北海道最大の駅・JR札幌駅を発着する普通列車は気動車が大幅に減少し、絶滅危惧種と呼べる状況になっています。気動車特急「北斗(札幌ー函館)」「おおぞら(札幌ー釧路)」「とかち(札幌ー帯広)」「オホーツク(札幌ー網走)」「宗谷(札幌ー稚内)」が走っているためか、気動車普通列車にそれほど注目されていません。

しかし札幌圏の電車化はどんどん進み、気動車が活躍していた学園都市線(札沼線)は全て電車。札幌圏気動車普通列車は現在貴重です。2023年5月19日にキハ143形で運転されていた普通列車・札幌ー東室蘭間1往復の運転が終了。5月20日から737系新型電車に置き換わりました。

今後苗穂運転所＆工場の送込み方針や737系電車次第では更に少なくなるかもしれません。

鉄道旅候補として毎日運転では実質2本となったJR札幌駅発気動車普通列車を紹介します。

1.唯一のキハ40！5:54発旭川行

JR札幌駅は5:15頃オープン、5:40にようやくホームへ入る事が出来ます。

オープンしてすぐに7番ホームに向かいます。

すると苗穂運転所から基本キハ40が2両で入線。なお写真の様にキハ150などが後ろに連結されることもあります。この日のキハ150は乗客を乗せませんでした。

札幌駅で営業列車としてキハ40に乗れる唯一の列車。

しかもJR北海道のキハ40の列車はワンマン運転ばかりなのに、札幌ー滝川は車掌が乗務。

ボックスシートの普通列車も札幌圏ではレアです。

しかもサボを今でも使用。

実はこの普通列車、苗穂運転所＆工場から旭川運転所への送り込みを兼ねています。一方岩見沢→札幌間では気動車普通・快速列車は走っていません。旭川や岩見沢から苗穂運転所＆工場への送り込みは回送列車で行われています。

2.H100形で運転！6:09発然別行

キハ40旭川行と同じく早朝に札幌駅を発車する、函館本線「山線」を走る普通列車も貴重です。ただこちらは新型のH100形気動車で運転。

6時頃に苗穂運転所から入線します。なので6時発函館行き「北斗2号」とこんなシーンになることも。

札幌駅発小樽方面一番列車でもあります。

札幌ー小樽間は車掌が乗務。小樽から然別はワンマン運転となります。H100形の車掌乗務列車も貴重ですね。

なお東室蘭行の新型737系電車と然別行きH100形を、1人で同じ日に札幌駅で撮影するのは相当大変です。どちらかに絞る事をおすすめします。

また小樽→札幌のH100形での普通列車も走っていません。こちらも回送列車で苗穂運転所＆工場への送り込みが行われています。

おまけ：キハ201系気動車で運転中！快速&普通列車

JR札幌駅発気動車普通列車で、キハ40旭川行きとH100形然別行きは判るけど、キハ201系気動車を忘れていない？と思った鉄道ファンもいるでしょう。実は毎日運転の列車は過去にYahoo!ニュースエキスパートで記事を書いています。

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札幌駅での関係箇所を簡単に書くと、朝は俱知安発苫小牧行普通列車と蘭越発札幌行快速ニセコライナーの2本、夕方は札幌発俱知安行快速ニセコライナー1本が運転。

また平日のみですと、

の流れでキハ201系気動車3両での普通列車も運転しています。

実際に乗った時の様子はこちらに書きました。

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