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アトリエ開設60年記念企画展「三岸節子と大磯」/大磯町郷土資料館で2/25まで開催中

tamaki散歩好きリモートワーカー(大磯町・二宮町)

情熱の画家として知られる、洋画家の三岸節子が大磯町にアトリエを開設したのは、1964年の夏。今年は開設から60年に当たることを記念して、大磯町郷土資料館で企画展「三岸節子と大磯」が開催されています。

開催前から観に行きたいと思いつつ、先週の土曜日にようやく訪れることができました。

※企画展示室内の写真は特別な許可を得て撮影したものです。

「三岸節子と大磯」リーフレット
「三岸節子と大磯」リーフレット

アトリエ開設時、三岸節子は59歳。その後、フランスに拠点を移した時期もありましたが、大磯のアトリエは保ち続け、一時帰国時の住まいとなっていました。晩年はフランスから帰国し、94歳で生涯を閉じるまで大磯で制作に励んでいます。

大磯に移り住んで風景画に開眼したと言い、フランス滞在中も風景画の制作に力を注ぎました。帰国後は、女性で初めて朝日賞を受賞し、女性洋画家として初の文化功労者に選出されています。

今回の企画展では、作品に加えて、作品のモチーフとなった愛用の品々も展示されています。

郷土資料館入口。企画展示室は一番奥にあります。

展示会場入口
展示会場入口

会場中央に愛用していた画材などが展示され、作品が周囲を囲んでいます。

入口近くには、三岸節子の写真と、今回の企画展のリーフレット表紙に掲載されている「海にのぞんだ窓」が展示されています。

アルコーブの向かって左から中央に並ぶのは、大磯で描かれた作品。季節柄か、中央の海の作品「雲と海の対話(冬)」に目を引かれました。

その右側にはヨーロッパの風景画が並びます。

アルコーブに続く壁は花の作品のコーナー。大胆で力強い色彩がリズムを作っています。

壁に並ぶのは、モノクロ作品を含めた小品。

三岸節子は挿絵や装丁も多数手がけており、作品が使われた書籍や雑誌も展示されています。

上の写真中央のガラスケース内に、装丁の原画が展示されています。

書籍コーナーと愛用品のコーナーは撮影OKです。

企画展示室は、円錐状の高い天井から柔らかな光が注ぐ、居心地の良い空間です。写真には写っていませんが、アルコーブ前にベンチがあり、ゆっくりと作品を楽しむことができます。

冷たい雨の降る午後でしたが、お子さん連れのご家族も含め、幅広い年代の方々がじっくりと鑑賞しておられました。

展示室を出て左側には、記念グッズコーナーが設けられていました。

展示のパンフレットと三岸節子の生涯を描いた絵本、デビュー作の自画像のポストカード、缶バッチを買いました。

窓際には、東京都中野区にある「三岸アトリエ」の紹介パネルが飾られていました。「三岸アトリエ」は、1934年に三岸好太郎・節子夫妻のアトリエとして建てられ、国の登録有形文化財に選ばれている建物です。

郷土資料館のある城山公園では、あちこちで梅が咲いていました。春を感じるお散歩を楽しみつつ、「三岸節子と大磯」もご覧になってください。

会期は2月25日(日)まで。お見逃しなく。

【アトリエ開設60年記念企画展「三岸節子と大磯」】

会期:
2024年1月27日(土曜日)~2月25日(日曜日)9:00~17:00(入館16:30まで)

会場:大磯町郷土資料館 企画展示室

   神奈川県中郡大磯町西小磯446-1(県立大磯城山公園内)

開館時間:午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

観覧料:大人500円、中高生200円。小学生以下無料

※ 障がい者手帳の提示があった場合、障がい者と介護者1名無料

会期中の休館日:
毎週月曜(2月12日(月曜日)は開館)、2月1日(木曜日)、2月13日(火曜日)

協力:

高輪画廊、一宮市三岸節子記念美術館

会場へのアクセス:
JR東海道線「大磯駅」下車

 徒歩:約30分(約2キロメートル)

 バス:「二宮駅行」・「湘南大磯住宅行」
城山公園前下車徒歩5分

問い合わせ先:

教育委員会 教育部 生涯学習課 郷土資料館

tel:0463-61-4700、fax:0463-61-4660

郷土資料館ホームページ

散歩好きリモートワーカー(大磯町・二宮町)

東京都から猫と一緒に大磯町に転居してきました。散歩やお出かけに役立つ情報を発信していきたいです。

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