みなさまこんにちは、ニセコのおもちライター伊達千歳です。

ニセコ景気の急回復に観光業スタッフの補充が間に合っておらず、あっちもこっちもてんやわんや。

特にレストランスタッフが足りないらしく、人さえ確保できれば営業できるレストランも開店にこぎつけることができないケースがまだ散見されます。

そんなひらふのピンチを大いに助けているのがキッチンカー。

１店１店の占有スペースが小さい分、多くの種類のお店を呼べることからバラエティに富み、しかも機動力つきなので、ウインターシーズンのみの季節集約的営業が得意のため、大絶賛活躍中です。

本日は、ひらふに集まる海外からの観光客の方々にぜひぜひ立ち寄っていただきたいお店を紹介します。

【倶知安】おもちや月兎(げっと)／ニセコバージョンが食べられるのはもちろんニセコだけ！

ここはひらふ十字街のすぐ南側にあるスペース。

セイコーマート横のグルメスペースとは別にもうひとつ、冬季限定でキッチンカーが集まっている場所があります。

こちらが「おもちや月兎（げっと）」。

もともとは移動販売からスタートしましたが、札幌では非常に人気で、現在では常設店を持っています。

「おもちや月兎」さんは、本来は「磯辺焼き」の専門店。

12時間以上浸水させた北海道のもち米を使用し、つきたて&焼きたてのおもちと、オリジナル醤油使用という、材料にこだわった製法が売り。

店主はちょびっとおヒゲがキュートな男性（※必見です）。

ニセコ店のメニューは、もともとのいそべ焼きのおもちをボリュームアップしたものです。

しかし、ハンバーガーが国民食になりつつあるニセコエリア住民視点で見ると、どこからどう見ても「もちばーがー」にしか見えないため、以降「もちばーがー」で統一させていただきます。

「プレミアムベーコンもちライスバーガー」を勧められたので、そちらをオーダー。

渡された商品が上記の写真で、通常サイズの切り餅の３～４つ分くらいの圧倒的なもちバンズ。

焼きのりとあわせて味付けられた醤油の濃い香りが、私たち日本人には懐かしくてたまりません。

写真をとるまで食べたい衝動を抑えるのに、どれほど苦労したか。

私たち日本人でさえこのボリュームのおもちを食べた経験はないはずです。

メニューに「バーガー」と表記するに足る質量をプラスしたのでしょう、ニセコ用にオンした厚切りベーコンさえかすむレベルのおもちの存在感。

その日の早朝についたおもちを使っているとのことで、新鮮で伸びも良いやわらかさを、切り餅数個分いっぺんに味わえるのですよ。

噛みごたえも良いので満足感が高く、お腹いっぱいです。

もちバイオレンスの衝撃が忘れられず、おしるこ（１６００円）もオーダーしてみました。

あつあつのおしるこの上に、茹でた栗がちょこんと乗っていて、まるで月夜の風景です。

店名のように、お月様からうさぎがぴょこんと飛び出してきそう……などとのんきに考えていたら、

夜空から巨大うさぎ（餅）が降ってきました（直径約１０ｃｍ×厚さ１．５ｃｍ弱）。

あれ、うさぎってお月様の中に住んでるんじゃなかったんでしたっけ？

月を押しのけたうさぎとエンカウント、それが「おもちや月兎」のディズティニー。

【倶知安】おもちや月兎(げっと)／ニセコ限定特別メニュー

札幌におけるレギュラーメニューはもう少し和風寄りのおとなしめで、おもちも薄めのようですが、冬季のひらふエリアの季節柄と土地柄に合わせて工夫されています。

ニセコ価格ではありますが、納得の豪快アレンジです。

パウダースノーを背景とした、暖かさをイメージするメニュー。

ついついオーダーしたくなりますね。

【倶知安】おもちや月兎(げっと)／このお店は単におもちを売っているだけではない！日本文化も扱っているんだ！

おもちだから腹持ちが良くて、スキーを滑った後の小休憩や体力回復にぴったりです。

外国の方々にはなじみのあるハンバーガーの方が好かれるのではないかな？と、少し心配しましたが、海外の方々からの受けも良く、すでにリピーター客もゲットしているとのことで、頼もしいことこの上ないです。

実際、私が注文した後にもかなり体格の良いお兄さん方が数人、もちばーがーをオーダーしてました。

キッチンカー一台で果敢にもちストレートに異文化に切り込む気概、そして日本のホームに根差した盤石の伝統の武器。

来年もひらふで会えることを楽しみにしています。