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【河内長野市】くろまろの郷の新たな挑戦!7月1日発売の河内長野のクラフトビール、実際に飲んできました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

道の駅奥河内くろまろの郷は、まぎれもない河内長野の観光名所ですが、それだけではありません。観光客だけではなく、地元住民も気軽にお買い物ができ、大変重宝していますね。

道の駅のビジターセンターに行ってみると、奥河内のお土産品が多数販売されています。画像のようなムササビやモックルのぬいぐるみも販売していますね。

そんなくろまろの郷に先日行ったときに、こちらのポスターを見つけました。なんと、河内長野でクラフトビールを販売するというのです。

ここでクラフトビールについておさらいすると、1994(平成6)年4月に酒税法の改正により、年間のビール製造数が2000キロリットルから60キロリットルにまで引き下げられたことで誕生したもの。

当初は地域の特産品として醸造されたものが多く、「地ビール」という呼び方で販売されていました。

千早赤阪村で昨年発売された金剛山ビール
千早赤阪村で昨年発売された金剛山ビール

21世紀以降になると、地域のビールという意味の「地ビール」から、大手にはない手作りでいろんなビールを醸造販売をしているという意味を持つ「クラフトビール」という言葉のほうが主流になりました。

当初は、ビールと言えばラガービールという日本において、他のスタイルのクラフトビールは味的になじみが薄く、ビールマニアの人だけに愛好されていた感がありました。

しかし、年々各地で醸造されるビールの質も向上していって、国内はもちろん、世界のビールコンテストでも受賞するクラフトビールが次々と誕生しています。

また南河内地域でも、昨年に奥河内・千早赤阪村のクラフトビールとして金剛山ビールが誕生しましたね。

私は金剛山ビールを見たときに、千早赤阪にもあるのだから河内長野にもクラフトビールがあればいいのにと思いました。そして、ついに奥河内くろまろの郷で「奥河内A-yan Beer」が誕生したのです。

ビールの販売日は昨日7月1日です。初日は河内長野駅前長野商店街の上堂本店の醤油蔵さんで完成お披露目会を行なうと聞いたので、どんなビールなのか体験試飲することにしました。

上堂本店入口には、ビール試飲会が行われているとの看板が掲載されていました。

この日は試飲会ということで、生ビールの形式の樽が用意されており、1杯300円で行われました。

道の駅奥河内くろまろの郷の指定管理者として運営・管理をしている一冨士ケータリング株式会社さんが、「奥河内A-yan Beer」のビールの企画と販売を行なっています。

河内長野市は大阪府で3番目に広い面積で、7割を森林が占め、肥沃な土壌と内陸性の湿潤温暖な気候により、稲や野菜、桃やミカンなどの栽培が盛んです。また、天野酒や爪楊枝、高野街道など、古くからの歴史を有した街で、日本遺産にも認定されています。これらの地産品をクラフトビールという形で発信し、「河内長野っていいよね」という気持ちを伝えていきたいと思い、開発しました。
(引用元:奥河内 A-yanビール(ええやんビール)新発売)

金剛山ビール同様に、醸造設備(ブルワリー)を新設して、ブルワー(醸造担当者)の手により、道の駅や河内長野市内でビールを醸造するのではありません。

大阪市内にある醸造所、センターポイント(外部リンク)さんで醸造してもらったビールを河内長野に運んで販売するというもの。

醸造設備を新設して技術者を確保し、さらに一定の品質にまで維持しようとなれば、膨大なコストがかかって大変ですから、この形式のほうが経営面では安心のような気がしました。

奥河内A-yanBeerのラインナップは4種類。ですが、今月から毎月、新製品をひとつずつ順番に製造販売していくとのこと。

昨日7月1日に発売したのは「セトキララ小麦のヤルヤンホワイト」です。河内長野の農業法人ひだまりファームで生産された小麦「セトキララ」を使った、香り豊かなホワイトビールです。

柑橘の爽やかな味わいとまろやかな舌触りが特徴のベルギーのスタイル、ベルジャンホワイト。ベルギーの世界的有名ビールブランド、ヒューガルデンホワイトを意識して企画されたのかなと思いました。

今回の試飲会では、その「セトキララ小麦のヤルヤンホワイト」だけが飲めます。さっそく300円お支払いして味見してみました。

きめ細かい泡ですね。肝心の味わいですが、一瞬、鼻に柑橘のアロマを感じました。それから口に含むと、小麦のものと思われるフルーティなフレーバーが楽しめました。

一般的なビールは喉の渇きをいやしてくれる夏の飲み物として定着していますが、ベルギーではヒューガルデンホワイトが喉の渇きをいやす最初のビールとして飲まれることから、このビアスタイルのビールが7月に発売するのは理にかなっています。

奥河内A-yanBeerは、8月、9月、10月と毎月1日に、新製品が立て続けに登場する予定です。

8月1日に発売予定なのは「河内のクロモジシランケドケルシュ」です。河内長野の地場産業であるつまようじの原料「クロモジの木」を使い、ドイツのケルン地方の伝統のビールであるケルシュスタイルで、森林浴を思わせる香りに浸れるビールになるそうです。

9月1日の発売予定は「小山田の桃のホナヴァイツェン」です。小山田の桃といえば、例年7月になれば特設の販売所が設けられ、朝から行列ができるほど人気がありますね。

その小山田の新鮮な桃を贅沢に25%も入れたビールで、南ドイツ発祥の小麦ビール「ヴァイツェン」ビールとして提供する予定です。

10月1日に発売する予定のビールは「天野酒の日本酒入りのアリエヘンエール」です。河内長野でアルコールを醸造しているところと言えば天野酒さんですが、その日本酒をエールビールに入れるという斬新なビールです。

10月1日は日本酒の日でもありますが、確かにどんな味がするのか?こればかりは飲んでみてのお楽しみですね。

ということで、7月の間はこちらの「セトキララ小麦のヤルヤンホワイト」だけが販売されています。

販売場所は、くろまろの郷のほかに天見の南天苑さんでも販売されるそうですが、現在積極的に声をかけて取扱っていただけるお店増やしていく予定にしているとのこと。

基本は小瓶での販売ですが、くろまろの郷さんでは、より格安でビールを楽しんでほしいことから、こちらのような炭酸飲料用瓶(グラウラー)を使った量り売りもされるそうです。

またできるだけ早い段階で、生ビールとしての販売も検討したいとのことでした。

というわけで、いよいよ昨日から販売が始まった河内長野のクラフトビール「奥河内A-yanBeer」を紹介しました。昨日だけでなく10月まで毎月新しいビールが新発売されるという、ビール好きにとってはとても楽しみな4か月間になりましたね。

現在小瓶に換算して1200本分のビールの醸造が終わり、あと800本分くらい醸造を予定されるとのこと。これからはビールの美味しい季節ですが、地元で新発売された一味違うリッチなビールを試してみてはいかがでしょう。

道の駅奥河内くろまろの郷(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市高向1218-1
電話番号:0721-56-9606
営業時間:9:00~17:00
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 奥河内くろまろの郷バス停すぐ

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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