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京都からお取り寄せ!料亭の絶品和菓子「笹ほたる」は抹茶味とほうじ茶味が一度に楽しめるひんやりスイーツ

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター

緊急事態宣言が出て帰省や旅行ができない中、せめて少しでもお家で楽しくリフレッシュしたいという方に!

これまでたくさんの和菓子を食べてきた日本茶マニア絶賛のお取り寄せ絶品和菓子をご紹介します。

日本茶好きも大満足!これぞホンモノ!

抹茶の味とほうじ茶の味が絶妙なバランスで味わえる、京都の老舗料亭の夏限定の涼菓です!

これを食べると京都に行った気分になれますよ♪(京都行きたい、京都行きたい、行きたいぃぃぃ!!!泣)

お茶の味に厳しい日本茶マニアが絶賛!紫野和久傳(むらさきのわくでん)の「笹ほたる」

笹ほたる」はその名の通り、夏のお菓子。

初めて見たときはあまりの美しさにうっとり。食べてみてその絶妙な味のバランスに驚きました。

笹に見立てた抹茶の水ようかんの食感はさらっとなめらか、蛍の光に見立てたほうじ茶の琥珀羹は寒天のつるんとした食感。

2つの食感、2つの味がそれぞれしっかり味わえ、素材の良さが引き立てられています。

緑と琥珀色のコントラストも美しく涼やかです。

「笹ほたる」抹茶の水ようかんの中の丸い部分が透き通ったほうじ茶の寒天。見た目も美しく味も絶品!今回は冷たいほうじ茶(京都・和束「細井農園」)と合わせましたが、煎茶などにもよく合います。
「笹ほたる」抹茶の水ようかんの中の丸い部分が透き通ったほうじ茶の寒天。見た目も美しく味も絶品!今回は冷たいほうじ茶(京都・和束「細井農園」)と合わせましたが、煎茶などにもよく合います。

抹茶ゼリーやほうじ茶ゼリーなど単体のお茶を使ったものは他でもよく見かけますが、

一度に抹茶とほうじ茶両方の良さをここまで感じられる和菓子には出会ったことがありません!

もちろん香料などは一切入っておらず、口に運ぶ度に抹茶とほうじ茶の自然な香りが広がり、控えめな甘さなので暑い日に冷たいお茶と一緒にいただくと至福のひととき。

もうそこは京都♪上品な雰囲気の料亭のお座敷でいただいている気分になります。

箱も美しく緑と白の水引も涼やか
箱も美しく緑と白の水引も涼やか

箱を開けると紙の箱に直接流し込まれた「笹ほたる」の生地が(左)。上から見ると緑色の抹茶の水ようかんしか見えませんが、取っ手を持ち上げて引き出して切ると、断面に美しいほうじ茶の琥珀羹が現れます。
箱を開けると紙の箱に直接流し込まれた「笹ほたる」の生地が(左)。上から見ると緑色の抹茶の水ようかんしか見えませんが、取っ手を持ち上げて引き出して切ると、断面に美しいほうじ茶の琥珀羹が現れます。

数年前から毎年夏に購入している「笹ほたる」。

直営または百貨店の「紫野和久傳」店舗でも購入できますが、売り切れることもあるため予約が確実です。

コロナ禍では外出もままならないため、私は昨年からは和久傳オンラインショップでお取り寄せしています。

夏季限定の和菓子なので、購入は8月下旬まで。食べてみたい方はお急ぎください。

店舗、オンラインでも5月1日〜8月下旬の販売で賞味期限は製造日含む4日間です。

オンラインで購入すると到着日を指定できますよ。

紫野和久傳オンラインショップ(外部リンク)

シンプルな材料だからこそ素材の良さが重要

「和久傳」は京都の老舗料亭です。

なかなかに敷居の高い料亭ですが、料亭の懐石料理の最後に供される和菓子が人気で、今は百貨店やオンラインでも購入できるようになっています。「おもたせ(お土産)」を販売する店舗の名前を「紫野和久傳」と言います。

販売される和菓子やちりめん山椒なども老舗料亭なので素材の良さを活かした逸品が並びます。

希少な白小豆も

「笹ぼたる」に使われている「白小豆(しろあずき・しろしょうず)」をご存知でしょうか。

白餡に使われる白小豆は、その名の通り白い小豆。粒の形も小豆と同じですが赤い色素はなく、味も香りも普通の小豆より控えめです。

京都にある別のお店で白小豆のぜんざいを食べたことがありますが、とても上品な味で感動しました。

白小豆で作られた白餡は和菓子専門店の上生菓子(ねりきり、こなし、きんとんなど)に使われますが、白小豆は生産量が少なく希少なため高価格であまり出回っていません。

一般的に手に入りやすい価格帯の和菓子に使われる白餡は、手亡豆(白いんげん豆)から作られた白餡がほとんどです。餡子にすると白小豆より少しクリーム色がかった色です。

手亡豆の白餡も美味しいのですが、抹茶の味を生かすには白小豆の控えめな香りと味が決め手になるのではと思います。

和久傳の定番の和菓子「西湖」はぷるぷるもちもちで大人気

和久傳の和菓子で特に有名なのが、ぷるぷるでもちもちな食感の「西湖」です。

2枚の笹の葉で丁寧に包まれたぷるぷるの生地は蓮根と和三盆で作られています。優しい甘さで何度も食べたくなります。

こちらは全国に沢山のファンがいます。私も長年こちらをよく購入しています。

2枚の笹の葉で丁寧に包まれています。笹の良い香りもします。
2枚の笹の葉で丁寧に包まれています。笹の良い香りもします。

中を開けるとぷるぷるもちもちの生地が。一口サイズに黒文字などで切って食べます(スプーンの方が食べやすいかも)。
中を開けるとぷるぷるもちもちの生地が。一口サイズに黒文字などで切って食べます(スプーンの方が食べやすいかも)。

西湖に使用されている「和三盆」はサトウキビから作られるお砂糖の一種(黒糖とは違う和三盆専用のサトウキビの品種があるそうです)。コクがありますが黒糖より上品な味と香りです。

江戸時代から香川県や徳島県で職人による伝統製法で作られる、白っぽいクリーム色のきめ細かい砂糖です。江戸時代は将軍家などに献上していたもので、大変貴重でした。讃岐和三盆や阿波和三盆と呼ばれ、お茶会やお茶席などで出される干菓子にもよく使われています。

夏季限定の「希水」も

また、同じく笹の葉に包まれたりんごとオオバコから作られる「希水」は透明で爽やかな味。ぷるぷるの食感ですが西湖より粘り気は少ないです。

西湖は通年の販売で希水は5月1日から8月下旬の販売です。賞味期限はどちらも製造日含む4日間で、オンラインショップでお取り寄せ可能です。

※オオバコを和菓子に使うのは珍しいなと思って調べてみたら「サイリウム」という名前で粉末で売られていて、食物繊維が豊富で腸活に良いとか。片栗粉の代わりに使用したりわらび餅のようなお菓子を作ったりもできるようです。

「蓮もち」は賞味期限が長いので贈り物にも

笹ほたる、西湖、希水は賞味期限が4日と短いのですが、味も食感も西湖に似た「蓮もち」は賞味期限が3ヶ月と長いため、贈り物にもぴったりです。

「蓮もち」は真空の個包装で、西湖より粘り気がすくなくぷるぷるした食感です。

販売期間も3月〜9月と長く、常温保存が可能。箱入りで販売されているので、遠方への発送や手土産にも良さそうです。

器にのせると、和久傳の紋がさりげなく見え、上品な味わい。

抹茶はもちろん、煎茶や玉露と合わせても美味しいです。

「蓮もち」は日持ちがするので贈り物にも。1箱買っておいて大人のティータイムにも。今回は「碾骨」(抹茶の原料となる碾茶の茎。京都・和束「細井農園」)の冷茶と合わせてみました。
「蓮もち」は日持ちがするので贈り物にも。1箱買っておいて大人のティータイムにも。今回は「碾骨」(抹茶の原料となる碾茶の茎。京都・和束「細井農園」)の冷茶と合わせてみました。

お家時間の楽しみに絶品和菓子とお茶を

京都の老舗料亭の夏のお菓子がお家でも味わえる、寛ぎのティータイム。

いつもよりワンランク上の和菓子をお取り寄せすれば、非日常のプチ贅沢に。

落ち着いたら京都にも足を運びたいです。それまでは、お取り寄せで京都の味を楽しみたいと思います。

和久傳ホームページ(外部リンク)

※JR京都伊勢丹11階にある「京都和久傳」は比較的お値段が控えめな店舗です。随分前に訪れましたが大変美味でした。大人だけで静かに訪れたい雰囲気のお店です。

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。日本茶の商品開発やカフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導。NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。

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