寒くなってきたらおでんが恋しい季節。今やコンビニでも手軽に買えるようになったおでんですが、外で食べるおでんは、自分にとって少し味が濃いかったり、逆に薄かったり、お値段のわりには物足りなかったり・・・と合わない部分が多くて、家で食べることが多かったです。でも美味しいところってあるんですね。今回は冬だけではなく、年中味わってもらいたいお店をご紹介したいと思います。

阪堺電車姫松駅より徒歩3分のところにあるお店です。

白い壁に木の陰が映し出されていて、とてもきれいでした。

早速店内に入ってみたいと思います。

店内入ってすぐは、カウンター席になっています。

このカーブになっているところが、お客さんにも好評とのことでしたが、写真に写すのは一苦労・・・

あまり上手く撮れませんでしたが、許してください。

カウンター席の奥には、テーブル席と座敷もあります。

奥行きが広くて驚きました。

どちらもゆっくりとできる空間で、少し大人数で来ても大丈夫ですね。

そして、店内には、周辺の地図（手作り）もありました。

絵で描いてくれているので、見るだけでどこに何があるのか一目瞭然です。

この地図を見ながら、「こんなところにお店があったの！？」と新たな発見があるかもしれません。

さてそれではメインの料理のご紹介です。

メニューはこちら。

（値段は取材時の物です。変更となっている場合があります。ご了承ください）

店名がおでんとなっているので、料理もおでんだけなのかと思っていましたが、一品料理もたくさんあって、何を注文しようか迷ってしまうほどでした。

でもやはりおでんを食べてみないといけないですよね。

この日はオーナーさんご夫婦が店頭にいらっしゃったので、おススメのおでんをご厚意でいただくことになりました。

だいこん、牛すじ、厚揚げです。

おでんの中では王道の物ですが、味も見た目も異常でした！

まずだいこん。一見普通の大きさに見えますが・・・実は、

こんなに分厚いのです。割りばしの3分の1の厚みがありました。

一般的に売られている物の3倍はあると思います。

大袈裟ではなく、本当です。

この分厚さは、今まで味わったことも見たこともありませんでした。

もちろん家でもこんなに分厚いだいこんのおでんは作ったことはありません。

「せっかく来てもらったのだから、食べ応えがあるように満足してもらえれば嬉しい」という思いがギュッと詰まった一品になっています。

分厚すぎて中は煮えていないのでは？と不安になる程でしたが、そんなことは全くありません。

中までしっかりと火が通っていて、柔らかくて味もしっかりと染みわたっていました。

これだけで、十分お店に来た甲斐はあったのですが、牛すじも見てください。

これでもかというほど、串に刺してくれています。

カスカスの味もない物とは比べても失礼ですが、1つ1つのお肉が型崩れしない絶妙な刺し加減で、でも柔らかくなっていて美味しかったです。

厚揚げもだしの旨味がしっかりとしみついていて美味しかったです。

あと揚げ出しというメニューもいただきました。

おでんの具材をカラット揚げて、だしに付けて提供してくれるもの。

こちらは、ちくわです。

おでんの具材を揚げ物にする発想はなかったので、面白いなと思いました。

すでに味がしみ込んでいる物に新たにだしを加えることで、味がより濃くなるのですが、大根おろしを付けてくれているので、さっぱりといただくことができました。

どれも美味しかったのですが、この「美味しい」という感想ですが、冒頭でも少し触れたように、なかなかお店では味わうことができませんでした。

私は、日本料理の旨味の良さは【だし】にあると思っているのですが、まさしくその【だし】の味が絶妙に美味しくて最高でした。

色は薄く見えるのですが、味はしっかりと付いていて、でも辛くない味付けで飲み干してしまいたいほど美味しかったんです。

一番こだわられているところがこの【だし】で、おでんやさんを始めるという事が決まってから、毎日毎日食卓にはおでんが並んだそうです。

オーナーさんの奥さんが悪戦苦闘しながら手間暇かけて研究し、作り出した【だし】は、唯一無二のもの。

オーナーさんも、「奥さんが財産ですから」とおっしゃるぐらい貴重な存在の奥様は、日曜日の昼間に店頭に出られています。

きれいで謙虚で人としても惚れ惚れしてしまいます。が、それにも負けないぐらい素敵なのがオーナーさんのお人柄。

店名にもあるように、「日本酒・おでん」のお店ですので、日本酒もたくさんあります。

他にもたくさんありました。

普段あまりお酒を飲まない私にはあまり分からないのですが、こちらの7本のお酒は、とても珍しく貴重なお酒ばかりだそうです。

数量限定の商品を並べられるのは、酒屋さんから直に情報をいただけているから。

毎週お店に訪問しても、その都度違うお酒が楽しんでもらえるほど、銘柄やラインナップには自信があるとおっしゃっていました。

また価格に関しても、驚くほどリーズナブルな設定になっていて、大阪というくくりにしても引けを取らないと自信満々にお話してくださいました。

まだまだ魅力的な商品がたくさんあります。

あまり聞き覚えのないネーミングの料理ですが、だからこそ一度は食べてほしい料理です。

魚の旨味が凝縮された一品になっているそうですが、実は私も食べたことはありません。

次回はこちらも食べてみたいと思います。

他にも特別なルートで仕入れているという餃子や、お客さんに大人気のから揚げなどなど・・・盛りだくさんにあって紹介しきれません。

どれも二度見してしまうほど、リーズナブルな価格設定になっています。

これらのラインナップや価格設定こそ、どれだけお客さんのことを思ってくれているのかというお人柄の現れではないでしょうか。

特別なルートで手に入れているという餃子もすごく気になりますが、オーナーさんのお人柄あってのこの関係性に納得してしまいました。

ただ、普段は店頭にいらっしゃることはほとんどなくて、日曜日のお昼間だけいるという事でした。（ご夫婦にお会いできるのはこの時だけです）

お二人のほのぼのとする掛け合いもぜひ見ていただきたいです。

他の平日から土曜日の夜は、39歳の店長さんがいらっしゃいます。

（この年齢は、なぜかオーナーさんの奥様が何回もおっしゃっていたので、あえて載せさせていただきました）

オーナーご夫婦お店を任せているという店長さん、接客がピカイチなんだとか。

そんな話を聞くと、どんな方なのかぜひお会いしてみたくなりました。

そして、2月22日はおでんの日です！

「ふー（2）ふー（2）ふー（2）」と息を吹きかける様子の語呂合わせに由来しています。

この機会におでんを味わってみてはいかがでしょうか。

オーナーご夫婦さん、貴重なお時間の中、たくさんお話を聞かせて下り、ありがとうございました。