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【横浜市青葉区】古墳は大好きだけど、横穴式は苦手、そんな方におすすめ! 「前方後方墳」はかっこいい!

中村伊知花地域ニュースサイト号外NETライター(横浜市)

歴史に興味を持ち始める小学校高学年くらいから楽しめそうなのが、郷土史を感じられそうな地元の史跡をめぐること。それも古墳時代だと大人も思わず気になりませんか?

実は歴史が好きな方でも「古墳は好きだけど、横穴式はちょっと怖い」という声を耳にします。そんな方におすすめしたい、雄大に土を盛り上げた「前方後方墳」が横浜市青葉区内にあるのです。

しかもバス停留所前というアクセスの良い史跡。古墳時代の史跡を見るハードルがぐんと低い「稲荷前古墳群」はおすすめですよ! 「え!青葉区内にこんなに大きい古墳遺跡があるの?」とびっくりできるかも?

前方後方墳「稲荷前古墳群」は東急田園都市線市が尾駅が最寄り。バス利用も可能。

「稲荷前古墳群」は市が尾駅が最寄り駅で、徒歩でのアクセスも可能です。

駅からですと徒歩約23分程度とかなりしっかり歩くので、バス利用にしたほうが楽かもしれません。バス停留所は「水道局青葉事務所前」がこの史跡の目の前です。このバス停のすぐ後ろ、右手の丘のような場所が古墳が保存されている場所です。

見学者専用駐車場もありました。

周辺に古墳が複数発見された「古墳群」

「前方後円墳」や「横穴式」そして「前方後方墳」というように、周辺に古墳が複数見つかったことが示されていました。現在保存され、見学できるのはその一部のようです。

古墳時代に測量技術などを持った有力者がこの土地にいたのではないか・・・いろいろな仮説を立てるのも楽しそう。

周辺に古墳が複数見つかったことが示されている
周辺に古墳が複数見つかったことが示されている

古墳へ向かう。急坂と階段、足元に注意

坂と階段を上ります。振り返ると、高台にあることがわかりますよ。見晴らしも良くとっても気持ちの良い場所です。急な坂なので、歩きやすい靴がおすすめです。

登っていく先に古墳がありました!

盛り上がった土、まさに古墳、カメラに収まらない! まさに青葉区の「ワンダ墳」

写真左側が登ってきた入口です。右側の盛り上がりが前方後方墳部分かと思われます。全部で盛り上がっているところの長さは約38メートルくらい。実際に目の前にすると、かなりの大きさなので、カメラにどういうアングルで収めればよいのか、迷ってしまいした。

迫力を伝えたいのに、全体が写り切りません。

左右は一部対象なのでしょうか。人為的に作られた感じが伝わってきます。

古墳時代の地元のかなりの有力者が埋葬された場所ですが、さすが前方後方墳は雄大さが伝わり、怖さは消えてしまいます。横穴式がちょっと怖い方でも見学しやすいのではないでしょうか。

横浜市のホームページによりますと4世紀後半から7世紀にかけてこの地域の首長とそれに連なる人々の墓所と考えられ、ガラス玉、鉄器などの副葬品の出土があったとのことです。

1967年の宅地開発で見つかり、その後調査が行われ、保存されたそう。ただ、ほとんどは住宅地になったようです。付近は閑静な住宅地でした。

地元で古墳を見学すると遠くまで行かなくても、青葉区内で悠久の時に触れるひとときを味わえます。地元で古墳時代の史跡にロマンを感じるのもいいリフレッシュになりそうです。思い切り想像力を働かせて古墳時代の横浜市青葉区を思い浮かべてみるのも一興です。

大場町やみすずが丘、市が尾付近からでしたら、ハイキングとしてちょうど良い距離感かもしれません。歩きやすい靴がおすすめです。こちらは水道設備はありません。水筒や虫よけを持参すると安心です。

※「稲荷前古墳群」内の写真は施設内の古墳が見えやすいように、冬季期間に撮影したものを使用しています。整備されている公園ですが、夏季においてはこの写真よりも草木が茂っているので、見学の際は虫さされなどに十分ご注意ください。大切に保存された史跡ですので、十分に配慮して見学してください。

<施設情報>
施設名:稲荷前古墳群
住所:〒225-0023 神奈川県横浜市青葉区大場町
定休日:なし
稲荷前古墳群に関する詳しい情報は横浜市ホームページをご覧ください。

地域ニュースサイト号外NETライター(横浜市)

神奈川県出身、横浜市在住。海と山をこよなく愛するワーママ。生活情報誌、手帳会社のWebディレクター業務を経て、現在はライターとして地域情報・フード情報を執筆。

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