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犬と快適にキャンプをする方法【装備とマナー】用意する道具や注意するポイントを紹介

たびんちゅや節約キャンプ研究家

愛犬と一緒にキャンプを楽しんでみたいと思っている方は多いのではないでしょうか?

犬にとっても飼い主と過ごすキャンプの時間は、楽しいお散歩の延長であり、主従関係が深まる良いきっかけにもなります。

ただ、犬と快適にキャンプを楽しむ為には、必要な道具、想定されるトラブルについて考える必要があります。

この記事では、犬と快適なキャンプを楽しむ為には何を用意したら良いのかどんなことに注意すべきかを解説します。

道具について

すでにキャンプ道具を持っている方なら、犬とキャンプする為に揃えるアイテムは さほど多くありません。

私の経験上、犬連れキャンプで必要だと思うアイテムは以下の5点になります。

①エサ関連のアイテム
②うんち袋
③係留するアイテム
④寝床になるアイテム
⑤日陰をつくるタープ。

持っているキャンプ道具と兼用できるアイテムが多いので新たに掛かる費用は少ないと思います。

それぞれの道具については以下の項で詳しく紹介していきます。

①エサ関連のアイテム②うんち袋

愛犬のエサは、家で与えているドッグフードをそのまま持って行くと良いでしょう。

その際にはジップロックなどの密閉袋に一食分づつに分けて用意します。

もし、何かのトラブルで連泊する事になったり、動物(カラス、ノラネコ)に盗られたりすることもあるので、予備用に一日分あると安心です。

そして、犬のフンはエサを入れていた密閉袋に入れて持ち帰れば、別途に用意する必要はありません。

匂いが気になるようであれば、百均の密閉式のタッパー等に入れても良いでしょう。

キャンプで使うエサ入れ については「こぼれにくい」「コンパクト」「耐久性」という条件を満たすものが最適です。

私は今まで色々なエサ入れを使ってみましたが、最終的には百均で購入したシリコン製の「スポンジケーキ型」が一番使いやすかったです。

このスポンジケーキ型がエサ入れとして優れている理由は3つあります。

まず、一つ目はシリコンゴムで作られているので滑りにくいこと。

犬は勢いよくエサを早食いするので、軽いエサ入れだと簡単にひっくり返してしまいます。

その点、この器は底面もシリコンゴムで出来ているので摩擦抵抗が大きくて滑りにくくなっています。

また、容器が広くて浅い円筒形なので犬がエサを食べやすいという利点もあります。

もし、犬がエサを食べ残したら水入れを重ねてフタにする事も可能です。

そして、「コンパクト」「耐久性」という点でも条件をクリアしています。

素材がシリコンゴムなので折り畳むと、とってもコンパクトになります。

紫外線にも強いシリコン素材は、野外での使用にも最適なのです。

②係留するアイテム

キャンプ場では必ず犬を係留するのがマナーです。

どんなに躾の良い犬でも、犬嫌いの人にとってはノーリードの犬が近づくだけで恐怖を感じると思いますからね。また、犬アレルギーの人もいますので。

係留する道具については、キャンプ用のペグで代用できます。

小・中型犬なら30センチクラスのペグでも大丈夫だと思いますが、大型犬は力が強いので長いペグが必要です。

そこで最適だったのが、スノーピーク社のソリッドステーク50です。

重量は540gと少々重いですが、材質はS55Cスチール(黒電着塗装) で強度は抜群です。

このペグをしっかりと地面に打ち込んでおけば、力の強い大型犬でも抜ける事はありませんでした。

ただ、手の力だけでペグの根元までスブスブと入っていくような場所は抜ける恐れがあるので注意が必要です。

③寝床になるアイテム

犬と一緒に眠るなら寝床は飼い主と一緒にテントの中でも良いでしょう。

しかし、日中や夏の暑い夜は外で眠る方が犬は気持ちが良いと思います。

犬の寝床は大きめのグランドシートが最適です。

キャンプの設営や撤収時の荷物置き場として使うグランドシートを兼用すれば良いでしょう。

テントの前室にグランドシートを敷いておくと犬の居住スペースになります。

ここは、人間もお座敷スペースとして一緒に利用できますので一石二鳥です。

しかし犬は自由なので、ほとんどの時間を何もない地面の上で過ごしていました。

夏は土の地面の方が冷たくて気持ちが良いみたいですね。

また、コットを使うという方法もあります。

コットは犬用でなくても人間用を兼用すれば良いでしょう。

コットがあれば水はけの悪い場所でも犬が濡れないというメリットがあります。

⑤日陰をつくるタープ

そして、犬とキャンプする上で個人的に最も重要だと考えているアイテムはタープですね。

全身を毛で覆われた犬は熱さに弱い生き物です。

ゴールデンウィークのキャンプシーズンが到来すると日中は真夏日になることもあります。

タープで日陰を作り、飲料水を切らさない事で犬の熱中症を防ぐことができます。

また、タープは太陽の日差しだけでなく雨や夜露も防いでくれる便利なアイテムです。

毛の長い犬は濡れてしまうと、なかなか乾かないですからね。

あと、長期キャンプに出掛けるならフィラリア症予防薬、ワクチン接種証明書、犬の鑑札、迷子札なども用意すると良いでしょう。

考えられるトラブル

次に犬とキャンプする上で注意しなければならないポイントを紹介します。

犬連れが可能なキャンプ場でもマナーを守らないとトラブルになる恐れがありますからね。

特に多くの人が利用する休日や週末のキャンプ場では以下の点に注意が必要です。

①キャンプ場に入る前に犬のトイレを済ませる

テントサイトで犬に おしっこをさせないように予め犬のトイレは駐車場の外で済ませておきましょう。

キャンプ場では芝生に寝ころんで過ごす方も多いので当然ですね。

もし、犬がおしっこをしてしまったら、すぐにペットボトルの水で洗い流します。

②ブラッシングをしない

野外では多少なりとも風が吹いています。

もし、ブラッシングで抜けた犬の毛がお隣のテントまで風に運ばれてしまうとトラブルになる可能性があります。

犬の好きな方でも食事の時に犬の抜け毛が食卓のテーブルに飛んでくると不快と感じますからね。

③犬に無駄吠えさせない

キャンプの夜はとても静かです。

静かなキャンプ場では隣のテントの中で話している会話が聞こえるほどなので、犬が吠えると大変迷惑になります。

テントの前を人が通ったり、野生動物が近づく度に犬は警戒して吠えます。

なるべく、犬が警戒しないようにテントの中で眠らせる、もしくは激しく吠える時は駐車場のマイカーの中に移動させる等の配慮が必要です。

④犬を放置しない

テントサイトで犬を留守番させるのは危険です。

飼い主がいないと子供達が犬にイタズラをしたり、食べ物を与えたりすることがあります。

人間が食べて安全なものでも犬にとっては危険な食べ物がありますからね。

あと、田舎では稀にありましたが、近所の放し飼いの犬がケンカを売りに来た事がありました。

⑤ノーリードはしない

最初にも触れましたが、これは基本です。

最後に

注意点ばかりを紹介しましたが、犬連れキャンプをする事でメリットもたくさんあります。

犬とのキャンプでは誰もいない野営地や野生動物がいる環境でも心強く、朝は犬と一緒に早起きが出来るので有意義な一日を過ごすことができます。

朝の散歩で知らない人や美しい風景に出会うチャンスも多くなります。

これから蒸し暑くなる季節、日除け対策を万全にして犬連れキャンプを楽しみましょう。

節約キャンプ研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら旅を楽しむ方法を紹介しています。 自作のキャンプ道具やキャンプの裏技が参考になれば幸いです。

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