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【姫路市】4月15日オープン。“クセがないのにクセになる” スパイスカレーの魔力にかかる!

千姫文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

PARAISO CURRY。「パライソ」とはスペイン語で「楽園」。店主・戸田由佳子さんの娘の名前が園子さん、それと「人が集まる場所に」との願いを込めて。4月15日、東山にオープンしています。

カレーに集中できるDIY空間

由佳子さんと夫のあっちゃんがDIYで、5カ月かけて店内を改装しました。

カウンター越しの夫妻。あっちゃんは主に土、日曜に手伝いとして
カウンター越しの夫妻。あっちゃんは主に土、日曜に手伝いとして

厨房とカウンター間の壁を取り払い、カウンターや洗面台を作り、壁に漆喰を塗り、フロアタイル貼りもセルフで。パワフルな夫妻です。

洗面台。タイルも自分たちで
洗面台。タイルも自分たちで

スピーカーは身近な素材であっちゃんが製作。

由佳子さんも多才で、ショップロゴとイラストを手がけています。

キャラクターのウサギとカエル。関西弁!
キャラクターのウサギとカエル。関西弁!

手作りのアクセサリーも見せてもらいました。15年前にネットショップで販売していた時期があるそう。今後「アクセサリーの日」を設けて、その日はカレー店+アクセサリーの展示即売をする予定です。
天然石がメインのピアスやネックレスをはじめとする作品。

カレーの登場前に、ものづくりの技に感心してしまいました。

で、なぜカレー店を?
10年前からホームパーティーなどでスパイスカレーを振る舞っていた由佳子さん。プロの味わいに皆が感動し、自身も起業を目指して進めてきたそうです。「ベースがしっかりした味」とは、あっちゃん評。

カウンターとテーブルの計13席、カレーに集中できるシンプルな店内です。

バランスの良いスパイスカレーに豪華な副菜

定番「チキンカレー」と月替わり「ココナッツとマスタード海老カレー」(4月)の2種。テイクアウトも可能です。「2種のあいがけカレー」とトッピングの「半熟スパイス玉子」はイートインのみ。

「チキンカレー」(1000円)
「チキンカレー」(1000円)

スパイスカレーと聞くと、刺激的な辛さを思い浮かべましたが、まったくの見当違い。ルーはショウガがベースで唐辛子は少なめ。何よりもクミンやシナモンといったインド産スパイス12種類のバランスが取れていて、辛味はさっと引く感じ。

カシューナッツから生まれるとろみが新鮮です。ルーには時々、ショウガやカシューナッツのやわらかな歯触りがあって、これも魅力。

香りもただならぬ広がり具合。油でスパイスを炒め、スパイスの香り成分を油に移す最初の作業に終わらず、オーダーを受けるごとにミルで挽いたスパイスを加えるのがポイントの一つ。

ターメリックライスに国産チキン。副菜も豪華。ジャガイモのサブジ、紫タマネギのアチャール、大根・パプリカ・キュウリのピクルス、パパド(豆せんべい)、大根のハリハリ漬け、一つ一つが個性的。一丸となって、さらにルーを盛りたてます。

クセはないのに千姫がクセになってしまったカレー、不思議な感覚に襲われました。

辛~い味が好みの人はチリパウダーを自由に、どうぞ。

「クラフトコーラ」はスパイスをふんだんに使った目玉ドリンク。フレンチのパティシエ経験がある、あっちゃんのアドバイスにより、苦みのあるカラメルを加えて飲むスタイルに。

「『姫路でカレーといえば、パライソ』となることが目標」と由佳子さん。このスパイスカレーには、定期的にお店へ向かいたくなる引力があるから、ほどなくして達成できそう。

PARAISO CURRY(パライソカレー)
住所:兵庫県姫路市東山357-1
営業時間:11:00~15:00 / 18:00~20:00
定休日:月、火曜 ※定休日以外の休日はインスタグラムで確認を
駐車場:あり

文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

大好きな姫路のまちを、さらに元気に―。その一心で執筆をしています。千姫自身の率直な感想と取材で得たこぼれ話などを通して「ここに行きたい!」と心が動く場所を紹介していきます。元新聞記者、モデルとしてはファッションショー・ヘアショーに出演。 Yahoo!ニュースエキスパート2023年10月、11月、2024年3月 地域クリエイターMVA受賞

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