Yahoo!ニュース

【横浜市青葉区】たまプラーザエリアの児童公園にさり気なくある横穴式古墳。古墳時代に思いを馳せてみた。

中村伊知花地域ニュースサイト号外NETライター(横浜市)

たまプラーザ駅前のたまプラーザテラスなど、駅前周辺のにぎわいからは想像もつきませんでしたが・・・たまプラーザ駅から徒歩約30分、バス利用ですと、たまプラーザ駅前北口から約15分程度で「荏子田横穴」という、古墳を見ることができます。

実は青葉区内にはあちこちに古墳史跡があるのです。「稲荷前古墳群」や「市ヶ尾横穴古墳群」といった市が尾駅からのアクセスがよい古墳が知られています。今回記事ではたまプラーザ駅やあざみ野駅からアクセスしやすい、横穴式古墳を見学します。

普通の児童公園に突然あるのに、本格的な古墳史跡であることがたまらない「荏子田横穴」で古墳時代にトリップしてみましょう。

普通にブランコありますが・・・「荏子田朝日公園」にある横穴式古墳は児童公園とのギャップがいい!

住宅地の長い階段を上ると、左側に入口があります。普通にブランコや砂場がある、児童公園「荏子田朝日公園」です。

階段を登って左手に公園があります。
階段を登って左手に公園があります。

長い階段を息を切らしつつ登っていくと、左側が公園です。普通にブランコや砂場があります。

子どもたちが遊ぶ遊具がある、ごく普通の公園の敷地内に横穴式古墳があるのです。ブランコではしゃいで遊ぶ、地域の子どものすぐそばに古墳があるのが新鮮です。

「荏子田横穴」、別名「江古田かんかん穴」

大小の2基の横穴墓「荏子田横穴」は別名でかんかん穴とも呼ばれているそうです。

きちんと管理されています。この斜面そのものが迫力があります。
きちんと管理されています。この斜面そのものが迫力があります。

2基の横穴墓。
2基の横穴墓。

7世紀前半頃のこの地域の有力者の墓と考えられているそうです。

横浜市のホームページによると昭和初年及び昭和30年代に発掘調査が行われたそうです。西側に位置する1基は、入口から奥壁まで全長6メートルだそう。中に入ることはできませんが、壁や天井には棟木、桁、柱、親垂木、束柱などが浮き彫りにされている、大変珍しいものだそうです。

古墳へのアクセスは

「荏子田横穴」は「荏子田朝日公園」内の一角に保存されています。「荏子田朝日公園」はたまプラーザ駅やあざみ野駅から徒歩ですと約30分程度ですが、急坂が多いエリアですので、バス利用が楽かもしれません。

「荏子田朝日公園」は「荏子田一丁目」のバス停から徒歩約6分程度、「平川」の停留所からだと徒歩6分程度です。バスの系統が違うので、時間帯などにより、利用しやすい路線を選ぶといいでしょう。秋冬はウォーキングを兼ねて徒歩で見に行くのもいい運動になりそうです。

横浜市青葉区およびその周辺の区には住宅地に古墳があります。さり気なく、日常の風景に保存されている古墳について、見学してみると、古墳時代からこの土地に人間が住んでいるということに驚かされます。

「有力者はどんな生活をしていたのかな?」「どんな道具を使っていたのかな?」「争いや疫病はあったのだろうか・・・」など、いろいろな疑問や思いが湧いてきて新鮮です。大人になってから調べて見学する史跡はなんとも言えず豊かな気持ちをもたらしてくれそうです。家族、友人と誘い合わせて、ときには地元の古墳を見学してみてはいかがでしょうか。

※「荏子田朝日公園」内の写真は施設内の古墳が見えやすいように、冬季期間に撮影したものを使用しています。整備されている公園ですが、夏季においてはこの写真よりも草木が茂っているので、見学の際は虫さされなどに十分ご注意ください。

【施設情報】
施設名称:荏子田横穴 (えこだおうけつ)
住所:神奈川県横浜市青葉区荏子田1丁目7−1「荏子田朝日公園」内
定休日:なし

地域ニュースサイト号外NETライター(横浜市)

神奈川県出身、横浜市在住。海と山をこよなく愛するワーママ。生活情報誌、手帳会社のWebディレクター業務を経て、現在はライターとして地域情報・フード情報を執筆。

中村伊知花の最近の記事