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【ラベンダーの冬越し】雪から守るかんたん冬囲い|ぎゅっと縛って枝折れを防ごう

racss食育インストラクター・調理師/菜園家

本格的な冬も間近、朝晩冷え込む季節となりました。寒冷地でも冬越しできるラベンダーですが、雪に負けないように少し手をかけてあげると、春からの生育が順調になります。11月末から12月でも間に合う、ラベンダーの冬囲い方法をご紹介します。お庭やプランターでラベンダーを育てている方はどうぞ参考にしてください。
(ご注意:レースラベンダーは耐寒性が弱いため、この記事の方法ではなく室内での冬越しとなります)

ラベンダーの冬囲いをしないと潰れてしまう?!

ラベンダーの冬囲いをしないとどうなってしまうのでしょうか?写真はややまとまった量の積雪があった朝のラベンダーです。冬支度をまだ済ませていなかったので、雪に潰されてしまいました。
この日はしばらくして雪がとけてなくなったので良かったのですが、冬の間中このような状態でいると、ラベンダーの株は枝が折れたり、変形してしまうことがあります。

特に、植えてから1,2年の若い株は弱いですし、住宅の屋根からの雪が落ちる場所や、除雪機から飛ばす雪がかかる場所、雪が積もった後に庭を歩いて踏みつけてしまう可能性がある場所に植えているラベンダーには冬囲いが必要です。
ラベンダーは常緑低木なので、枝折れを防ぐ簡単な冬囲いをしてあげましょう。
少々荒技ですが、作業前にかなりの積雪があっても、雪が締まる前の時期ならラベンダーの上の雪をよけて冬囲いを行えます。「ラベンダーの冬支度するの忘れていた!」という方は今すぐ、やってみてください。

ラベンダーの簡単冬囲いのやり方

<使うもの>
縄または太めの紐
ハサミ 
短い支柱(必要な箇所のみ)

不要な枝をカット
不要な枝をカット

ラベンダーが混み合っているようなら、先にいくらか剪定を行います。枯れている枝や、折れかかっている枝は根本からカット。高さをカットする剪定は、飛び出ているもの(徒長している枝)を中心に控えめに行います。

縄(ビニールロープ)を用意します。平テープでもOKです。長さはラベンダーの大きさによって変わりますが、60センチほどが目安。

1株ごとに葉をを束ねて縛る
1株ごとに葉をを束ねて縛る

ラベンダーの枝葉を束ねて中央あたりに紐を回し、2周巻きます。枝が折れない程度にややきつめにしっかりまとめます。
株の中心部が一番盛り上がるような形が好ましいです。紐は緩まないようにきつく結びます。冬囲いで使われる男結びが緩みにくくて適していますが、蝶結びでも大丈夫。

支柱を芯に小さい株をまとめました
支柱を芯に小さい株をまとめました

支柱を入れて縛るとより頑丈にできます。株のすぐ横の土に支柱を挿し、支柱ごとラベンダーの枝葉をまとめて縛る方法です。写真では3つの小さい株をまとめて縛っています。

カットした葉からはラベンダーの香りがしっかり
カットした葉からはラベンダーの香りがしっかり

徒長している部分をカットしたラベンダーの葉。香りがしっかりします。この時期のラベンダーの葉もハーブとして活用できますよ。

ラベンダーの冬囲い時期は

葉が白っぽくなったらラベンダーの休眠サイン
葉が白っぽくなったらラベンダーの休眠サイン

ラベンダーの冬囲い時期は、気温が10度以下になるのを目安にします。まだ気温が高い時期に縛ってしまうと、蒸れたり害虫の越冬場所に選ばれたりする可能性がありますので、晩秋まで待ちましょう。

ラベンダーの葉が白っぽくなってきたら、休眠に入ったと判断し冬囲いをしても大丈夫です。基本的に北海道の道央地域に住む私の庭では初雪が降る前後を目安にしています。

ラベンダーの冬囲いまとめ

耐寒性の強いラベンダーは、植えっぱなしで冬を越すことができます。積雪があっても大丈夫なのですが、重い雪が積み重なる場所や踏みつける可能性がある場所、まだ若い株で大事にしたい場合には冬囲いをしましょう。
冬囲いといっても、縛るだけなので簡単でしたね!ひと手間かけるとラベンダーの積雪時の枝折れや変形が少なくなり、春先からすぐに成長を再開できます。

最後までご覧いただきありがとうございました!参考になりましたら幸いです。

食育インストラクター・調理師/菜園家

癒やされる観葉植物にはまったのち、家庭菜園を初めて早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog (料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし)」にて公開中。

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