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出汁をとった後の昆布で塩昆布:調味料の黄金比を守るだけで美味しくでき、市販より薄味でヘルシーな常備菜

松村和夏料理研究家・管理栄養士

だしを取った後の昆布、もったいないぁ…と思いつつ、結局無駄にしてしまう、という方もいるのでは?私も過去に何度かありました。

でもだしを取ったらすぐに昆布を適当に切って鍋に入れて調味料と水を入れて火にかけるだけで後は勝手に美味しくなってくれるので、やってしまえばそれは大した手間ではないのです。

完成すれば忙しい毎日の食卓に役立ってくれるはず!

そして個人的には市販のものは甘味と塩味が強すぎる。他のおかずも食べるので、もう少し薄味の方が食べやすい。薄すぎず濃すぎない、良い塩梅を探りつつ調味料の黄金比をも見つけ出しました。

昆布には「ヨウ素」という栄養素が含まれます。これは世界三大欠乏症の一つ。

魚や海藻を食したり、だしを使う食文化を持つ日本人には考えられませんが世界ではヨウ素の摂取が不足している人がたくさんいるんです。

ヨウ素摂取という観点では、たくさん食べる必要はありませんが昆布は食物繊維も豊富、カロリーもほぼ無い、そして何よりだしを取ることに活躍した昆布を常備菜として食すことができるのは嬉しいですよね♪

是非、おにぎりやお弁当にもお役立てください。

【材料】

だしを取った後の昆布 80g

しょうゆ       大さじ2

みりん        大さじ2

酒          小さじ1

酢          小さじ1

水          100ml

いりごま       適量

【作り方】

①だしを取った昆布を適当な大きさに切る。(写真のように1.5センチの色紙切り、千切りなど)

②小さめの鍋に1、調味料、水を入れて加熱する。沸騰したら弱火にして蓋をする。汁がほぼなくなったら火を止めていりごまを振る。

※ 加熱時間の目安は30分だが、火加減や鍋の大きさなどにもよる。水分がなくなったときに味見をして硬ければ水を足して更に加熱する。

料理研究家・管理栄養士

OL、海外生活を経たのち、料理・栄養の道へ。女子栄養大学の「臨床医学研究室」にて、生活習慣病の研究に携わる。卒業後は、管理栄養士免許、調理師免許、食生活アドバイザー、ソムリエ等、飲食に関する資格を取得。2011年より「広尾料理倶楽部」を主宰。料理教室をはじめ飲食店のメニューアドバイス、アスリートへの栄養相談など幅広く活躍中。簡単に入手できる食材を利用し、家庭でも簡単に華やかな演出ができるレシピ考案を得意とする。「広尾料理倶楽部」は生徒のリピート率90%以上。モデルやタレントなど芸能人や、プロスポーツ選手の奥様なども多く通い、予約が取れない超人気料理教室として知られる。

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