「関係案内所はつひので」さんの取材中、材木座コミュニティの話題で盛り上がり、「良いお店がありますよ、今から行ってみますか？」と、ご紹介いただいたお店です。

水道路交差点のすぐそばにある、スローな時間が流れる街並みに溶け込む「Calender」。

「スペシャルティコーヒーを通じて、すべてのコミュニティへ。」をミッションに、ローカルでグッドバイブスなコーヒーを提供しています。
ちょっと贅沢なイメージがあるスペシャルティコーヒーを、毎日見るカレンダー(Calender)のように、身近なものとして楽しめるお店です。

地域密着型のスペシャルティコーヒー

お店に入ってまず目に留まったのは大きな一枚板のカウンター。まるでバーを彷彿させる、立ち飲みスタイルが新鮮です。(椅子の用意もあります。)
コーヒーを味わうためのスタンディングカウンターであり、ソファーに座って過ごすカフェとはまた違う楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。

目指すのは“街のコーヒーショップ”。コーヒーを通じて地域の良さを知ってもらいたい、という想いから、「Calender」をコミュニティの場として提供し、スペシャルティコーヒーの価値や魅力を発信しているのだそう。

私たちが口にする一杯のコーヒー。そこに至るまでの生産者の想いや、生計を築くための努力と工夫、実際に見ることはできませんが、ここに来ると店主が私たちと生産者をつないでくれていることが分かります。

“店主”というよりも、“コーヒー屋さんのお兄さん”といった感じの気さくでフレンドリーな店主。
カウンター越しに繰り広げられるコーヒートークが面白く、興味深い話の連続にどんどん惹き込まれていきます。

気候変動、労働条件、取引条件や価格交渉など、生産者が持続可能な農業を続けていくためにも、独自でコーヒー生豆の仕入れを行っているそうです。
その店主のポジティブなエネルギー(グッドバイブス)をコーヒーにのせて私たちに届けてくれるのです！

ひとつの農園でしか出せない個性を味わえるシングルオリジンのコーヒー。
流通しているブレンドされたコーヒーとは違い、農園独自のオリジナリティが楽しめます。

コーヒーは“豆”として認識されることが一般的ですが、実はコーヒーチェリーと呼ばれる“果実の種”なのだそうです。
チェリーから取り出された後、さまざまな処理を経て焙煎されてコーヒー豆になるのだそう。
徹底管理された高品質な豆を、お店で最新のマシンを使用して焙煎されています。

フレッシュでフルーティーなコーヒーを。

上記の「季節の珈琲」の他、エスプレッソ(￥600)、カプチーノ(￥660)、アイスラテ(￥720)、フードは「鎌倉BREAD IT BE」の全粒粉のドッグパンで作られるホットドッグ(￥900)など、各種メニューが用意されています。

お店でコーヒー豆を200g以上購入すると、好きなドリンクが一杯無料です。
オンラインショップでも購入ができます。

この日、カウンターに並んでいた5種類のコーヒー豆。「どれがお好みですか？」と、ひとつひとつ香りをテイスティングさせていただき、「Honduras JUAN CARLOS JUAREZ Pacas -Fully Washed-」(￥770)をセレクトしました。
選んだ理由は、フルーツのような甘い香りに惹かれたから。5種類の中でも一番香りが柔らかい印象でした。

カウンター席は全てが特等席。店主との会話を楽しみながら、焙煎から淹れるまでの工程を目の前で見学していると、その美しい所作に見入ってしまいます。
自分好みの一杯を入れてもらう、待っている間のワクワク感がたまりません。
冷たいコーヒーでオーダーしましたので、グラスに注がれると思っていると…

なんと、ワイングラスに注がれてサーブされました！視覚的な要素にフォーカスされた、スタイリッシュに味わう一杯です。
いつも飲むアイスコーヒーとは明らかに違い、ワイングラスの効果なのか、一段と香りが高く感じます。
甘くてフルーティーな味わいが際立つ旬のコーヒーは、スーッと飲めてしまうほど、雑味がなくクリアな味わい。
フルーツの甘酸っぱさ、奥深いコクと香ばしさがあり、苦味はほとんどありません。
スッキリとした後味が、ランチ会の食後の一杯に最適でした！

県外市外から移住してきている人も多く、ここはみんながオープンマインドなのだそう。
犬の散歩の途中に立ち寄ったり、店先で談笑したり、誰でも気軽に集える場所なのだと感じました。
コーヒーを通じて広がる、ローカルアイデンティティ。奥深さと面白さがあるお店です。
カウンターで一杯のコーヒー、味わってみてはいかがでしょうか。

＊掲載時の内容です。メニューや価格、営業時間等の変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。