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スワンナプーム空港で食事ならフードコートが安い!マジックフードポイント

タイ旅行ライター吉田彩緒莉タイ大好きトラベルライター

バンコクの空の玄関口、スワンナプーム空港。飛行機に乗る前に「最後に美味しいタイ料理が食べたいなあ」なんて思うこともありますよね。
バンコクに滞在してから、チェンマイやプーケットに乗り継ぐ際も、バンコクのホテルチェックアウトから飛行機に乗って到着先のホテルでチェックイン…冷静に考えたら次の滞在先でひと息つくまでに4,5時間かかることでしょう。
「サクッと何かお腹に入れたい」とは誰しも考えることではないでしょうか?

こちらは国内線出発ロビー。奥が国際線出発ロビー
こちらは国内線出発ロビー。奥が国際線出発ロビー

でも空港の飲食店は、どの国も町のお店よりお高めですよね…!それはタイの空港も同じです。
でもただ一つ、スワンナプーム空港でお得に食事ができ、美味しいローカルフードがいただけるクーポンフードコートがあるんですよ!今回は私のスワンナプーム空港のオアシス「マジックフードポイント」を紹介します。

場所はスワンナプーム空港1階の一番端

「マジックフードポイント」がある場所は、タイのビーチリゾート、パタヤやホアヒンなどに向かう長距離バスのカウンターや、待合ベンチの近く。1階8番出口のすぐ近くにあります。
と書くと簡単にたどり着けそうですが、空港1階の一番端にひっそりある印象。
「お得だから隠れているのか!?」と指摘したくなるほど、到着フロア、出発フロアからは遠いのです。それでもフードコートを目指して多くの空港利用者が集まります。
私はこのフードコートがオープンした当初から、ホアヒン行き、パタヤ行きのバスに乗る前に必ず使っているほどのヘビーユーザー。ビーチ行きのバスを待ちながら、お得で、そこそこ美味しい(バンコクで一番美味しいかと言うと、もちろんバンコク市内にお得で美味しいと評判のフードコートは他にあります)タイ飯を食べつつ過ごせる環境は、本当にありがたい!

出発・到着ロビーにタクシーで到着するとひたすら降りることになる
出発・到着ロビーにタクシーで到着するとひたすら降りることになる

CAさんや空港職員、旅行者から大人気のフードコート

コロナ禍以前からタイ人や一部外国人に愛されてきた「マジック」を冠するフードコートは、スワンナプーム空港をはじめ、LCC拠点のドンムアン空港、そして地方都市の空港に存在します。主にCAさんや空港職員、空港からの長距離バス運転手さんや、送迎サービスの方など空港を中心に動くタイ人が食事することが多いフードコートです。
スワンナプーム空港のマジックフードポイントは、空港内としては破格のお得さ。オープン当初すぐにタイリピーターの旅行者や在住者に知れ渡り、観光客がどっさりと集まる人気フードコートになっています。

スーツケースを引きずってやってくる観光客多し
スーツケースを引きずってやってくる観光客多し

コロナ禍にリニューアル。ちょっとおしゃれに?

このフードコートを使ったことがある人なら「あれっ?マジックフードコートじゃなかったっけ?」と首をかしげる人も多いと思います。コロナ禍の間に、外観、内装ともかなり変わっていました。看板周りは昔のポップな印象から無機質に。「AIRPORT STREET FOOD」とデカデカと書かれています。

しかし本当の意味で変わったのは内装!
何だか看板周りやお店の下の装飾がポップでかわいらしい雰囲気になっていませんか!?

昔はもっと無機質だった
昔はもっと無機質だった

マジックフードポイント利用方法

「お腹減った!早く食べたい!」と言う気持はわかりますが、すぐに各店舗の列に並んではいけません!ここだけではなく、タイの全てのフードコートに共通するポイントなので、覚えておきましょう。

入り口でクーポンを購入

まずはフードコートの入り口にある食券売り場でクーポンを買いましょう。タイにはフードコートがたくさんあり、働く皆さんの強い味方です。しかし時代の流れとともに、カードチャージ型のフードコートが増えました。しかしマジックフードポイントはオープン当時からの紙クーポンを継続。このクーポンを見るたびに「タイに帰って来たなあ」とか「タイから帰りたくないなあ」と感極まっていることしかない印象です(笑)。

10バーツ、5バーツ、20バーツの食券が100バーツ分
10バーツ、5バーツ、20バーツの食券が100バーツ分

100バーツでワンディッシュ&ワンウォーター

さて、安いと言いますが、クーポンをいくら購入すれば普通に食事ができるのでしょうか?100バーツ(4月10日現在約390円)あればだいたいのワンプレートご飯とおかず、もしくは麺が購入でき、ペットボトルの水が1本購入できます。

しかし物価上昇は日本だけにあらず。タイでも物価が上がりました。ちょっと豪華なメニューやお肉多めのスペシャルメニューは、お水と合わせると100バーツ超えるものも出てきましたよ。
コーヒーや紅茶、スムージーのお店もあるので、そういったドリンクと食事を合わせると、100バーツでは足りません。

腹ペコであれば「2ディッシュ食べられる!」なんていう人もいることでしょう。何品か食べたい人は200バーツ分クーポンを買っておいた方が無難。

ワンディッシュで80バーツ超のメニューも。
ワンディッシュで80バーツ超のメニューも。

クーポンは現金に戻せる

200バーツ購入して余ったらどうしてくれるの!?今円安だから使い切りたいわ!とおっしゃる方も安心してください。残ったクーポンはクーポン販売所で現金に戻してくれます。

いつの間にかベトナム料理のお店まで!
いつの間にかベトナム料理のお店まで!

調味料は各店舗で、フォークとスプーンはフードコート中央でゲット

慣れていないと結構慌ててしまう作法をお知らせしましょう。
タイでは料理を辛くしようが甘くしようが食べる側の勝手。調味料は店先にあります。でも、なぜか料理を乗せたトレイにはフォークとスプーンが乗っていません。
席に着いた後だと二度手間になり、旅行中は大きな荷物がお供。料理のトレイを受け取ったら、すぐにフォークとスプーンをゲットしに行くべき。
こちらのフードコートは中央に大量にまとめておいてあり、ぐつぐつ煮立ったお湯で殺菌してから使います。

マジックフードポイントはどんな料理が食べられるの?

マジックフードポイントは、恐らくタイ料理のワンディッシュメニューの大部分が食べられるといっても過言ではないでしょう。ハラルフードもあり、ムスリムの方も安心して並んでいます。フライト前に食べたいおすすめのタイ料理をお教えしましょう!

好きなおかずを3品まで選べるぶっかけご飯

ガテンなおにぃさんたちが群がるのが、タイ料理のおかずたちを3品までご飯に乗せていただける、ぶっかけごはん!タイのランチの定番です。このお店には世界一美味しい料理に選ばれたこともある「ゲーンマッサマン(マッサマンカレー)」もあるので「最後まで食べられなかった!」という人はここでどうぞ。

目玉焼きのトッピングはお安く可能♪
目玉焼きのトッピングはお安く可能♪

するするっと食べたい麺料理

ヌードルもスープの種類や麺によって、お店が違います。例えばここは同じヌ-ドルでも中華系。タイ風の汁麺の店舗もあるし、目移りします。

タイは華僑の方も多いので、「タイ中華」と呼ばれる中華風料理も人気
タイは華僑の方も多いので、「タイ中華」と呼ばれる中華風料理も人気

みんな大好きカオマンガイ。調理法の違うWチキン乗せも!

あっさりと食べやすく、鳥のスープで炊かれたご飯がたまらない「カオマンガイ」。日本にもカオマンガイ専門店をよく見かけるようになりましたが、やはり食べるなら本場。
実は焼いたチキン・茹で鶏・フライドチキンを一度にご飯に乗せられるお店が圧倒的多数。マジックフードポイントの店舗もそれは同じ。

ダブル乗せたまらん
ダブル乗せたまらん

ダブル乗せは、香ばしいチキンも、やわらかくあっさりしたチキンも両方食べたいのよっ!と言う時におすすめ。カオマンガイ自体とっても美味しいのですが、私のこの店で最も気に入っているものこそ、カオマンガイについてくるチキンスープ!
タイにはカオマンガイの名店がたくさんあります。スープも必ずついてきますが、このスープの美味しさは、もしかしたらマジックフードポイントのカオマンガイ屋さんの優勝では?と密かに思っています。
コクがあって少々こってり。鳥皮が入っていて美味しかったぁ。コロナ禍前に食べた時よりスープは格段に美味しくなっていました。料理人変わったのかな?

有名カオマンガイ屋さんよりスープにコクがあってびっくり!
有名カオマンガイ屋さんよりスープにコクがあってびっくり!

こてこてのお肉が食べたい人はカオカームー

トロトロに炊いた豚肉を煮汁と共にご飯にかけて、トッピングに青菜(または高菜の漬物)、お好みでゆで卵を乗せる「カオカームー」。

煮込み汁がご飯に染み染みで、思わずおかわりしたくなる!
煮込み汁がご飯に染み染みで、思わずおかわりしたくなる!

特に豚肉の皮の部分が美味。ひと口食べれば「とろーん」と口の中で溶けていきます。しかーし!脂質が多いということで、「皮を入れないで」という人もいるんです。でも、私はこの皮が食べたくてオーダーするようなもの。カオカーム―を食べる時だけはダイエットを忘れたい!
とても手間がかかる料理なので、日本のタイ料理屋さんにはあまり置いていません。だからこそ、タイにいる間は食べたいのですが、帰国の日まで忘れがち(笑)。
「あ、マジックで食べてから帰国しよう」なんてこと、何度あったかしら?画像を見ている今でさえ、食べたくなってしまいます。

お得なフードコートでタイ料理の食べ収め

少し早めに空港に到着して、フードコートで楽しかったタイ旅行を思い返しながら、タイ料理を食べ収めるのもオツなもの。ギリギリまで粘ってバンコク中心部で食べ歩くのも楽しいですが、自分の経験上、タイは出国手続きにとても時間がかかります。
搭乗する飛行機のド近くで、タイのストリートフードがいただける便利さにはかなわないはずですよ!

AIRPORT STREET FOOD by MAGIC FOOD POINT
所在地:999 Moo 1 Nong Prue, Bang Phli District, Samut Prakan 10540(スワンナプーム国際空港内空港ビル1階8番出口近く)

タイ大好きトラベルライター

タイ旅行ライター。25年前タイにはまり「住んだら飽きるかも?」と1年住んで、ますますハマってしまいタイ大好き病が悪化。今も1年に数回はタイに行かないと手が震える重症に。タイ関連記事は旅行、映画、ホテル、タイ芸能人・文化人インタビューなど多媒体&多岐に渡る。個性あるタイのホテルが大好きで泊まり歩く日々。特に好きな都市はチェンマイ、チェンライ、カオラック、バンコク、ホアヒン。ライター・編集者歴30年。大手音楽事務所宣伝部を経て某バンドの会報ディレクション、映画情報誌・旅行誌・インバウンドサイト・旅行サイトなど多くの編集部で執筆・編集を行ってきたライター・編集ひと筋のヒト。

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