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気分が晴れない理由は季節性のうつ病!?知っておきたい「冬季うつ」の特徴3つ

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

冬は気分がふさぎやすい時期です。冬に現れるうつ症状を「冬季うつ」「ウィンターブルー」ともいわれています。これらは「季節性感情障害(SAD)」という名前の疾患で、日本人の有病率は約2%、世界的には1~10%前後という報告があります。決して珍しいものではなく、身近な疾患の1つです。

この記事で紹介すること
・冬季うつの特徴3つ
・予防できるの?

・冬季うつの特徴3つ

❶冬季のみ

毎年秋から冬にかけて現れる症状で、春になると症状は軽減されてくる傾向です。冬は日照時間が低下し、日光を浴びる機会が減ることが原因の1つといわれています。冬季うつの有病率は地域差があり、日照時間の短い北国では割合が高いとされています。北国の方、室内で過ごす時間が長い方は特に注意が必要です。

❷眠気、睡眠時間の増加

通常のうつ病は不眠症状を伴うことがありますが、冬季うつ(SAD)では過眠傾向になります。夜の睡眠時間の増加に加え、日中の眠気も感じやすくなるといわれています。たっぷり寝ても朝起きにくかったり、日中も眠気を感じたりするのは、冬季うつの影響かもしれません。

❸食欲が増す

うつ症状に加え、過食傾向になるという特徴を持ちます。特に炭水化物や甘いものが欲しくなる傾向にあるようで、太りやすくなってしまうともいわれています。この時期体重が増えるのは、単なる正月太りではなく、冬季うつの影響かもしれません。

・予防できるの?

予防策としては、朝起きて太陽の光を浴びる規則正しい生活を心がける、ビタミンやミネラルなどバランスの良い食事を心がける、適度な運動を行う などが挙げられます。
冬は寒さと日照時間の低下という条件がそろうため、うつ症状がでやすい時期です。寒くて引きこもりがちな時期ですが、適度に外出して規則正しい生活を心がけましょう。

さいごに

冬は季節性のうつ症状が出やすい時期といわれています。特に日照時間の短い地域の方やおうち時間が長い方は、意識的に対策を行うことをおすすめします。
また予防も大切ですが、気になる症状、つらい症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、健康系やインテリア系記事のライターをしたり、薬局で勤務したりしています。

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