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温泉旅バカが教える、マニアックすぎる温泉マナー!

温泉旅バカひかさ温泉入浴指導員、YouTube動画クリエイター

記事を開いてくださりありがとうございます。温泉旅バカひかさでございます。さて、今回のテーマは「マニアックすぎる温泉マナー」です。基本的なマナーについては前回の記事をご覧ください!

【前回の記事】
どのくらい知ってる?温泉でのNG行為
前回の記事はこちら!

前回もお伝えしましたが、前提として温泉法などで別に温泉に関するルールが定められているわけではありません。なんならルールは各温泉施設によって異なります。したがって、これからご紹介する禁止事項が決して全ての温泉施設に該当するわけではないということをご理解ください。

また、最近ルールで縛りすぎることもどうなのかというご意見も様々な場所で見受けられますが、温泉については、「他のお客様に迷惑をかけない」という点が守れていれば正直良いのかなと思っています。そのため、今回ご紹介するのはあくまでも「他のお客様に迷惑がかかる行為かも」ということになりますので、その点ご理解をよろしくお願いします!

さて、前回と異なるのは、「マニアックすぎる」という点です。実際に温泉施設に注意書きがあった中で特に面白いなと思ったものをお伝えしていきます!

NG行為その1 湯口を占領する

概要

湯口というのは、お湯が流れてくる部分のことです。今回ご紹介するのは、その付近に居座る行為になります。いきなりマニアックすぎて恐縮です。

理由

温泉施設(特に源泉掛け流し)については、湯口こそ我々が最も新鮮な状態で温泉に触れられる場所になります。それが故に温泉好きの方の中には湯口の付近に腰をかける方もいらっしゃるかと思います。ただし、湯口の目の前や真下に座ると湯口から出た新鮮な温泉がその人に触れてから浴槽に流れていくわけです。言葉にするとなんか不快ですよね。実際にこれを注意書きで書かれているところがあって、私自身も非常に驚きました。湯口の目の前や真下に限らず湯口の付近に座る場合も、同じようにできるだけ新鮮な温泉に触れたい方もいると思うので、占領しないように心がけましょう!

NG行為その2 炭酸泉で動きすぎる

概要

炭酸泉というのは、気泡が現れる温泉だと思ってもらっていればOKです。その炭酸泉に入浴する際に不必要に体を動かす行為です。

理由

普通の温泉においても動き回るというのは好ましくないですが、炭酸泉だとまあなぜかわかりますね、そう、気泡です。体に大量の泡が付着している状態をみると何か炭酸泉の良い影響を受けている気分になるのではないかと思います。ただ、実際には体に良い影響を与えてくれている炭酸成分は目に見えないレベルなので気泡が良いというわけではありません。

そこに周りの人の動きによる波が来ると気泡が体から離れてしまうなんてこともあるわけです。効果については変わらないと思いますが、気分としてはなんか損した気分になってしまうというものですね。自分のためにも相手のためにも落ち着いての入浴が特におすすめな泉質です。

NG行為その3 湯口の源泉を飲む

概要

温泉が好きな人は、温泉が好きが故に湯口から流れる温泉について、源泉だからと口に含んで味を確認するという方もいらっしゃるかと思いますが、これは好ましくはありません。

理由

これはマナーというよりも、絶対にやめて欲しいことなのですが、温泉には「飲泉」という楽しみ方があるのは事実です。しかし、それをするためにはその温泉が飲泉用として保健所からの許可を得ていなければなりません。そのため、飲泉スペースがない、飲んでいい旨の記載がない温泉は口に含むことは自分の体を守るためにもやめておきましょう。また、見た目としてやはり人の口に触れたものが湯船に入っている姿というのは不快感を与える可能性があります。自分のためにも周りのためにもやめておくべきことです。

NG行為その4 水を入れすぎる

概要

高温な温泉において、水をお客様が操作できる場合があります。もちろん入浴に適していない場合にこの水を入れることは問題ないと思いますが、他のお客様がいる中で勝手に水を操作するというのは好ましくありません。

理由

温泉を楽しみたい人と、温浴を楽しみたい方で考え方が異なります。温泉を楽しみたい方は、温泉の成分そのものの恩恵を受けたいため、できるだけ温泉に他の要素を加えたくないのです。そのため、加水はNG要素とする人が多いです。実際に温泉法施行規則によって定めている泉質に関わる要素として加水をしていれば掲示をしなければならないくらいとても重要な要素ですから、泉質主義の場合には勝手に加水をされたら不快に思うことでしょう。一方温浴を楽しみたい方は自分の適温で入浴をしたいはずです。このような操作ができる温泉は50度くらいの共同浴場とかにあるのですが、50度で入れとは言いません。適温までは下げて入浴して良いと思います。ただし、人によって入浴したい温度は異なります。例えば、シャキッとしたいのであればできるだけ高温なので42度〜45度くらい、リラックスしたいのであれば40度くらいになるので、温浴を楽しみたい方の中だけでも違いがあります。したがって、同じ浴槽に入っている方に水を加えて良いかを相談するのが良いでしょう。

NG行為その5 温泉を批判する

概要

さて、最後に温泉を批判する行為です。温泉が嫌いだ!というわけではなく、温泉が好きだからこそ、泉質にこだわってるが故に批判をしてしまう方も残念ながらいらっしゃいます。これをみた方はどう思うでしょうか?

理由

特定の温泉施設や温泉地を批判してそれをSNSに投稿する行為は、みている人もそうですが、何よりも一生懸命に運営してくださっている施設・温泉地の方々が悲しまれます。温泉は限りある資源で、しかも自然なものなので維持はとても大変、中には皆様に温泉を提供するために加水、加温さらには条例遵守のために消毒をせざるを得ない場合もあります。それを知った泉質にこだわりのある方が「ここはお勧めしない」というような書き込みをしている姿を結構見ます

もちろん自分の好みでない温泉施設も出てくると思います。そういう時は是非とも心の中にとどめておいてほしいなと思っております。おすすめのところはどんどん拡散してもらって、そうでないならばわざわざ表に出す必要はないはずです。

ちなみに、源泉掛け流し100%でなくとも、さまざまな魅力がある温泉があるので、また紹介させていただきます。

まとめ

ということで今回は温泉に関するマニアックすぎるマナーをご紹介しました。非常にマニアックすぎてなんだそれはと思った方もいらっしゃるとは思いますが、どうでしょうか、ここまで意識をできていると入浴している人みんながリラックスして温泉を楽しめる環境を作り上げられたら本当に素晴らしいと思います。僕自身もそのような人間になれるようにさまざまなマナーを知っていきたいと思います。

温泉入浴指導員、YouTube動画クリエイター

温泉入浴指導員、温泉ソムリエ、温泉保養士、温泉観光士の温泉バカです。YouTubeチャンネル「温泉旅バカひかさ」「マイ政経予備校」で活動しています。温泉については、温泉分析書を正しく読み、その人にあった入浴法をアドバイスできるように勉強中です。

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