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【札幌市厚別区、中央区&北区】空知内の移動のために札幌に戻る。(滝川>夕張)

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

空知エリア内移動は簡単でない!(滝川から夕張)

滝川駅
滝川駅

今回、炭鉄港ガイドとして旅行メディアの取材をするお仕事があり、滝川を出て夕張に行きたかったのですが、調べて見た結果、なかなかストレートに行く方法がありません。本当は自家用車で行くのが良いのでしょうが、私は普通免許は持っていません!(多分、全国通訳案内士の免許を持っていて、自動車普通免許がない英語ガイドは、北海道でただ一人と思われます。とほほ。)

そこで今回は一番夕張まで早く行ける方法として

滝川から特急カムイで札幌まで戻り

札幌から新札幌まで千歳線で移動して

新札幌バスターミナルから夕張までバス移動

と言うルート選択としました。

滝川から札幌まで。

滝川から札幌の移動は特急カムイ8号

滝川を07:50に出発して、札幌着は08:46 早い!1時間もかかりません。(3,040円)

以前の記事で、札幌から赤平に行くには高速バスが早い!と書きましたが、それは岩見沢や滝川に止まらずほぼ真っ直ぐ行けるから。しかし、滝川のように鉄道の幹線上にあり特急が止まる駅であれば、鉄道利用の方が便利なようです。

ちなみにバス(高速たきかわ号利用なら滝川駅前を鉄道と同時の07:50に出る便の札幌駅ターミナル到着が9:21。鉄道より35分余計にかかることになりますので今回の新札幌発の夕張行きバスに間に合わないこととなります。金額は1,500円)

びっくりするのは、高速バス利用の場合、札幌ー赤平間も札幌ー滝川間もほぼ同時間しかかからないと言うこと。

一方、鉄道利用の場合はハブとなる駅を利用しての迂回や乗り換えがあるので、札幌ー赤平間は札幌ー滝川間よりもかなり時間がかかります。地方に行けば行くほど鉄道利用の場合は時間ロスが多くなると言うことですね!

鉄道とバスの使い分けが必要なようです。

Uシート利用。

今回はUシートを利用しました。と言ってもカムイの指定席は全てUシートなのです。

特急の場合はUシートを名乗るときは「準グリーン車的な乗り心地」を目指しています。(ライラックには一部グリーン席ありの車両が連結されている編成もありますが、Uシート車両はありません。)

一方快速エアポートのUシートとは、「特急列車の普通席的な乗り心地」を目指していますので、シートピッチやACコンセントの有無などがカムイのUシートとは違います。

今まで岩見沢から札幌の区間ではこのカムイのUシートを数回使ったことはありますが、滝川からの利用は初めてです。

シートピッチも広いし、追加料金も(なぜか)530円とエアポートの追加料金より安め

札幌から新札幌まで。

今回は、特急おおぞら3号(08:52札幌 09:00新札幌)で札幌から新札幌に向かいました。きちんと特急料金は払います!快速エアポート(08:48札幌 08:56新札幌)で行けないこともないのですが、札幌駅での乗り換えが2分間しかない。間に合うか、ギリギリです。間違いなくホームの行き来はありますので階段かエスカレーターのアップダウンがあります。その次の便(09:00札幌 09:09新札幌)ですと、夕張に向かうバスの出発が09:20なので、ギリギリです。新札幌を熟知している方なら大丈夫ですかね。

と言うことで、もし採算度外視であれば、札幌から新札幌の移動にはエアポートだけではなく、タイミングによっては特急の方が良い時もあると言うことです。

新札幌駅構内を移動。(新札幌>夕張の夕鉄本社バスターミナル)

まず新札幌駅の改札を出ますと、バスターミナルは左折となります。

指示に従って、階段を降りていきますが、この踊り場にある案内が、とてもややこやしい。新札幌駅は橋上駅ですからバスセンターに降りていく形になるのですが、そもそも南北レーンに降りて行く階段が別。この案内版は、北レーンなら降りる、南レーンなら上がる(つまり戻る)と言う書き方です。

このバスターミナルが建設されてからかなり経ちますが、現在であればまず「南レーンにはこちらから行くことができません」と言うような案内があると思うのですね。
札幌の場合、どう言うわけか、間違いではないのですがデザイン優勢でちょっと奇妙な看板というのをあちこちで見かけます。先日紹介した大通の階段の昇降案内もそうですが、私はこれを「札幌20世紀デザイン」と若干斜めに言っております。つまり誰にでも優しい案内ではなく、形が整うことを優先している場合があるなあと。

北レーンにやって来ました。

急行「夕張りすた」行きに乗って、夕鉄本社バスターミナルに行きます!

今回、私は12番のりばを利用します。

この路線図を見て、ピンとくる方は鉄道マニアですね。と言いますのは、野幌から夕張のラインというのは、まさしく昔の私鉄である夕鉄(夕張鉄道)線のルートそのものだからです(1924-1975)。石炭が取れなくなった時にバスに転換したわけですね。

それでは、いざ夕張へ!09:20出発です!

バスはなかなかレトロクラシックでしたよ!

というわけで、空知エリア内でも滝川などから夕張に行く場合、公共交通機関利用であれば札幌に戻った方が早いということをご紹介しました。

しかし、残念ながら。。。

夕張にある「夕鉄本社バスターミナル」
夕張にある「夕鉄本社バスターミナル」

しかし残念ながら、この新札幌から夕張を行き来する夕鉄バスの路線全てが、今年の10/01をもって廃止される事になりました。こちらをご参照ください。

それ以降は札幌駅ターミナル発の中央バス「高速ゆうばり号」のみしか、札幌市内から夕張に行くことができる公共交通機関がなくなるのです。今回は夕鉄の方が若干早く夕張市内に入ることができるということと、廃止前に乗っておきたいという意味合いもあり、夕鉄バスの方を利用しました。

幸いこのままのダイアですと、今回と同じ方法でカムイを使って空知から札幌に来ても、札幌駅ターミナル09:15出発の「高速ゆうばり号」に乗ることはできますので、10/01以降も今回のように空知各方面から同じ空知の夕張に朝の時間帯に行く交通手段はなんとか確保されそうです。しかし、夕張市内に入ってからの路線の行き先や接続に不便が出て来そうです。また札幌市内在住の方でも新札幌起点の夕張行きがなくなりますので、色々不便は生じそうです。

加えて、9月末日というのは札幌駅バスターミナルがクローズする日であると書かせて頂きました(最後の方に書いています)。10/01からのダイアはそのままでしょうか?北海道の鉄道がどんどん消滅する中、それがバスに置き換わって来ましたが、そのバスもまた、激変の時期が来ているようです。今後はバスの情報についても注目していきたいと思います。

■札幌駅■

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■夕鉄バス■

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地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや町おこし組織の認定ガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。コーヒーショップ、ワイン、レストランなどが大好き。またホルン奏者でもあります。

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