【札幌市中央区&南区】最近、進化していると噂の定山渓偵察に、かっぱライナーを利用してみた!
かっぱライナーに乗ってみた、るんぱっぱー。
かっぱっぱー、かっぱっぱー、るんぱっぱー
と言うCMを覚えている方も多いのではないでしょうか。なんとなく、そんな歌を脳内リフレインしつつ、定山渓が進化し、多くの魅力的なスポットが新登場しているという事で、偵察に行ってみました。
というのも、海外の方からこの地域の新しい魅力を視察したいというリクエストがあり、私がガイドとして担当する事になったので、その下見なのです。
長い間、修学旅行、団体旅行、観楓会旅行などのイメージが強かった定山渓。一方では独創的な新しい施設も見てみたい!
と言うわけで、今回はじょうてつの「定山渓温泉かっぱライナー号」(以下、「かっぱライナー」と書きます。)に乗車しました。。。と言いつつも、今回はかつての定鉄線を一部トレースしている「かっぱライナー」に乗ってみたい!という事が、今回の一番の目的だったのかも知れません。
進化しつつある定山渓の諸施設につきましては、今回はガイドのための最低限しか巡ることができず。。。また改めて詳しく取材した上で書いてみたいと思います。
とても便利な定山渓訪問の手段。
「かっぱライナー」の車両はとっても目立つ塗装です。
前日17:00までの事前予約制ですが、席そのものは自由席です。(首都圏の自由席グリーン車のように、数だけ座席数の中に納めるスタイルらしいです。)詳しくは公式サイトをご覧ください。
乗車のみの停留所、降車のみの停留所があり、札幌市内、あるいは定山渓温泉のコミュニティバスのようには使えないのでご注意ください。あくまで「ライナー」なので、札幌市内と定山渓温泉の往来の速達性を第一に考えたバスです。おおよそ1時間で札幌と定山渓を行き来します。札幌駅から定山渓内各所まで片道960円。
終点は、定山渓より更に札幌市街を離れた豊平峡温泉。
加えて、途中の小金湯にも立ち寄るほか、5月から10月までは八剣山中央口、南口にも停車します。
と言うわけで、「かっぱライナー」はとても便利な定山渓方面の訪問の交通手段です。これを使わない手はない!
札幌駅バスターミナルに潜む、ある危険!
と言う事で、今回は始発の「札幌駅バスターミナル」から乗り込みます。
しかし、思わぬ敵がターミナル構内に潜んでいました!
北レーン(上記写真の青いレーン。ステラプレイス側)からじょうてつ乗り場の12番のりばがある中レーン(上記写真の赤いレーン)に行く時に遮断機付きの横断歩道を通るのですが、これがなかなか開かない。
今回は2分以上閉まったままです。間に合わない!ついに出発時間になって、あああ無慈悲にもバスは乗り場から発進するのを見た。。。とその途端にやっと遮断機が開いた!
たった10mくらいですがダッシュ!親切なドライバーさんは予約の人が1人来ていない(ノーショウ)と理解していたので、その横断歩道が歩行者側が青になってバスが停車している隙に、ドアを開けてくれて「予約していたゆべーるさん?」と声をかけてくれて、すぐに乗せてくれました。本当に親切!
でもこれ、更に先の南レーン(緑レーン)だと間に合わず、この間のようにそのレーンから出発する高速ふらの号に乗って空知に行くのだったら、バスは行ってしまっていたでしょう。
本当、運転手さんありがとう!そして皆様もこのバスターミナルがクローズする9/30までの間に利用する時は、この横断歩道の遮断機が本当に数分開かない時があると思って行動して下さい!
と言うわけで、なんとか乗り込む事ができました。時間がなかったためこの「12番のりば」の写真は、定山渓から戻って降車レーンで降りた後、改めて撮影したものです。
きちんと「かっぱライナー」乗り場の告知もありますね。
快適な「かっぱライナー」の車内。
さて、「かっぱライナー」車内は、かなり快適です。
シートは12列という、いわばギチギチ設計ですが、その割には足元に余裕がある。心なしか同じシート配列の観光バスより乗り心地が良い気がするのは、おそらくバスがそんなに古いものではないからでしょうか。シートも良く、リラックスできます。
シートピッチは、こんな感じ。
行き先は札幌駅バスターミナルを出たら、「大通西1丁目」と「すすきの」で乗車のみを受け付けた後、次は八剣山南口まで直行!いさぎよい!!!
「大通西1丁目の停留所」は、本当にテレビ塔すぐ前です。
車窓の風景が心地良い。
というわけで、バスは「すすきの」を出たら国道230号を南下、石山を通過。かつて定山渓鉄道が走っていたと思われるルートと合流しました!
ああ、ここからしばらくの間、私はかつて鉄路があったところの上を走っているのです。
ところで、定山渓も「渓」であるので、層雲峡のような柱状節理を伴った渓谷美を随所で楽しめますよ。
ちなみに石山から上流の定山渓温泉に向かう時、向かって右岸(北)が札幌硬石の採石場、左岸(南)が札幌軟石のかつての採石場である石山緑地があります。現在、札幌軟石は南区常盤でまだ採石されていますよ。
田園風景も綺麗ですし、
八剣山も、お天気次第では綺麗にみる事ができます。
そして定山渓温泉街へ!
小金湯を経由して「かっぱライナー」は定山渓エリアに入りますが、真っ直ぐ終点の豊平峡温泉に向かうわけではありません。まずは「足のふれあい太郎の湯」の前を通過します。
そして有名な「かっぱ家族の願掛け手湯」の温泉マーク看板のある交差点を右に曲がり坂を下って、230号を一旦離れ、「定山源泉公園」や「月見橋」を通過し、温泉街をぐるっと一周して、再び「太郎の湯」のところに戻って230号にもう一度入り、定山渓車庫や豊平峡温泉に向かうのです。
というわけで、今回は「定山渓湯の町」バス停で下車しました。
「かっぱライナー」ありがとう!
とても快適。また札幌に戻る時もお世話になりますよ!
この後、バスは温泉街をループして、「第一ホテル前(以前の表記なので「ホテル」です。)」「定山渓大橋」「定山渓温泉東2丁目」とめぐり、再び230号に戻るわけです。
ちょっとだけ、定山渓散歩の記録。
定山渓の見所についてはまた後日再度訪問をして書きますので、今回は2箇所のみ、手短に「進化した新しい定山渓の魅力」を感じられる場所をご紹介します。
「心の里」の中にある「心の里 定山」。ここは「湯の町」バス停を降りてすぐの場所にあります。
和風のゆったりした静かな空間に、足湯、夏季限定の冷たい足湯、畳敷きの書斎、森林庭園、洒脱な古美術品を鑑賞できるエリア、そして茶室など、入場料1,500円の価値は十分にあるリラクゼーションスペースだと感じました。
隣のスペース「心の里 埜のてらす」には素晴らしいレストランやスーベニアショップ、アクティビティセンター、ケーキショップなどがあり、今回は全く時間が足りませんでした。また改めて来ます。
もう一つは、「心の里 定山」から岩戸観世音堂の横の坂を登り「第一寶亭留」の前を通過してしばらく直進し道道1号線との交差点にある、新しい施設「山ノ風マチ」の一角にある「エクスクラメーションベーカリー」です。
凝りに凝った組み合わせのタルトやデニッシュを、とびきりの森林風景とともに楽しむことができて、こちらも癒されます。ジンジャーエールも美味しい!
同じエリアには、これまた美味しそうな「食堂いち」や「ハレとケ洋菓子店」ジェラートの「雨ノ日と雪ノ日」などがあり、今度はゆっくり訪問したいと思います。
復路も、「かっぱライナー」。
帰りは、少し歩いて「定山渓東2丁目」バス停から乗車しました。
確かに定山渓には魅力あるスポットが増えて来たのは間違いと確信できた、有意義かつ快適な「かっぱライナー」を利用した訪問でした。
注意としては、復路の「かっぱライナー」は豊平峡温泉から230号を走って来て、定山渓神社前を左折して温泉街に入って来ますが、ここでは一旦札幌方面とは逆じゃないか?と思われる方向にバスが進むという事です。この後3つ目のバス停が先ほど降車した「定山渓湯の町」で、その後坂を戻って230号に戻り、数分後にこのバスが今左折して来たばかりの交差点にもう一度入って直進して戻る形になります。
「かっぱライナー」の運行本数はそんなに多くはなく、特に夕刻以降にはないので、そうなると真駒内駅まで一般のじょうてつバスで向かい、そして南北線に乗って札駅に向かいます。時間は「かっぱライナー」より30分ほど多くかかります。でも本当はこの路線こそ、かつての定鉄線の路線により近いという、密やかな楽しみもあるのです。。。またそれはいずれ。(一部は定山渓から札駅までストレートに行くバスもあります。)
参考 10/1以降の札駅前バス停について
ところで、10/1以降、札幌駅バスターミナルがクローズした後は、各バス停留場は駅付近に拡散しそうです。上記案内は携帯のスクショで見辛いですから、詳細は、札幌市の公式情報 をご覧ください。
「かっぱライナー」は北4条付近からの発着となりそうです。そうなると、時計台前のバス停の方で降りた方が便利という人も出て来そうですので、そこは注視していきたいと思っています!
■「かっぱライナー」■
かっぱライナー号の公式サイトは、こちら。
★参考情報★
札幌駅バスターミナルの情報は、JR北海道バスのサイトが比較的わかりやすいです。
ゆべーるが書いた札幌駅バスターミナルの記事は、こちら。
札幌駅バスターミナルクローズ後の乗り場案内など札幌市の公式情報は、こちら。
心の里定山の公式サイトは、こちら。
「山ノ風マチ」の公式サイトは、こちら。
かつての定山渓鉄道を紹介した、秀逸なNHKの記事。