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温泉バカがオススメする温泉の選び方!(1)

温泉旅バカひかさ温泉入浴指導員、YouTube動画クリエイター

記事を開いてくださりありがとうございます。温泉バカひかさでございます!

さて、今回のテーマは「温泉バカがオススメする温泉の選び方!」でございます。

温泉旅行に行きたい!でも何を基準に選べばいいんだろう。そういう声を結構いただきます。温泉にはさまざまな魅力があります。だからこそどの要素を重視するのかに悩んでしまいますよね。そこで今回は、今こんな気持ちならこんな選び方をオススメしますという提案をさせていただきます。※今回は温泉にあまり詳しくない方向けです!

友人や家族ととにかく雰囲気を楽しみたい!

友人や家族との旅行になると、温泉の泉質がどうこうよりも、まずは雰囲気を楽しみたい!という方が多いのではないでしょうか?そういう方は、「温泉地」で選ぶことをオススメします。

温泉施設には、温泉を使っている旅館や入浴施設が並ぶ温泉地もあれば、温泉を使っている街中の銭湯まで規模はさまざまなのです。しかし、今皆さんが求めているのは「街中の銭湯」なのでしょうか?例えば、食べ歩きのお店が並んでいたり、旅館が並ぶ雰囲気が良かったりなど、温泉以外の部分に魅力を求めることはありませんか?このようなご要望の方には、大規模な「温泉地」にこだわってお選びいただくことこそ、理想の温泉の楽しみ方に近づけるのではないかと思います。

では、温泉バカひかさが「友人や家族ととにかく雰囲気を楽しみたい!」方にオススメする温泉地をご紹介します。ぜひこの温泉地を調べてみてくださいね。

  • 銀山温泉(山形県)
  • 熱海温泉(静岡県)
  • 箱根温泉(神奈川県)
  • 草津温泉(群馬県)
  • 伊香保温泉(群馬県)
  • 野沢温泉(長野県)
  • 渋温泉(長野県)
  • 城崎温泉(兵庫県)
  • 黒川温泉(熊本県)

白く濁った温泉らしい温泉に行きたい!

温泉といえば入浴剤で見たことのあるような白く濁った温泉。そんな温泉に入ってみたい!そういう方は、「硫黄泉」という泉質で選ぶことをオススメします。

温泉というと透明な温泉よりも白く濁ったなどの色がついた温泉をイメージする方が多いかもしれません。しかし、実際は透明な温泉が大多数を占めているのが現実です。

日本には10種類の泉質があります。

【10種類の泉質】
単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉、
鉄泉、ヨウ素泉

そのうち、日本で最も多いのは単純温泉と呼ばれる無色透明が多い温泉なのですが、皆さんが求める乳白色と呼ばれる温泉は「硫黄泉」なのです。

2004年と古いデータですが、この時の環境省の調査では、日本の温泉のうち硫黄泉は約8.1%と判明しています。単純温泉は約32.4%ですから、硫黄泉は非常に少ないものとお分かりいただけると思います。ですから、自然と選べる場所も少ないわけです。

では、温泉バカひかさが「白く濁った温泉らしい温泉に行きたい!」方にオススメする温泉をご紹介します。ぜひこの温泉を調べてみてくださいね。

  • 酸ヶ湯温泉(青森県)
  • 乳頭温泉郷(秋田県)
  • 鳴子温泉郷(宮城県)
  • 蔵王温泉(山形県)
  • 高湯温泉(福島県)
  • 万座温泉(群馬県)
  • 奥鬼怒温泉郷(栃木県)
  • 那須温泉郷(栃木県)
  • 燕温泉(新潟県)
  • わいた温泉郷(熊本県)
  • 雲仙温泉(長崎県)
  • 別府温泉郷(大分県)
  • 霧島温泉郷(鹿児島県)

お肌スベスベ、美肌になりたい!

女性のみならず、最近では男性の美容への関心も高まっていますよね。温泉に行って化粧水のように顔や手などに浸透させてスベスベ、ツルツルのお肌にしたい!そういう方は、「アルカリ性単純温泉」「炭酸水素塩泉」という泉質で選ぶことをオススメします。

温泉に行くととにかくお肌がスベスベになると思われている方も多いかもしれませんが、実際には先ほどお伝えした10種類の泉質によって異なるという状態です。泉質によっては肌への刺激が強いものもあるので、その点は注意しなければいけません。

では、なぜアルカリ性単純温泉がオススメなのかというと、この泉質には肌の角質を取ってくれるいわばお掃除的な役割をしてくれるわけです。実際に皆さんも耳にしたことがあるであろう「美肌の湯」はこの泉質のことを指します。また、単純温泉は日本で最も多い泉質でもあることから非常に身近な存在でもあります。

もう一つの「炭酸水素塩泉」もオススメです。この泉質では皮膚の表面を軟化させたり、皮膚の脂肪や分泌物を乳化して洗い出すため、石鹸のように皮膚を洗浄することから皮膚が滑らかになるという素晴らしい特徴があります。一見するとアルカリ性単純温泉よりもこちらの方がいいと思われるかもしれません。ただし、炭酸水素塩泉にはカルシウムやマグネシウムをメインに含む「重炭酸土類泉」と、ナトリウムをメインに含む「重曹泉」の2種類に分かれ、上記のような効果があるのは「重曹泉」の話になります。

つまり、温泉のことを詳しくない方からすると、どの温泉が「重曹泉」なのかを見つけるのはとても難しいため、アルカリ性単純温泉で探すことを基本的にはオススメしています。

では、温泉バカひかさが「お肌スベスベ、美肌になりたい!」方にオススメする温泉をご紹介します。ぜひこの温泉を調べてみてくださいね。

<アルカリ性単純温泉>

  • 石和温泉(山梨県)
  • 箱根湯本温泉(神奈川県)
  • 熱海温泉(静岡県)
  • 下呂温泉(岐阜県)
  • 道後温泉(愛媛県)
  • 由布院温泉(大分県)
  • 黒川温泉(熊本県)

素晴らしい景色の中で温泉に浸りたい!

温泉に入りながら見る景色、それが素晴らしく雄大な自然であるととても気分が良くなりますよね。そんな場所を探しています!という方は、まず「海」「山・川」どちらかに絞ってみることをオススメします。

全然温泉関係ないじゃん!と思われるかもしれませんが、実は温泉療法(正確には温泉地療法)のなかで「転地効果」というものがあります。普段の風景から場所が変わったことによるリフレッシュなどの気持ちの変化があるというのです。つまり、皆さんが素晴らしい景色を温泉に求めることは決しておかしくないのです。

ただなかなかこれは見つけにくいと思いますので、「温泉 海」などで検索することになると思いますが、私のオススメをもうお伝えさせていただきます。

<海>

  • 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
  • 南紀白浜温泉(和歌山県)
  • 薩摩硫黄島東温泉(鹿児島県)
  • 平内海中温泉(鹿児島県)

<山>

  • 十勝岳温泉(北海道)
  • 登別温泉(北海道)
  • 高峰温泉(長野県)
  • 立山地獄谷温泉(富山県)
  • 祖谷温泉(徳島県)

ということで、今回は4つのパターンに分けて温泉の選び方を紹介させていただきました。もし「このような希望ならどうやって選べばいい?」などリクエストがありましたら、ぜひSNSなどでコメントをよろしくお願いいたします。

また、次回はちょっとマニアックな方向けの選び方を説明させていただきます。ということで、ご覧いただきありがとうございました。

温泉入浴指導員、YouTube動画クリエイター

温泉入浴指導員、温泉ソムリエ、温泉保養士、温泉観光士の温泉バカです。YouTubeチャンネル「温泉旅バカひかさ」「マイ政経予備校」で活動しています。温泉については、温泉分析書を正しく読み、その人にあった入浴法をアドバイスできるように勉強中です。

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