【赤穂市】「F.T.E. AKO」のロールケーキはいかが?季節商品にも注目!「栗」は11月末まで
赤穂市って、まちの規模の割には、スイーツ屋さんやパン屋さんが結構多いと思うのは私だけ?和洋菓子両方置いているお店、ジェラート屋さんを併設しているお店などなど、それぞれ特徴があって「F.T.E AKO(エフティーイーアコウ)」さんもその一つ。ロールケーキと焼き菓子に特化した専門店なんです。プレーンはもちろん、旬のフルーツを使った季節商品もおいしくておすすめです。
店の一角には試食コーナーあり
お店の場所は、加里屋交差点からすぐ。昔の「善意の駐車場」のお向かいといえば、わかりやすいでしょうか。テナントが並ぶビルの一番西側のお店です。
店内は、とってもシンプルで洗練された感じです。
お店のオープンは2017年。当時は木村正彦さんが店主でしたが、2021年、木村さんの親戚にあたる一色(いっしき)康平さんが事業継承し、木村さんのレシピを守りながら、ブラッシュアップしています。
こぢんまりとしたお店ですが、奥にカウンターがあって、椅子も置かれています。
イートインスペースというには少し手狭な感じ。
実はこちら試食スペースなんです。
初めて来られたお客さんには、試食をしてもらってお気に入りを買ってもらうそう。
薄くスライスしたロールケーキですが、十分味はわかりますよね。
とても行き届いている感じがします。
ロールケーキは季節商品もラインナップ
こちら、プレーンのロールケーキです。
生地には、兵庫県産の最高級の小麦粉と赤穂産の卵【赤穂の源】を使い、クリームは2種類の生クリームをブレンドして使っています。
生地はきめ細やかでふわふわ、クリームもコクがあっておいしい。濃厚だけど後に引かないというんでしょうか。上質なのが分かります。
2種類使う生クリームは、プレーンを作る時には脂肪分の少ないものの量を増やし、逆に果物を入れる場合には、脂肪分の多いものを多く入れるなど、調整をしています。
当初はプレーン+季節商品1種類という形で展開していましたが、一色さんが継承してからは、少しでも選択肢が増えるよう、最低でも3種類は置いているそうです。
11月末までの季節商品の「栗」は、断面がこんな感じ。
栗がたっぷり入っていて、栗好きにはたまらないおいしさです。
クリームに栗のペーストを混ぜて、さらに栗の渋皮煮を刻んで入れているんです。
栗感が強い商品です。
私も1カットいただきましたが、どこを切っても栗がたっぷり入っています。
高級感があるでしょう。
クリーム煮も栗の味、渋皮にもしっかり入っているので、栗のおいしさを感じることができるんです。もちろん栗は国産のもの。
おいしくいただきました。
「りんご」はこんな感じ。りんごは新商品で、秋から冬にかけて長く置いていく予定だそう。
クリームにもリンゴのエッセンスを入れながら、コンポートしたりんごを刻んで入れています。
サイコロ状なので、しっかりりんご感が伝わります。
12月からいよいよ一番人気の「あまおう」が登場。
100%あまおうだけを使っているそうで、クリームにあまおうを混ぜています。
「純正生クリームを使っているので、果物を多く入れると分離してしまうんです。でも限界まで入れています。どこを切っても、いちごが出てきますから。栗もいちごも以前よりたくさん入れていますよ」と一色さん。人気の理由がわかりますよね。
3月頃までは提供しています。
冬はほかにも「チョコレート」が登場します。
春はバナナとりんご、夏はアプリコット、マンゴーなどがラインナップ。「川中島白桃」が突然変異して偶然生まれた「黄金桃」など、レアな品種の果物も使います。
焼菓子もおすすめ
焼菓子もありますよ。
発酵バターをたっぷり使った「バターサブレ」はシンプルなクッキーで、バターの風味を味わうことができます。ケーキと同じ小麦粉と卵、アーモンドプードルを使い、ザクっとした食感が、なんだか懐かしくて癖になるようなおいしさです。
「バーチ・ディ・ダーマ」は、和訳すると「貴婦人のキッス」。なんだかそれだけでかわいいですよね。
小麦粉とアーモンドプードルを使ったクッキー生地で卵不使用。スノーボールに近いほろっとした食感です。口でとろけてなくなるような味わいです。
クッキーの間に、ヘーゼルナッツを混ぜたチョコレートを挟んでいます。
週末限定でプリンもあります。
特にプリンは、1時間半かけてじわじわと火を入れて焼き、全工程で3時間もかかるそう。個数が作れないので、出合った時には買っておくことをおススメします。
甘く味付けした生クリームと砕いたビスケットを入れた断面もきれいなお菓子です。
お洒落ですよね。
その他、冬場は「ショートブレッド」という卵を使わないザクっとした食感がおいしいお菓子も作ります。プレーン、半分チョココーティング、半分ホワイトチョココーティング、ココナッツ生地の4種類を2枚ずつ、計8枚入りです。
今後はもっと焼菓子をふやしたい
店主の一色康平さんです。
創業者の木村さんの苦労を知っているので、できるだけ味を引き継ぐようにしているそう。
「パティシエ出身ではないのですが、店を残したいという創業者の強い想いを引き継いで、何とかやっています」と一色さんは謙遜しますが、取材時もお客さんがひっきりなしに訪れ、完売してしまいました。
30代くらいの女性客にお話を聞くと「”栗”の字が見えたので寄ってみましたが、売り切れたのは残念。生クリームが好きで自分用にもお遣い物にも使います。関東の実家に帰る時にも買って帰るんですよ」とのこと。
顧客層は幅広く30代から70~80代まで。ワインと一緒に食べる方もいるそうですよ。
「今後は焼菓子の種類を増やしたいですね。まずは日持ちのするパウンドケーキを何種類かやりたい。バナナ、りんご、チョコレートなどを考えています」と一色さん。
パウンドケーキが店頭に並ぶ日も、そう遠くはなさそうですね。とっても楽しみです。
F.T.E AKO
住所:兵庫県赤穂市加里屋中洲4-1
電話番号:0791-55-9590
営業時間:10:00~17:00(売り切れ次第終了)
定休日:火曜
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