【横浜市青葉区】37年の歴史に幕、たまプラーザ自家焙煎コーヒー店の先駆けが閉店へ。8/29まで。
老舗喫茶店ならではの風味を持つ、自家焙煎コーヒー豆とハンドドリップコーヒーの人気ショップである、たまプラーザ中央商店街「砂塚珈琲店 2号店」が2021年8月29日を最終営業日として、閉店することがわかりました。
2021年5月に惜しまれつつ閉店した喫茶店「自家焙煎 すなづか珈琲店」の系列店である「砂塚珈琲店 2号店」は自家焙煎コーヒー豆の販売を中心として営業を続けていました。
今でこそ自家焙煎コーヒー店が多くなった、たまプラーザ・あざみ野エリアですが、1983年創業より、地元で37年間美味しいコーヒーを提供していた、いわば自家焙煎コーヒーの先駆けである「砂塚珈琲」には世代を越えて長年のファンが多く、閉店を惜しむ声が編集部にも寄せられました。
在りし日の「自家焙煎 すなづか珈琲店」。「続けてほしい」というファンの声も多かった
「自家焙煎 すなづか珈琲店」がどんなお店か知りたい方もいるかもしれません。「お店にお金をかけすぎたかもしれない」とマダムが微笑むほど、すてきな内装の喫茶店は、まさに「乙女喫茶」と呼びたくなるほどの空間でした。在りし日の「自家焙煎 すなづか珈琲店」の写真がこちらです。2020年12月に号外NET横浜市緑区・青葉区エリア版の取材で訪れたときのものです。
2021年5月に惜しまれつつ閉店した「自家焙煎 すなづか珈琲店」はナポリタンなど美味しい料理とコーヒーが人気で家族で利用されるファンの多いお店でした。
その後、「砂塚珈琲店 2号店」へ通う方も絶えませんでしたが、諸事情により、「砂塚珈琲店 2号店」の閉店も決意されたとのことです。残念ながら今回の閉店により「砂塚」ブランドの自家焙煎コーヒーは販売終了するとのことです。
3年前にご主人が亡くなったあとも、店舗をご家族を中心に守ってきたそう。「頑張ってほしいとの声が多いのですが・・・」とマダム。ちなみに「砂塚」は屋号だそう。亡きご主人様の地元に多い名字だそうです。
正統派喫茶店ブレンドの魅力だけでなく、やっぱり「人」かもしれない。
バランスの良い喫茶店ブレンドコーヒーは老舗コーヒー店ならではの味わいです。味わいと価格のバランスがよく、時節柄、在宅が増えたこともあり、わが家の「家コーヒー」として度々購入に伺っていました。
しかし、味や香りはもちろん、通ってしまう理由のひとつはやっぱり「人」かもしれません。シルバーヘアをすてきなショートカットにして、テキパキ働くマダムの笑顔や、ちょっとした一言に元気をいただいていたような気がします。
「自家焙煎 すなづか珈琲店」でもいただけた、正統派喫茶喫茶店ブレンドとも言える「ソフトブレンド」(100グラムあたり税込価格500円)も買えなくなると思うと寂しいかぎりです。
自家焙煎コーヒー豆の販売、イートインではドリンクも販売中
「ソフトブレンド」(100グラムあたり税込価格500円)を今回購入しました。口当たりの柔らかい、とても飲みやすいブレンドコーヒーです。ほかにもいろいろなコーヒー豆が販売されています。
「自家焙煎 すなづか珈琲店」でお食事をされた方も、「砂塚珈琲店 2号店」でコーヒー豆を購入された方も多いのではと思います。たまプラーザが地元の方にとっては「思い出の場所」かもしれません。
たまプラーザ周辺の飲食店にとっても「コロナ禍」の影響というのは小さくはないでしょう。また、お店に関わる方に転機が訪れることがあれば、別の道を選ぶこともあるかと思います。地元の「いつものお店」が当たり前のように営業しているのは、当たり前ではなく、本当に限りある貴重なひとときなのだなと感じました。
2021年8月29日まで、営業しているとのことです。「砂塚珈琲店」様、お忙しいなか、取材にご協力いただきありがとうございました。
閉店情報をお寄せいただいた号外NET読者様ありがとうございました。
※店舗情報や販売情報は取材時点のものです。変更になる場合もあります。感想は個人のものです。店内撮影は許可を得ています。
<店舗情報>
店名:砂塚珈琲店 2号店(※最終営業日 2021年8月29日)
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘2丁目17−4
電話:045-904-4102
営業時間10:00〜20:00