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元営業が明かす!しつこい営業電話の上手な断り方

太田章代新人育成トレーナー

仕事中にかかってくる営業電話に「どう断ればいいのか困っている」「うっかり取り次いでしまい、上司に注意された」などという経験をお持ちではないでしょうか。

業務に追われる中で、必要ない営業電話の対応することは、時間の無駄だと思っている人は多いでしょう。私は現在、研修講師をしていますが、研修の際に「営業電話を上手に断る方法はありますか」と質問された事が、何度もあります。

これよりは、私が前職で企業に営業電話をして、たくさんの断られた経験から「同じ会社から、再び営業電話がかかってこなくなる断り方」をご紹介します。

丁重にお断りをする

電話に出たら「お忙しいところ申し訳ございません。私、〇〇会社の△△と申しますが、社長様はいらっしゃいますか」と言われると、「営業電話だな」と気づくことでしょう。

でも、そこでイライラしたり、乱暴な言葉を使ってはいけません。電話応対は会社を代表しておこなっています。断るにしても、丁重にお断りし、会社の印象を下げないように気をつけましょう。

営業電話をかける側は、怒鳴られたり、「ガチャン!」と電話を切られた会社を覚えているものです。私自身も、営業時代にきつい言葉を投げかけられた企業に、今も良くない印象を持っています。

何度も営業電話がかかってくる『NGな断り方』

営業電話を断ろうと思ったら、どのように返せばいいのでしょうか。

とっさに言ってしまいがちなのが、「ただいま席を外しております」という返答です。当たり障りがないようですが、再び同じ会社から電話がかかってくる可能性が高くなりますので、やめておきましょう。

営業電話をかける側は「アポイントリスト」を用意しています。もし「席を外している」と言われたら、再び電話をするようにリストに印をつけます。そして、担当者と話ができるまで、何度でもかけ続けるのです。

一度で営業電話をきっぱりと断る『OKな断り方』

同じ営業電話が何度もかかってこないようにするには、はっきりスパッと断ることです。

とはいえ、今かかってきた電話が、本当に必要のない営業電話かどうか、最初はわからない場合があります。そこで、「本当に不必要か」の確認のため、まずは用件を尋ねます。

「恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか」

と用件を聞き、本当に必要ないと判断したら、

「申し訳ございません。〇〇の件はお断りするように言われております」

と言葉はきっぱりと、口調は優しく伝えます。

件を聞いても、本当に必要ないかどうか判断がつかない場合には、一度保留にし、周囲に確認をしてからお断りします。

スパっと断ると、営業電話をかける側のアポイントリストには「NG」の印がつけられ、基本的に再び営業電話をかけることはありません。

営業電話をかける側としても、脈がない場合は、はっきり断られた方が、お互いにとって時間の無駄を省けるというものです。営業電話をかける側も同じ人間だ、ということを念頭において、嫌だと思っても感情的にならず、丁寧にお断りしましょう。

まとめ

営業電話をする側の擁護をすると、営業成績を上げるために一生懸命仕事をしています。営業電話の対応は面倒だとは思いますが、上記のフレーズできっぱり優しく断ってくださいね。

アイキャリア株式会社
研修トレーナー太田 章代

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太田章代の『ビジネスコミュニケーション術』
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新人育成トレーナー

愛知県岡崎市出身。損害保険会社の事務員から広告代理店の営業職に転職。入社2年目から6年連続売上トップ。32歳で統括本部長に抜擢。50人の部下を指導する。35歳代表取締役に就任。その後、2006年人材育成事業で独立。現在まで研修&講演に2,000本以上登壇。離職率の低下や、職場のコミュニケーション改善などで成果を上げる。独自の体験型講演が好評をいただき、講師評価98.7%でリピート率も高い。研修&講演を通して【働くを楽しむ】社会創りに貢献するという使命のもと、日本全国で精力的に活動中。

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