人生のターニングポイントはさまざまな場面で起こりますが、店長さんにとって蕎麦との出会いはまさしくターニングポイントとなったようです。サラリーマン時代には出会わなかった方々と出会えたことで、人生が大きく変わったそうです。キーワードは「歩く」です。それではご紹介したいと思います。

地下鉄御堂筋線昭和町駅から歩いてすぐのところにあります。

公園の向かいにあり、3件ほどお店が並んでいるところの1つになります。

のれんも

看板も、全て店長さんの手作りです。

クレヨンで書かれたそうです。

アクティブに動いている店長さんは、いろいろなイベントにも参加されています。

店内に設置されているギャラリーコーナーです。

大きさは決まっているのですが、いろんな方の作品が飾られています。

取材をしている時にも、1人の方が作品を持ってこられていました。

すぐに飾られていましたよ。

手前はカウンター席、奥が和室になっています。

畳が敷かれていて、落ち着く空間になっています。

本棚があったり

こちらは店長さんが作られた絵本です。

全てページに絵が描かれていて、店長さんが大好きな「ダジャレ」もふんだんに使われています。

手作りカレンダーもありました。

真ん中には店長さんが作られた詩（実際に歌われています）が書かれています。

昭和町で開催されたイベントに合わせて作られたCDもありました。

18番に入っています。

このように、店長さんは本当にいろいろな事に取り組まれていて、多才な方で驚いてしまいました。

そして、お店のキャラクターにもなっているカメに関連して、ウサギとカメの編みぐるみもありました。

さて、メニューはこちらです。

そばはもちろんですが、それ以外にも気になるネーミングの物が盛りだくさんとなっていました。

まずはそば茶です。

温かくてホッとする味です。

私はざるそばを注文しました。

箸袋です。

お店のキャラクターのハンコが押されています。

よく見るとはちまきが描かれています。

こんな風に色んなものに対して少しずつ手を加えている店長さんはとてもお茶目だなと感じました。

シンプルなそばですが、もちろん店内で手打ちされたものです。

本来そば打ちとは、平たくのばしていきそれを重ね合わせて長方形を作り、切っていきます。

1本が長い状態になります。

でもお店で提供しているそばは、スペースの関係上うどんのような手順（うどんは丸くのばして作られます）で作られています。

だから1本がとても短くなっています。

ただそれが逆に、とても食べやすいサイズになっていて良かったです。

こしもしっかりとあって、食べ応えがありました。

どうして蕎麦屋さんを始めたのか？やコンセプトなどを伺っていたら、

「これどうぞ」と梅ソーダをサービスしてくださいました。

梅とソーダの味が絶妙なバランスで混ぜられていてとても美味しかったです。

店長さんの似顔です。

とてもよく似ています。

実際お会いしてもこの絵のように優しい雰囲気が漂っていました。

そんな店長さんは、昔はサラリーマンをされていました。

そこからどうしてお蕎麦屋さんに？と思うのですが、キーポイントは【歩く】です。

健康のために歩いていたところ、運命を変える本屋さんと出会い、そこで手に入れた本で紹介されていたお店でアルバイトをすることになりました。

信州のペンションでアルバイトを開始して、オーナーさんからの紹介により蕎麦作りに出会います。

アルバイトが終了して大阪でお店をオープンすることになった時にも、すぐにはオープンできなかったのですが、

ある日歩いていて見つけた古道具屋さんと仲良くなり、古道具屋さんが改装され飲食店（喫茶店のようなもの）を始める時にウェイターとして働くことになりました。

そこでもまた縁があり有名な蕎麦屋さんに出会ったそうです。

最終的に今の場所で蕎麦屋さんを営業されることになりました。

信州で蕎麦に出会うのは分かるような気がしますが、大阪の古道具屋さんから蕎麦につながるのはなかなかないような気がします。

それだけ店長さんと蕎麦とのつながりが強かったのかもしれません。

店内の商品には蕎麦以外の物もたくさんありますし、“カホン”という箱型の楽器を使って演奏会も定期的に行われています。

他にもさまざまなイベントも開催されていますので、ぜひ一度覗いてみてください。

店長さん、素敵なお話をたくさん聞かせてくださりありがとうございました。

年末の年越しそばを母と一緒に食べに行きたいと思います。