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【南アルプス市】日本の原風景。棚田に吹く風が心地良いのです

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

ふと思い立って行ける絶景ポイント。南アルプス市にはそんな所が多いのですが、今回はその中でも特にオススメの「中野の棚田」をご紹介します。場所は櫛形山の麓、中野地区になります。

櫛形山に向かう県道108号県民の森公園線。沿線には以前ご紹介した妙了寺リルマフィン、終点には伊奈ヶ湖があります。

妙了寺の山門を過ぎて直ぐの交差点を左折。

少し進むと「中野」の標識を目印に右斜めに通りを外れます。

ここから中野地区になります。案内に従って進みます。

ただし、案内だけでは分かりにくいかもしれませんので、見上げて棚田と森林の境あたりを目指して広めの道を進みましょう。また、地域の方々が農作業をしています。邪魔にならないように気をつけてください。

田植えが終わった田んぼ。田植え前の水を張った景色よりも筆者的には苗を植えてからの方が好みです。風が吹く様が肌で感じるだけでなく、分かりやすく視覚化されるので。

なんとも言えない心地良い場所。地域内には小さな展望台がいくつもあります。歩いて地区内を散策するのに有難い心遣いです。

中野地区の視点場は2ヶ所。今回は富士山と棚田の構図が綺麗な視点場①に向かいます。

今回撮り損ねたので以前の写真ですが、視点場①からは棚田と富士山だけでなく、市街地も一望できます。

ほとんどの田んぼで田植えが終わっていました
ほとんどの田んぼで田植えが終わっていました

視点場①からの富士山と棚田の絶景。日の出や日没時の空が綺麗な時間帯は、また格別の景色を楽しむことができます。青々と育つ稲、収穫前の黄金色の棚田。季節毎に違った姿で見る者を楽しませてくれます。

こちらは去年の稲刈り後の写真です。

一昨年。初日の出の写真です。沢山の方が初日の出を拝みに来ていました。

何年前でしょうか?中野地区の一角で開催されたイベントの風景です。

絶景ポイントなので年間を通して訪れる人も多く、中にはマナーの悪い者や法を犯す者まで出てきてしまいます。

以前はここまで注意喚起の看板はありませんでしたが、自己中心的な者による被害が多かったということでしょう。視点場①の駐車スペースは視点場裏の山際にあります。あと、撮影に夢中になって田んぼに入り込まないように。

休耕田にはポピーが植えられていました。地域の方々が訪れる人達を暖かく出迎えてくれているようで嬉しくなります。だからこそ、訪れる人は法律やマナーを守って楽しんでいただきたいと思います。

中野の棚田は急勾配の斜面にあり、歩いてまわるにはなかなか大変ですが、ゆっくり時間をかけて美しい石積みの棚田の風景を楽しむのが一番でしょう。ふと思い立って行ける地元の絶景ポイント。是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

【中野の棚田】

場所:山梨県南アルプス市中野323(視点場①)

駐車場:視点場①裏に4〜5台程度

問合せ:一般社団法人 南アルプス市観光協会

    山梨県南アルプス市在家塚595-1(道の駅しらね内)

    電話:055-284-4204 FAX:055-282-5010

協会HP

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市と富士川町の皆さんが「出かけたい」と思えるような記事をお届けできるように頑張ります。

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