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チューリップ 球根の掘り上げ時期と来年も咲かせるためにできること

sakuraガーデニングYouTuber

昨年の秋に植えたチューリップが咲きました。みなさんのお庭でも花が咲いたり、芽が出て蕾を待っている頃なのでは、と思います。

今年咲かせたチューリップを来年を咲かせるのはなかなか難しいのですが、成功率をあげるため、試行錯誤を繰り返しています。

チューリップはお水が好き

お店でチューリップの植え付け方を聞かれたら、必ず「鉢に植えたら、芽が出る前でもお水をあげて」と根を乾かさないよう、しっかり根を育てることをお伝えします。地植えだと芽が出るまではあまり心配ありませんが、私は雨が降らない日が続いた場合は地植えでも時々お水をあげています。

地植えでもお水をあげる理由は

蕾が上がりだした頃
蕾が上がりだした頃

私が地植えでも時々お水をあげるのは、芽が出る前は土の中の水分量を気にかけるという理由ですが、芽が出た後の理由は2つ。ひとつは液体肥料入りのお水やりをして、葉を育てる。もうひとつは、花茎が短い、背の低いチューリップにならないようにするためです。

葉を育てることが球根肥大につながる

チューリップを翌年も咲かせたいのであれば、土の中の球根をしっかり育てる必要があります。そのためにはお花が終わった後、球根を掘りだすまでの間、しっかり光合成して球根に栄養分を蓄えてもらわなければなりません。

ビオラとダブルデッカーで植えこんだチューリップ、すてきなお花が咲きましたが、ご覧の通りの葉の大きさでした。残念ながら、このチューリップの球根は腐って終わってしまいました。ビオラと一緒だったので、お水も肥料もあげていましたが上手くいきませんでした。

花が咲いたら

画像を見ていただくと、チューリップの後ろの方にはまだ小さなチューリップが見えます。こちらも花が咲いたチューリップと同じ時に購入して、同じ時に植え付けたものです。咲いているチューリップは、1カ月ほど早く咲いてくれました。

花が咲いたら、なるべく長く楽しみたいですよね。チューリップは画像のように、夜は花を閉じる開閉運動をします。私が住む福岡は、最近は4月でもかなり気温が上昇したり、開閉運動のせいもあるのか、花が長持ちしにくいと感じます。
それで、昨年球根を購入後、実験的に10球だけ冷蔵庫に4週間入れておきました。冷蔵庫で寒さに当たった球根は、他の球根より早く咲いてくれました。いつもより花持ちがよければいいなと思っています。

花が終わりそうになったら、散るのを待たずに花の付け根の茎をポキッと折って花を取ります。ハサミを使わなくても簡単に折れますのでやってみてください。チューリップも種を作ります。花が終わったら、種を作るのにエネルギーを使うことなく、球根の肥大だけに力を注いでほしいので花びらが散るまで待たずに折っています。また、花の終わりとともに、肥料も終わりにします。

チューリップの球根を掘り上げる時期

チューリップは気温があがってくると葉の色が変わってきます。葉の色が上のようになってきたら、そっと土を掘ってみて、茶色の皮ができていたら掘り上げます。掘り上げる時期は完全に枯れてしまってからではなく、葉の緑がほぼなくなった頃です。
掘り上げたら、葉や根を取り除き、取れそうな古い皮は取り除きます。小さな球根が付いているのも取り除きます。土がついていても、洗わずに古い布などで拭いて取り除きます。掘り上げは完全に枯れる前にする、掘った球根を水で洗わない、どれも球根を腐らせないようにするためです。

後は、ネットに入れて風通しの良い、雨があたらない場所で保管します。

花が咲くかどうかは来年のお楽しみ...です。途中で書きましたが、今年は冷蔵庫に入れて植えたチューリップ、花後から枯れるまでの時期がいつもより長いと予想されますので、球根肥大に時間が十分とれるのでは、と期待しています。みなさんも花が咲く前の今から、葉もしっかり育ててみてくださいね。

ガーデニングYouTuber

季節のお花、管理の仕方、お庭DIY、ガーデニングライフをYouTubeで配信しています。植物を楽しんでいきましょう。ガーデニングアドバイザー

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