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【宮城県 松島町】古い映画の世界が広がる敷地が意外と魅力!'風のマルシェ'裏の草原広場

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

宮城県松島町の手樽地域というと見渡す限りの田園や畑に、山と海が共存している地域。
自然豊かでゆったりとした時間が流れている雰囲気だ。海沿いに車を走らせれば、ダイナミックでありつつ、淑やかな松島湾を目の前で楽しめる「手樽海浜公園(てたるかいひん こうえん)」がある。

▲ 手樽公園からの眺め!気持ちいい潮風と雄大な海が周囲の時間を止めているかのような雰囲気
▲ 手樽公園からの眺め!気持ちいい潮風と雄大な海が周囲の時間を止めているかのような雰囲気

荒々しい波はほとんどなく、静かな海面を眺めることができる貴重な場所。それでいて、反対側には芝生広場が広がり、遊具も充実しているためお子様も充分楽しめるのが有り難い。

この手樽公園から道路を挟んで向かい側にあるのが、「松島手樽を元気にする協議会」の皆さんが2019年7月にオープンした「風のマルシェ」。トレーラーハウスを活用した横に長い形状のお店で、中では地元松島産の野菜の販売や、オリジナル開発した様々なデザートに、食事系の軽食も提供している。
一見、どんなお店なんだろう?と中が見えないので戸惑ってしまう事もあるかもしれないが、中はお洒落なカフェなのだ(※お店については別で記事にする予定なので、もう少しお待ち下さい。乞うご期待!)

▲ 風のマルシェ側から、向かいにある手樽公園を見た景色。本当に真正面!
▲ 風のマルシェ側から、向かいにある手樽公園を見た景色。本当に真正面!

さて、今回ご紹介したいのは、実はこの「風のマルシェ」の建物の'裏側の敷地'。
通常道路側から見ると影になっている為、ほとんどの人は気にしたことが無いだろうと思う場所だ。
え!何も無いでしょう?という言葉がたくさん飛び交ってきそうだが(確かに何もないのだが)、しかしながら意外と風情があって、雰囲気は古い映画のワンシーンの様な景色が広がっている。文学や映画好きな人は、ちょっと気になるかもしれない、マニアックな場所だ。

▲ 映画で言うと'若草物語'や'傲慢の偏見'などのワンシーンに出てきそうな水辺と巨木と小さな橋
▲ 映画で言うと'若草物語'や'傲慢の偏見'などのワンシーンに出てきそうな水辺と巨木と小さな橋

裏側は、縦にずっと長く続いている広場となっていて、時間が作り上げた味のある東屋(あずまや)に、いくつかのテーブルと椅子のセットに、ベンチもしっかりと設置してある。
ゆったりとした幅の広い堀には水が流れ(川ではない)、短く小さな橋が2つ程掛かっていてそれもまた映画の様な雰囲気を醸し出しているのだ。

▲ 撮影時には1つの橋が老朽化の為に工事中で、立ち入り禁止のポールがポツリポツリとあった
▲ 撮影時には1つの橋が老朽化の為に工事中で、立ち入り禁止のポールがポツリポツリとあった

目新しく綺麗で人工的な公園というのは数多く存在するが、この場所には他にはない良さがあると見た筆者(お好きな方は是非体感して欲しい)。敷地内は、縦方向にとにかく広々とした空間で、その中に程よいバランスで大きな木が点々と植えられているのだが、これが春や夏の美しい新緑の色合いへと変わった際には、また違った美しい景色が見れそうだ。

小さな橋が2つ掛かる水辺のほとりで、座って本を読むのも良し、大きな木の下で'風のマルシェ'の美味しいソフトクリームを食べるのも良し、そのワンシーンはきっと映画の世界のような味わいがあるだろう。(*特に、モノクロームやセピア系の写真が好きな方にはおすすめ)
上質な珈琲豆で淹れた奥深い珈琲のような場所に、ひょいっと立ち寄って、ちょっとベンチに腰掛けてみるのも、なかなか良い味があっていいものだぞ。

名称:風のマルシェ裏の広場
住所:宮城県宮城郡松島町磯崎字新浜220-1

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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