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路線バスVS大型貸切バスのゼロヨン対決も!大型バス運転体験ツアーが楽しすぎた!

矢田部明子自動車ライター

路線バス&大型貸切バス ゼロヨン対決させちゃいました!

バスを運転してみたいな~と思い立ち、何気なくネットで検索したら、札幌観光バスの主催する“大型バス運転体験ツアー”を見つけたので、北海道まで行って参加してきました!実際に参加してみてどうだったか?をレポートしていきますので、ご興味のある方は参考にして下さると嬉しいです。

今回のバスツアーに参加したのは、案件でもなんでもなく「大型バスを運転したい人のために、取材させて欲しいです」と依頼したのが始まりでした。断られるかなと思っていたら、「バスガイドとして参加してもOKです!」とのまさかのご提案を頂き、バスガイドの制服付きで参加する運びとなりました(笑)。ということで、当日の流れ&参加者の声もアケスケなくお伝えします。

どんなツアーなの?

大型二種免許が無くても、大型バスの運転をしてみたいという方のために企画したツアーとのこと。グループ会社「北海道北見バス」の車両を使用して、貸切バス&路線バスのタイプの違う2種類の車種を自分の手で運転することが出来ます。会場は、軽飛行機やグライダーの滑走路がある“スカイポートきたみ”。このロケーションが最高で、長さ800メートル続く滑走路はインスタ映えすること間違いなしでした!このツアーを主催した“札幌観光バス”は、大型バスの運転を一般の方にも体験してほしいという思いから企画したそうです。運転手不足にも悩まされているそうで、バスを身近に感じ、バスに興味をもつキッカケにもなればという思いがあったとのことでした。

当日の流れ

8時30分(北見バスターミナル)にお迎え→9時(スカイポートきたみ)到着→11時50分まで路線バスor観光バスの運転体験→13時まで昼食→15時50分まで路線バスor観光バスの運転体験→16時20分(北海道北見バスへ移動)到着後車両撮影→17時10分(北見バスターミナル)解散

となっています。見てもらうと分かるように、昼食休憩を挟みつつも、バスの運転体験の時間がほとんどとなっています。午前中に路線バスを運転した人は、午後から観光バスの運転をするといった感じでした。時間の許す限り運転出来るので、今回は1人2回まで運転出来ました。⇒参加者人数によって運転回数は違ってくるかも。

用意されたバスのラインアップ

いすゞ Jバス(7速MT)

【型式】QTG-RU1ASCJ

【長さ】1199×【幅】249×【高さ】352(cm)

【乗車定員】55人

三菱ふそう エアロスター(5速MT)

【型式】KL-MP35JM

【長さ】1075×【幅】249×【高さ】311(cm)

【乗車定員】74人

コース

駐車場を想定したカラーコーン設置、急なカーブ、スラローム、最後にバス停で停止という内容になっていました。実際に、これをクリアしないと運転手としてデビューすることが出来ないそうで、かなりハードなコースとなっていました。

運転してみて

それぞれのバスに現役運転手さんが付いていて、マンツーマンで指導をしてくれます。運転する前に簡単なレクチャーをしてくれる(3分くらい)&危険な時はサイドブレーキを引いて安全を確保してくれるのですが……。危なくない範囲で、かなり自由に運転させてくれます!それが面白くはあるのですが、大丈夫かな?とだんだん心配になるくらいでした(笑)。

というのも、私が参加するにあたって懸念していたのが、教習所のようにガチガチでやられたら嫌だなぁ~ということだったからです。ですが、 最初から乗れるわけないじゃん!どんどん失敗して、2回目に運転する時は慣れてるといいね~くらいな感じだったので、リラックスして運転することが出来ました。エンストしても、コーンにぶつかっても、ニコニコ笑ってくれる?いじってくれる?感じでした(笑)。

いすゞ Jバス(7速MT)

まず、私が1番難しいと感じたのはギアが入りずらいこと。圧縮空気で変速機が操作されるので、愛車(ランクル76)のようにギアチェンしようとすると入らない……。コツは、加速していくと共に、ゆっくりと指で優しく押すように変えていくことだとのこと。この感覚を掴むのが、かなり難しかったです。あとは、7速なので、3速に入れたと思ったのに5速に入っていたり、最後は「私って何速に入れたかったんだっけ?」となっていました……。次に大変だったのは、車両サイズが大きいのでハンドルを切るタイミングが乗用車と全く違うこと。とくに、急カーブはいつもの感覚でハンドルを回すと、曲がれませんでした。結局これは、何度やってもカラーコーンにゴツンゴツン状態でした……。リアタイヤで曲がるというイメージを持つと、上達が早くなるとアドバイスして頂きました。

三菱ふそう エアロスター(5速MT)

Jバスと同様に、圧縮空気で変速機が操作されているのでギアが入りずらい……。優しく優しくと思っていても、ついつい癖で早く変えてしまい「N」のままということが何度もありました。あとは、ブレーキペダルを踏む角度の調整も難しかったです。少し踏んだだけで、ぐっとブレーキがかかるので、優しく様子を見ながらということが求められます。

私的には、三菱ふそう エアロスター(路線バス)の方が運転がしやすかったです。いすゞ Jバス(観光バス)は、7速のギアチェンに敗れてしまいました……。タイプ&用途の違うバスを運転できて、かなり満喫できました♪

ノベルティももらえる!

手袋、北見バス限定クリアファイル、北見バス限定定規、バス協会作成マスクケース、運行指示書、路線バスLED系統番号一覧表、団体名を記入したバスステッカーの7個のグッズをプレゼントしてくれました。

個人的に、1番テンションが上がったのは手袋です!頂いた手袋をつけて試乗体験すると、まるで自分が本物のバスの運転手になれたかのような気持ちになれました(人間、思い込みが大事なこともある)。バスガイドの時もずっと着用してました(笑)。

実際に参加してみて思ったこと

大型バスの運転&貴重な車両の撮影が出来るとあって、バス好きにはかなりグッとくるツアーでした。参加費は決してお財布に優しいとは言えませんが、ノベルティももらえるし、指導員同乗のもと危なくない範囲で自由に運転させてくれるので、かなり貴重な体験をすることが出来ます。あとは、終始アットホームな雰囲気なので、スタッフの方に、バスに関する質問をしている参加者の方もいらっしゃいました。「給料ってどれくらいなんですか?」「仕事はキツイですか?」など、かなりリアルな質問もしていました。そして、際どい質問も、シッカリと答えていました(笑)。

次回の開催予定は、来春6月くらいとのこと。随時更新されるので、ホームページをチェックしてみて下さい。

札幌観光バスホームページ

自動車ライター

幼い頃からガンダムが好きで、ロボットや車に興味を持つようになる。その後、工業高等専門学校に入学し、物質工学・機械工学など専門工学を学ぶ。現在は自動車雑誌など多くの媒体で執筆。愛車はランドクルーザー76でオフロードコースを走るのが趣味。

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