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調理師が教える【固い大根の葉】を美味しく食べるための下処理とは|洗い方・茹で方・保存法

racss食育インストラクター・調理師/菜園家
大根の葉を食べやすくするには?

新鮮な大根の葉は捨てるのがもったいない!でもゴワゴワして固そうだし、虫がついていることもあるし、苦い気がするし、かさばって冷蔵庫に入らないし・・・と困っていませんか?

大根の葉は上手に下処理ができれば、あとはおいしい活用法がたくさんあります。大根の葉の下ごしらえ方法をご紹介します。

大根の葉は茹でてから使うのがおすすめ

鍋からはみ出る量でも茹でるとこんなに小さくなる
鍋からはみ出る量でも茹でるとこんなに小さくなる

大根の葉は、小松菜やほうれん草に負けない栄養があります。でもちょっとクセがあるように感じたり、固いので料理に使いにくいと感じる人も多いかも。

そんなときは、下ごしらえとして軽く茹でてしまいましょう。茹でるとカサが減り、新鮮な大根葉特有のチクチクやゴワゴワもなくなりますよ。茹でることでいくらか栄養が流れてしまうものの、独特のエグミが和らぎます。その後の料理への活用がとてもしやすくなるので、おすすめなんです。

大根の葉の洗い方

大根の葉はまず汚れをきれいに落とします。採りたての大根の葉には土汚れがついていたり、アブラムシなど小さな虫が残っていることもあります。
時間があれば1時間ほどたっぷりの水に漬けておいてください。虫やゴミが浮いてきますので取り除きやすくなります。

根本に切り込みを入れると土汚れを落としやすい
根本に切り込みを入れると土汚れを落としやすい

そして洗うときですが、葉の根元付近には土が入り込んでいることが多いので、付け根に十字に切り込みを入れてください。それから水の中で振り洗いをするときれいになります。

さっと数分だけ茹でる

根本から先に茹でる
根本から先に茹でる

きれいに洗った大根の葉は、切らずに長いまま茹でます。
まず、沸騰した鍋に根本側から入れ、立てた状態で根本だけを30秒ほど茹でてください。固い根本に先に火が通るようにするためです。
そのあと全体がお湯に浸るようにして3分ほど茹でます。ほんの数分であっという間にカサが小さくなります。大根葉の持ち味であるシャキシャキ感をなくさないよう、茹ですぎに注意してくださいね。

冷たい水で冷やして色止めする
冷たい水で冷やして色止めする

その後、水にとり冷やしましょう。冷やすことできれいな緑色が保たれます。
苦味やえぐみが気になる人は、このあとしばらく水に漬けたままにしておけばアク抜きがしっかりできます。

すぐに料理に使わないときは、水気を絞ってから冷蔵庫に入れておきましょう。2、3日保存が可能です。

刻んでから冷凍保存する

茹でた大根の葉は細かく刻む
茹でた大根の葉は細かく刻む

茹でた大根の葉は、冷凍保存ができます。冷凍保存するときは、水気をしっかり絞ってから、細かく刻みましょう。5mm幅くらいがおすすめです。
刻んでからもう一度水気を絞るとよいでしょう。そのあとで保存袋に入れ、平らに広げて空気を抜いた状態で冷凍します。

冷凍大根葉を味噌汁の具に
冷凍大根葉を味噌汁の具に

茹でて刻んだ大根の葉を冷凍しておくと、好きなときにお味噌汁に加えたり、「ふりかけ」を作ったりできてとても便利!一度凍らせた大根の葉を料理に使うときは、凍ったまま鍋に入れてください。

大根の葉の下ごしらえまとめ

栄養たっぷりの大根の葉は、下ごしらえとして軽く茹でるととても扱いやすく、味も食べやすくなります。冷凍保存しておいて、料理の彩りやおかず作りに活躍させてください。

大根の葉の〝小松菜に負けない〟栄養については、著者raccsのブログでまとめています。よければこちらもどうぞ!▼▼▼
「大根の葉のすごい栄養と使い切りレシピ|小松菜と比較」

***【大人の食育】***

「大根の葉の下ごしらえ」についてのこの記事、いかがだったでしょうか。食材の流通について知ったり、食材を育ててみる、食材を無駄なく使い切る工夫、栄養や美味しい組み合わせを知るといった取り組みは全て「食育」に含まれます。
調理師・食育インストラクターであるracssのコラムでは、健康的な食生活につながる「大人の食育」を意識したテーマで書いています。「へぇ~なるほど、やってみようかな」「子どもたちにも伝えてみようかな」と思っていただけたら幸いです。よかったらracssをフォローして他の記事もお読みくださいね!

食育インストラクター・調理師/菜園家

癒やされる観葉植物にはまったのち、家庭菜園を初めて早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog (料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし)」にて公開中。

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