【横浜市青葉区】田園都市線沿いの古墳はココ! 夏休みの自由研究、小学生高学年くらいにおすすめかも?
古墳は奈良などに旅行しないと見られない・・・そう思っていませんか? 実は地元青葉区には本物の古墳が見られる場所があります!
「市ヶ尾遺跡公園」(横浜市青葉区市ケ尾町)内にある、「市ヶ尾横穴古墳群」はご存じですか? きちんと調査と保存されている古墳はなかなか圧巻ですよ。
小学生の高学年程度の夏休みの自由研究にもおすすめかもしれないこの公園、親子でぶらりと歩けば、横浜市青葉区の古墳時代の郷土史を紐解く、楽しいひとときになりそうですよ!
青葉区民には身近すぎる立地、田園都市線「市が尾駅」が最寄り駅の古墳があります!
少し前ですが、2021年1月24日放送された東京MXのテレビ番組「日曜日はカラフル!!!」では世田谷の「野毛大塚古墳」などが取り上げられていました。「野毛大塚古墳」とは、同じ東急線沿線つながりなので青葉区内にも古墳がないか、探してみましたところ、 ご近所古墳は田園都市線沿いにもありました。それも、青葉区役所と同じ、東急田園都市線「市が尾駅」が最寄り駅という身近な立地が魅力です。
「市ヶ尾横穴古墳群」は「市ヶ尾遺跡公園」内にあります。田園都市線市が尾駅を降りて、旧大山街道を厚木街道方面にむかい、厚木街道をわたって、「横浜市立市ヶ尾小学校」付近です。駅から徒歩約11分程度です。
「市ヶ尾遺跡公園」の「市ヶ尾横穴古墳群」
市が尾駅から徒歩圏内、住宅街の一角に「市ヶ尾遺跡公園」があります。
公園内には古墳の案内が。
A群? B群? 「群」になるほど、そんなに古墳があるの? ちょっとびっくりです。 横浜市によると、昭和8年と昭和31年に発掘調査が行われたそう。昭和58年に「A群横穴墓」が整備され、「B群横穴墓」が平成6年に整備されたとのことです。
「A群横穴墓」を目指して園内を歩くと広い広場に出ました。どうやら古墳には前庭があるよう。ゆるいカーブの通路の前が「市ヶ尾横穴古墳群」のA群横穴墓です。
近寄ってみると、しっかりと掘られた穴の中は意外に広いです。この場所だけでも、横穴式古墳が複数基ありますが、公園内にはまだほかの古墳があるのです。
竹やぶを抜けて「B群横穴墓」を目指す
さらに「B群横穴墓」を目指してみましょう。竹やぶですね。長ズボン、虫よけの持参がおすすめです。
内部を見学することも・・・「石ハラ」に注意!
近くに行くと結構しっかりした「穴」。横穴古墳内部の見学が可能なところもあります。ちなみに古墳内部に入るのを嫌がったり、怖がる方を無理に入るようにすすめるのは、「石ハラ」と言うそうです。大丈夫! 怖がりの方は無理に近寄る必要はありません。周囲から眺めるだけでも、十分古墳時代のロマンを味わえるかもしれません。もし怖かったら、穴に入らなくても、案内を読むだけでも悠久の歴史を楽しめそうです。
6世紀後半~7世紀後半に作られ、史跡として保存されている貴重な古墳を目の前にすると、青葉区にも悠久の歴史が流れ、自分もその一部・・・なんて古墳時代ロマンにトリップできます。
古墳見学は虫よけ対策必須、水筒持参で安心
横浜市青葉区役所と最寄駅が同じですので、もし役所に行く用事があれば足を延ばしてご近所古墳を見てはいかがでしょうか。ただし、青葉区役所からですとかなりの急坂を 歩くことになるので、歩きやすい靴を履いていくのがおすすめです。「市ヶ尾遺跡公園」にはトイレ、ベンチがあります。公園内に自動販売機はありませんので、暑い時季は水筒など、飲み物を持参すると安心です。住宅街にあり、目立つ施設ではありません。子どもが見学する場合は親も付き添ったほうが安心です。
自由研究などでレポートに活用する場合、古墳の説明などの写真を撮影しておくと後で振り返りやすいかもしれません。
「市ヶ尾遺跡公園」は住宅地の高台にあり、とても見晴しのよいところでした。そこに「ハニワ」はないけれど、古代のひとたちもここから富士山や丹沢の山並みを眺めたと思うと感激ですね。公園内には竹藪と木が多いので、虫よけ対策をしっかりしていくのがおすすめです!
※「市ヶ尾遺跡公園」内の写真は施設内の古墳が見えやすいように、冬季期間に撮影したものを使用しています。整備されている公園ですが、夏季においてはこの写真よりも草木が茂っているので、見学の際は虫さされなどに十分ご注意ください。
<施設情報>
施設名:市ヶ尾横穴古墳群
住所:〒225-0024 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1639 市ヶ尾遺跡公園内
定休日:なし
市ヶ尾横穴古墳群に関する詳しい情報はこちら(外部サイト:横浜市ホームページ)