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【姫路市】昼夜通してゆる~り過ごして。和食道30年の店主のおすすめは香辛料を利かせた香川地鶏メニュー

千姫文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

日が沈むと赤々とした提灯が目に飛び込んでくる姫路市白銀町の「家庭料理居酒屋 YURURI」。市内の和食店3店舗で計30年勤務してきた山下大輔さんとホール経験がある妻の理恵さんのお店です。提灯に、いざなわれるようにふらっと店内へ。

“ひめじん”の舌に合う香川地鶏

友達も含め気軽に来てもらえる店を開く勇気が持てたこと、経営にも携わりたかったこと、から昨年9月にオープンしたと大輔さん。話を聞いていると料理に対するたぎる思いがひしひしと伝わってきます。理恵さんは朗らかな笑い声が素敵。

ランチは4種類で「姫路おでん定食」(880円)など。「穴子天ぷらとマグロ丼定食」(1500円)にとても魅了されたけれど、取材時は夜だったのでおすすめの一品メニューにしました。ところがそれも、独自の味付けで惹き付けられたのです。

その一。「香川地鶏タンドリーチキン」

「香川地鶏タンドリーチキン」(660円)
「香川地鶏タンドリーチキン」(660円)

カレーが好きという大輔さん。香辛料が惜しみなく使われています。とろりとチーズが混ざり合い、広がる満足感。
香川地鶏そのものも素晴らしい。姫路名物「ひねぽん」は香川でも食されていて、食文化が似ているから“ひめじん”との相性がいいのだとか。食文化って大事!

その二。「地鶏肝のフォアグラ風ソテー」

「地鶏肝のフォアグラ風ソテー」(858円)
「地鶏肝のフォアグラ風ソテー」(858円)

こちらも香川地鶏を使用。食べやすくて肝への接し方が変わるかも。
レタス、トマト、豆苗、ジャンボナメコといった野菜がたっぷり。タマネギとニンジンが同じ割合で配合されているというドレッシングは、ひときわ味覚に響きます。余ったスープがもったいなくて、「バゲットにディップすると合うのでは」と千姫が提案したくらい。

ピザや春巻きの変わり種メニューも

種類の多さにも圧倒されます。変わり種も見逃さなかった。ブラックボードにはおでんの具として小籠包が。

和食出身なのに、ほかにも遊び心ある一品が並びます。「ポテサラとキノコのピザ」とか「ササミのカレーチーズ春巻き」とか。陸ハイボールと一緒に。
新メニューも待機しています。

1階は厨房前のカウンター以外に、道路に面したカウンターも。

2階は浮世絵席、花席、猫席と呼ばれるテーブル3つで12席。

きれいな音色の呼び鈴が用意されています。チリーン。

「YURURI」のライブ感を味わうなら1階でしょう。大輔さんは「化学調味料に頼らず、その時々の食材のよさを引き出しています。同じメニューでも日々全く同じものにはならない」と言い切ります。例えば、魚の大小、天候、お客さんのコンディションをはじめとする様々な状況によって変わるようで。お客さんのコンディションも加味される……、なんだか嬉しい。

山下夫妻にとっても、お客さんにとっても「ゆったりした場所=YURURI」。ゆるゆる、しちゃお。

家庭料理居酒屋 YURURI
兵庫県姫路市白銀町74
電話番号:090-4283-5916
営業時間:平日11:30~14:30 / 17:00~22:00 土曜17:00〜24:00 日曜14:00〜21:00 ※ランチは要予約で平日以外も対応可
定休日:月曜
駐車場:なし

文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

大好きな姫路のまちを、さらに元気に―。その一心で執筆をしています。千姫自身の率直な感想と取材で得たこぼれ話などを通して「ここに行きたい!」と心が動く場所を紹介していきます。元新聞記者、モデルとしてはファッションショー・ヘアショーに出演。 Yahoo!ニュースエキスパート2023年10月、11月、2024年3月 地域クリエイターMVA受賞

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