みなさまこんにちは、ニセコのお蕎麦ライター伊達千歳です。

私はお蕎麦が大好きなので、ニセコにはお蕎麦屋さんがいっぱいあって幸せです。

本日は、店内を響きわたる大将の元気なかけ声さえおいしい、昔ながらの蕎麦屋さん。

郊外にある地元密着型の老舗を紹介します。

【倶知安】そば処ふく井 ／まるで実家に戻ってきたようなお店

こちら、倶知安町の北側を東西に走る、道道２７６号沿いにあるお蕎麦屋さん「そば処 ふく井」。

大きめの民家の１階を改装しています。

一見庶民的ですが、のれんが麻だったり、出入り口に鉢植えや古い家具などが上手に配置されていて、何ともいえない温かみがあります。

店内はテーブル席と小上がり席あり。

お店の窓からは、羊蹄山のどアップを望めるという最高のロケーション。

お蕎麦を待つ間に読む本や雑誌が置かれてあって、何だか懐かしいアットホームな雰囲気。

よくよく観察すると、常連さんが多いみたい。

入り口右側の厨房まわりや窓ぎわにも、お札や龍や太鼓の置物、おもちゃやお人形があちこちに置かれていて、目を楽しませてくれます。

こういった縁起物の効果なのか、この空間には不思議と「実家に戻ってきた」ような感じがあり、姿勢をくずしてゆっくりのんびりくつろぐことができます。

【倶知安】そば処ふく井 ／羊蹄山ビューしながら天ざるを

ニセコエリアのお蕎麦は「天ぷらそば」で統一して注文してるのですが、今回の天ぷらそばはこちら。

海老ちゃんがどーんと２本ついてます。

天ぷらの衣は余計なかさ上げをせず、しっかり引き締まった揚げ方。

このあたりでは珍しい更科系の白い蕎麦。細めでみずみずしい。

コシはそこそこだけどいい風味で、つゆの相性が良かったです。

天ぷらもサクサク海老もプリプリ、重くなく、脂っこくもないので、歯ごたえ美味しくこちらも次々に食べることができました。

蕎麦つゆも甘すぎず濃い目で、出汁の香りもしっかりとしていて、美味しかったです。

そば湯はさらさらで、全部するすると飲めました。

おかみさんと常連さんのざっくばらんな世間話をＢＧＭとして聞きつつ、落ちついて食事ができました。

ここは観光客をもてなすタイプではないですが、昔からの地元のお客さんメインに気兼ねなくお昼を食べてもらうところで、通えば通うほど、ますます美味しくなるお店です。

仕事のお昼休みに車を走らせてきたお客さんがひっきりなしにのれんをくぐってくるので、この界隈の人気店であることが充分に伺えました。

【倶知安】そば処ふく井 ／メニュー一覧表

最近ちょっと珍しいくらいのメニューの豊富さです。

定番メニューにうな丼セットがございます。

パワーチャージにガッツリごはん！

蕎麦、うどん、定食、ラーメン、 どんぶりものなど、大体のメニューがそろっています。

【倶知安】そば処ふく井 ／食べても見ても聞いてても美味しいお店

ところで途中で気づいたのですが、厨房の中から出てきたこのお店の大将、ねじりはちまきをしてお蕎麦を打っているので、必見です。

最近とんと聞こえなくなった「らっしゃい！」「お待ち！」といった、江戸っ子みたいな元気で威勢のいい掛け声は、もはや重要文化財級。

私はついたての陰で萌えに萌えてました。

窓から羊蹄山を眺め店内の置物を鑑賞し、大将の声を聞きながらお蕎麦を食べて、あちこちが美味しいお店です。

さ、午後もお仕事がんばりましょう！