自慢の出汁を使ったおでんと旬のお魚が楽しめる「お出汁と日本酒 せつ」。毎日通える居酒屋をテーマに、おひとり様から団体客のニーズに合わせた席を展開しています。

お料理に合わせた日本酒の取り扱いが豊富で、京都の地酒も多数。京都府外からのお客様の気取らない接待にぴったりのお店です。

お通しは枡に入った3種の前菜。色合いが美しく、心躍ります。

看板メニューは自慢のお出汁を使った「おでん」。おでんは通年メニューで11種類の素材が楽しめます。分厚い大根と厚揚げ、練り物、たまごなど、おでんの定番メニューがずらり。しっかり出汁が効いたおでんは、甘辛おでんに慣れた関東人の舌を唸らせました。

今回は残念ながら品切れでしたが、おでんの具材でおすすめは「赤こんにゃく」。赤こんにゃくは近江八幡の特産品。こんにゃくは三二酸化鉄という鉄分によって赤く染められ、身体によいといわれています。赤こんにゃくの諸説には、織田信長が華やかなモノを好み、こんにゃくを赤く染めさせたというお話もあるのだとか。

そろそろ旬も過ぎる「ぶり大根」。今冬を締めくくりたいメニューのひとつです。身がきゅっとしまったブリにしっかり出汁が染み込んで、口のなかにふわ～っと広がります。ぶり大根には、やっぱり日本酒。出汁が美味しすぎて、日本酒のおちょこがすぐに空になってしまうほど。大根はおでんとはまた違う味わいで、楽しめます。

「京風だし巻」も忘れてはいけません。お出汁自慢の「せつ」の京風だし巻も絶品。ぷるぷるのだし巻とやさしいお出汁は気持ちがほっこりします。

日本酒好きにはあん肝ポン酢もおすすめ。厚みがしっかりしていて、濃くて美味しいです。北陸のキリッとした端麗辛口の日本酒がよく合います。

しっかり出汁を楽しみながら、日本酒と素材のペアリングを楽しめる「お出汁と日本酒 せつ」。寒い時期にぴったりのメニューが揃っています。1,000円ランチの口コミ評価が高いようなので、次回はランチにも伺ってみたいです。