【倶知安町】ニセコラーメン/思い出の最後の日にこの一杯!また会いましょう!実はチーズ味ラーメンでシメ
みなさまこんにちは、ニセコのラーメンライター伊達千歳です。
春は出会いと別れの季節です。
転勤により、4月から新天地で生活する方も多いでしょう。
荷物をまとめて残りの荷物をトランクに乗せ、次の日の忙しいスケジュールをシミュレーションしながら、車のハンドルをちょっとこちらのホテルに向けて切ってくれませんか?
いよいよニセコエリアを離れる前の最後の最後に、ぜひこのラーメンを召し上がっていただきたいです。
【倶知安町】ニセコラーメン/ホテル第一会館のじゃがいもラーメン
こちらは倶知安町の「ホテル第一会館」。
何かのイベント時に頼りになる、地元民にとって「冠婚葬祭ワンストップターミナルホテル」です。
俱知安に滞在する最後の時間は、ぜひこのホテルのレストラン「雪庭(ゆきてい)」で!
こちらのレストランは「豪雪うどん」で有名ですが、弟分にラーメン君がいます。
その名も「北海道倶知安町名物 ニセコじゃがいもラーメン」。
メニューのバリエーションが多い分、うどんの方が名が通っているのですが、実は地元民のツウにはラーメンの方が人気です。
でんぷんを麺に練りこむ製法を応用した、ご当地オリジナルラーメン。
麺はもちろんスープにも、ニセコエリアのソウルフード・じゃがいもが使われています。
じゃがいもの種類にこだわる人がここには多いので念のためお断りしておきますが(笑)、使われているいもの種類は男爵いもです。
お値段も850円という今どきリーズナブルな設定。
味噌とも塩とも違う白っぽい柔らかそうな見た目で、てっぺんに乗せられている糸唐辛子は、あまり辛くありませんでした。
地元産のキャベツがてんこもりで、ヘルシー。
倶知安産じゃがいものでんぷん麺なのでするするもちもち、野菜だしであっさりしていて野菜ラーメンに近い味です。
スープも美味しく、クセになる確率が高い一品。
今日は隣の席の2人組のお客さんも、揃ってこのラーメンをオーダーしていました。
ぜいたくにもアスパラが使用されていて、右側は鮭トバ的な何かかと思っていたら、細切りされた珍しい紫じゃがいも(シャドークイーン)でした。
じゃがいも的ホワイトな見た目ですが、このアスパラと紫いもの鮮やかなカラーがビビッドなアクセントになり、器の中の雰囲気がポップな感じに変わっています。
このじゃがいもへの飽くなきこだわりが、ニセコエリアンの心の風景。
このラーメンの一番ユニークなところは、何と粉チーズをかけて食べる点。
考えてみれば、札幌市の大通公園で販売されているじゃがバタも「じゃがいも+バター」のシンプルな組み合わせで大ヒットしているので、両者の相性はもともといいはずなのです。
じゃがいも尽くしホスピタリティにあふれているとはいえ、糸唐辛子と野菜だしだけでは少々物足りないのが正直な感想。
しかし……なんということでしょう!粉チーズというマジカルスパイスをひとつまみ加えるだけでラーメンの味がコク深く際立ち、お客さんの満足度に多大な貢献をしているのです。
この第一会館のニセコラーメンは袋売りもしているのですが、粉チーズ付きで提供される製造元の王道メソッドを味わえるのはこの「雪庭」だけ。
引越前後のドタバタでは袋売りラーメンを自宅で調理して粉チーズをかけたり、わざわざ粉チーズを持参して「雪庭」に入店するのも手間がかかると思うので、ぜひ、全ての手続きを終えた身軽な状態で、最後の倶知安の時間は「雪庭」のニセコラーメンで滞在してください!
【倶知安町】ニセコラーメン/じゃがいもソウルを胸に、またね!
豪雪うどんは2013年頃から、ラーメンは2019年からホテル第一会館でクリエイトされ、しだいに浸透していき、今や名産品にまで成長しました。
うどん側の「豪雪」というネーミングは、この地域をワールドステイタスにまで押し上げた奇跡の天然資源・パウダースノーとのつながりを連想させる一方、ラーメン側は地元名産じゃがいもの上に欧米の食文化・粉雪ならぬ粉チーズを降らせ、両者とも21世紀のニセコエリアの状況を描いた優れたグルメです。
新しい場所に行ったら、周りの人にぜひこのラーメンを勧めてくださいね!
そしてまた、必ずニセコに遊びに来てください!
【硬派なじゃがラーメンはこちら!:背中はあっしが確かに守ります!心の友のじゃがラー兄貴!】
ニセコラーメンポテラ(旧「風花」)/伝説のじゃがいもラーメンが真狩で大復活してた!
雪庭(ゆきてい)
住 所:北海道虻田郡倶知安町南三条西2 ホテル第一会舘 1F(地図はこちら)
営業時間(昼):11:00- 15:00(ラストオーダー14:30)
(夜):17:30 - 21:00 (L.O.20:30)
定休日:無休