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【犬の歯】実は危険!歯が折れる!?こんなデンタル商品には要注意!【犬の歯磨き】

こんなにある硬い商品

・牛の蹄

・鹿の角

・硬い歯みがきガムや骨

・ハードタイプのチーズ

「かじるのが好きだから」

「歯が鍛えられると思って」

「喜ぶから」

「売ってるから大丈夫」

こんな理由で硬い物を あげていませんか?

歯が硬いから大丈夫?

『犬の歯は硬いから大丈夫でしょ?』

そう思うかもしれませんが、

実は人間の方が何倍も歯が硬いです!

でも、わんこは噛む力は強いので

強い顎の硬くない歯で硬い物を噛むと...

歯が折れます!

歯が折れるとどんなことが起こるのかご存知でしょうか?

歯が折れるとは

歯は外側から

このような構造でできています。

エナメル質が欠けると象牙質が露出するか

歯髄(神経)が剥き出しになることも!

神経が剥き出しでは当然強い痛みがあり、

細菌感染を起こしやすい状態

になります。

歯が折れるとどうなる?

当たり前ですが再生はしません。

歯が折れた場合 全身麻酔をかけて抜歯になることが多いです。

治療をし、歯を残せる場合もありますが、 修復が難しいケースも多々あります。

どちらの場合でも全身麻酔が 必要になりますが、 予防するためには

硬い物をあげない

ことが大事です。

硬い物はあげちゃダメ?

でも、硬い物を噛むのが大好きになってしまっている子もいます。

どうしても噛みたがる場合は

・時間を決めて噛んでもらう

・必要な時に返してもらうトレーニング

をするのはどうでしょうか?

また、歯が折れない目安の硬さは

ハサミで切れるかどうか

です。

今後も硬いものをあげるのかは飼い主さん次第ですが、知識を持ち判断しましょう。

誤食の危険も

「円形の歯ブラシの毛がゴソっと取れた」

「歯みがきガムを丸飲みした」

こんな体験談も聞きます。

デンタル商品に限りませんが

売っている物は〈安全〉で〈良い物〉とは限りません。

商品は売れるから売られています。

中にはガムが喉に詰まり、命を落とした子もいます。

安全な物を選び、あげる時は必ず近くで見守るようにしましょう。

効果に疑問が残る商品も

「塗るだけで歯石がポロっと取れる」

「これがあれば歯みがき不要」

そんな風に謳われている商品を見たことはありませんか?

この謳い文句が本当だとすると歯石の主成分はリン酸カルシュウム。

それを溶かし、剥がす物を体内に入れるって...

体内は無事でいられるのでしょうか...?

効果があってもなくても困りますね!

後悔しないためには知識が必要

私が動物業界に足を踏み入れ、早20年。

20年前には犬猫の歯みがきをしている人はほとんどいませんでしたが、今は関心が 高いかたが増えました。

でも、『歯に良い』と思ってあげた物が歯を折ったり、事故に繋がったら。。

その時後悔ってかなり激しいと思います。

基本的には歯ブラシが一番ですが、 商品を選ぶ時には正しい知識を 持ちましょう。

後悔しない為に。

《一生困らない育て方》教えます! デキる愛されっ子に導く犬猫育てトレーナー。 動物病院での経験10年以上のプロがわんにゃんとのさらに楽しく、仲良しな生活をサポート!フォロワー1万人以上のInstagramでも情報配信中。

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