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サフィニアを小さめプランターでも蒸れない寄せ植えに!〜玄関・ベランダ・アプローチの狭い場所に

寄せ植えチャンネル寄せ植えデザイナー

春といえば、『サフィニア』

ガーデニングファンには定番のお花ですが、毎年新商品も発売されるので、アプローチ・ベランダ・玄関・庭などで、たくさんの品種を植え込んで楽しみますね。

私も今年も早速、新作をはじめ、何をどのように植えようか模索中です。

今回は、
そんな成長旺盛なサフィニアを狭い場所でも楽しめる寄せ植えデザインをご紹介したいと思います。

まずサフィニアを選びます

ペチュニア『いちごシェイク』
ペチュニア『いちごシェイク』

ペチュニアのほふく性で、花が小さめの「いちごシェイク」を2株用意しました。

容器は、プラスチック製で取っ手がついていて
移動も楽にできる形を選んでみました。

グロウプランター ・取っ手付き
グロウプランター ・取っ手付き

サイズは、
容器の幅(外)約30cm × 深さ 約16cm × 奥行き 約19cm

サフィニアは、横に広がるタイプなので、
生育旺盛にプラスして枝ぶりも大きく広がります。

ですが、場所が狭く、あまり大きな鉢を置けない場所では容器と成長のバランスを考えるのが難しくプロ技になってしまいます。

そんなプロ技の基本を押さえて、初心者の方でも真似できる植え方です。

用意するもの

プランター 、サフィニア、軽石(鉢底石)、培養土
プランター 、サフィニア、軽石(鉢底石)、培養土

まず植え込みは、軽石と培養土を入れて準備します。

左が軽石(鉢底石)、右が培養土を入れる量の目安
左が軽石(鉢底石)、右が培養土を入れる量の目安

軽石は、容器の1/5くらいの深さ、
培養土は、多めに入れておくといいので、容器の7〜8割まで入れておきます。

サフィニア『いちごシェイク』を植えます

左:根株の下を崩す。 右:植える間隔
左:根株の下を崩す。 右:植える間隔

サフィニアは、まだ花が咲いていないものが多く、根もしっかり回っていないものが多いです。

根が固すぎても植えにくいですが、あまり根が回っていないものも崩れやすく、植えにくいですね。

そんな時は、苗をポットから出したら、根の底の方だけ「根をほぐす」形にします。

こうすることで、
新しい培養土に馴染みやすくなるので、巻きついた根をほぐすイメージで、少しなら引っ張っても大丈夫です。
※ただし、ビニールポットから取り出してすぐに崩れるくらいのものは、そのまま植え込みましょう。

成長スピードを考慮した苗を寄せ植えします

サフィニアと一緒に植え込む苗は、こちらです。

寄せ植えする草花
寄せ植えする草花

左から
*カレックス・オシメンシス “エヴェレスト”
*宿根ブラキカム“恋心”
*クリーピングタイム

植え込みもこの順番で植え込んでいきます。

【カレックス・オシメンシス “エヴェレスト”】

サフィニアとの間に植えます。
サフィニアとの間に植えます。

カレックスは、蒸れに強いので、サフィニアが成長して覆ってしまっても、隙間からフワッと見えておしゃれに仕上がります。

【宿根ブラキカム“恋心”】

左:正面、右:横から
左:正面、右:横から

ブラキカムは、多種ありますが、どの品種も共通しているのが、成長の仕方。

横に広がりながら上にも伸びて成長します。

なので、写真右のように、枝が長く伸びているところを前に垂らすと、花が前に向いて大きく広がり、蒸れも防止出来ます。

【クリーピングタイム】

こちらは、1株を2株に分ける「株分け」をしました。

クリーピングタイムの株分け
クリーピングタイムの株分け

苗を選ぶ時は、なるべくよく茂っていて、3.5号ポットの中で大きいものを選びます。

2つに株分けをしたら、

クリーピングタイムの植える場所
クリーピングタイムの植える場所

前方に植えたブラキカムの両側に、長い枝を垂らすように植え込みます。

この時、根が小さくなっているので、根の下に新しい培養土を入れて、株元をウォータースペースの高さに揃えるのを忘れないようにします。

全部の苗をプランターに入れたら、仕上げに培養土を入れます。

寄せ植えが長持ちするポイント!

苗を入れるときに「ウォータースペース」(水を与えたときに土がこぼれないように取って置くスペース)をせっかく取っておいても、最後の仕上げの培養土を入れるときに、いっぱい入れすぎてしまってウォータースペースがなくなって、苗が蒸れてしまった、、、という失敗もよくあります。

なので、最後の「仕上げの培養土」は、寄せ植えが長く楽しめる大切なポイントになります。

最後の仕上げに培養土を入れる
最後の仕上げに培養土を入れる

そして、「隙間だけ」と言いつつも、意外とたくさん入ります。

ガチガチになるほど押し込んではいけませんが、少し圧力をかけて中にしっかり培養土が入るように押し入れる事も大切です。

ウォータースペースの高さ、培養土の入れる高さなど
ウォータースペースの高さ、培養土の入れる高さなど

ここであまり圧力をかけずに、ふんわりと入れる程度ですと、水やりをやって徐々に培養土が沈んで根が露出してしまうので、乾きやすくなったり、植物が弱ってしまう原因にもなります。

下まで培養土をしっかり入れるためには、「細い棒」を利用するのもオススメです。
目安は、太すぎず短すぎない『割り箸』のような太さです。

サフィニアの寄せ植え完成!

サフィニアを小さいプランターで楽しむデザインにした寄せ植え
サフィニアを小さいプランターで楽しむデザインにした寄せ植え

成長旺盛なサフィニアを小さめのプランターに植えました。

そして、一緒に寄せ植えする植物の選び方を工夫するとより長く楽しめますので、ご参考にしてみてください。

今回それぞれの植物を選んだ理由は?

・カレックス…成長スピードは遅く、蒸れにも強いアクセントに。
・タイム…成長スピードが早いですが、株分けする事で緩和。
・ブラキカム…サフィニアが咲くまで楽しめるお花。

春の寄せ植え、ぜひ楽しんでみてください♪

寄せ植えデザイナー

寄せ植えデザイナーの西山恭枝です。寄せ植え講師として長くたくさんの方に教えている中で、多い悩みを元に簡単に解決できるような作り方をご紹介しています。コンテナガーデン、ハンギングバスケット、リースの植え方・デザインをお伝えします。手軽に楽しめるようにハンギングやリースも100均で手作りする方法もご紹介します。

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