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40代からの健康習慣:眠りの質で、翌朝が変わる。睡眠前のハーブティ習慣

水野雅浩/健康マネジメント健康マネジメント専門家

こんにちは、健康マネジメントスクール、水野雅浩です。

『ビジネスパーソンの健康マネジメント』を中心に本の執筆、企業、行政、大学などで講師をしています。特に40代からは、仕事のパフォーマンスと健康度が比例します。ぜひフォローして、「攻めの健康マネジメント」にお役立てください。

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■メンタルにダメージは、一生のダメージになりかねない

40代ビジネスパーソンの方々は、仕事や家庭の責任が増え、ストレスを感じやすい年齢層です。そのため、ストレスマネジメントは重要なテーマとなっています。

私は健康経営アドバイザーとして多くの企業で講師をしていますが、各企業の共通の話題はストレス対策の必要性。ニューノーマル時代となり業績に大きな影響を受けた企業もあれば、業態や職場ががらりと変わった人もいます。その数々の変化のなかでメンタルダメージを受け、対応ができず休職、離職してしまったひとも少なくありません。新しい時代だからこそ、今までやってこなかった攻めのメンタルケアが必要になるのです。

ストレスマネジメントには、さまざまな方法があります。適度な運動、コミュニケーション、趣味や娯楽の楽しみ方、そしてフルネスのマインドフルネスなどなど。複合的にアプローチすることで、ストレスを解消し、心身の健康を保つことができます。その中でも今回は、ストレスケアに欠かせない「睡眠の質を上げる習慣」についてご紹介します。

■ビジネスパーソンが知っておくべき睡眠とストレスの関係

時々、「私は眠らなくても大丈夫」という人がいます。しかし、ナポレオンのようなショートスリーパーは、雷に当たる確率と同じぐらいの割合でしか存在しないことがわかっています。つまり多くの人にとっては、睡眠は、欠かせないものなのです。そして、睡眠不足は、日中の集中力や判断力の低下、免疫力の低下だけでなく、ストレス耐性を低下させ、うつ病や不安障害などの精神疾患を引き起こす可能性があります。特に、睡眠時間5時間以下の人は、ストレス耐性が弱くなり、ストレスに対する感受性が高くなることが報告されています。

つまり、ストレスマネジメントには、まず、睡眠の質を上げる対策が必要になってくるのです。

■男性も、睡眠前に取り入れてほしいハーブティ習慣

睡眠の質を上げるためには、まずは十分な睡眠時間を確保することが大切でアメリカ睡眠医学会は、成人が7〜9時間の睡眠をとることを推奨していますが、日本のビジネスパーソンが十分に質のよい睡眠がたっぷり取れているかといえば、手放しで「私は大丈夫!」といえる人は少ないでしょう。

就寝前にリラックスすることは、深い眠りを促進するために非常に重要です。リラックスするための習慣には、入浴、ストレッチ、マインドフルネス瞑想、読書様々な方法がありますが、今回はリラックス効果や睡眠の質を向上させる効果があると言われている「ハーブティの活用」についてご紹介します。

あなたが男性であれば、ハーブティは馴染みが薄いかもしれません。実際、私もそうでした。しかし旅行先のホテルのアメニティサービスでたまたまハーブティがあり、それをきっかけに今では、毎日の習慣にしています。

個人的な感想としては、朝の目覚めのコーヒーの逆バージョンで、寝る前にハーブティを入れることがスイッチをONからOFFに切り替える儀式になった。ハーブティそのもの効果で、入眠がスムーズになりベッドに入り15分もすると熟睡。今まで途中で起きて、寝付けないことがあったが、朝までぐっすり。深い眠りにつけているためか、寝起きがスッキリ。

今では、自宅ではもちろん、出張時もマストアイテムになっています。

ハーブティの代表的なものとして、カモミール、バレリアン、ラベンダー、レモンバームが挙げられます。どれもスーパー、ネットショップなどでお求めやすく、簡単に手に入るものばかり。個人的にはカモミールティーが一番、相性がよいようです。ぜひ、色々試してみてください。

2017年の研究によると、カモミールエキス・アピジェンの摂取が睡眠の質の向上につながることが示されています。「バレリアン」が睡眠の質を改善する効果があると2010年のメタアナリシスで結論付けられています。「ラベンダー」は、リラックス効果や抗不安作用があり、アロマテラピーでよく用いられます。2015年の研究では、ラベンダーの香りが自律神経系に影響を与え、睡眠の質を向上させることが報告されています。「レモンバーム」は、ストレス緩和効果があり、リラックス効果をもたらすとされています。2011年の研究では、レモンバームエキスの摂取が不安症状を軽減し、睡眠の質を向上させることがわかっています。

■睡眠の質を上げるための、生活習慣を取り入れよう

5月になり少しずつ暖かくなりはじめ気持ちも晴れやかな季節です。しかし、季節の変わり目は、本人が自覚する以上に大きな心身の負担になります。そしてその小さなストレスや疲れの積み重ねはコンディションに大きな影響を及ぼします。それは、ビジネス上のパフォーマンスにも影響を与えます。

これからの時代、健康で高いパフォーマンスを上げ続けるためには、日々のメンテナンスが欠かせません。きのこは、一年中美味しく頂けて、栄養価の高いスーパー食材です。ぜひ、日々の健康メンテナンスにご活用ください。

健康マネジメントスクール 

水野雅浩

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健康マネジメント専門家

健康マネジメントスクール代表。作家・講師。予防医学の専門家。健康経営アドバイザ-。『グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣』はアマゾン総合1位。企業・行政・大学で「仕事のパフォーマンスを上げる健康マネジメント」、学習塾で「子供の成績を上げる食事・睡眠習慣」をテーマに講師。著書に『親子で作る健康習慣「本番力」で受験に勝つ』がある。中央大学法学部卒業後、介護サービスに携わり10年間、人の老化と向き合う。その後の香港勤務では海外のビジネスパーソンらが実践する健康投資を目の当たりにする。日本に帰国後、12年、外資系ヘルスケア企業で商品開発の責任者を担う。1975年生まれ。福岡在住。

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