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木綿・絹ごし「どっちが体にいい?」栄養カロリー比較!豆腐

こんにちは、料理家ふらおです。

「木綿も絹ごしも同じ大豆から作られてるし、栄養やカロリーってそんなに変わらないのかな?

「木綿でも絹ごしでもどっちでもいいな、という時にオススメってある?

今回はこんな疑問を解決したいと思います。実はタンパク質カルシウムといった大切な栄養素の量が3~2割ほど異なるなど、2つには大きな違いがあります。

結論!栄養素が豊富なのは…

「まわりくどい説明はいいから、結論から教えて!」という声にお応えして、まずは結論をお伝えします。

  • 「木綿」の方が全体的にみると栄養素が豊富

実は「木綿」に含まれる栄養素の多くが、「絹ごし」よりも豊富なのです。では、その栄養素とは何なのかを見ていきましょう。

タンパク質

筋肉や内臓を強くする効果があるといわれる「タンパク質」。この含有量が、なんと「木綿」の方が1.3倍以上も多く含まれています。

カルシウム

骨を強くする効果があるといわれる「カルシウム」については、「木綿」の方が1.2倍以上も多く含まれます。

その他の栄養素

タンパク質、カルシウムほどではありませんが、食物繊維についても「木綿」の方が多く含まれます。

絹ごしに多く含まれる栄養素も!

ここまで栄養素を「全体的に」みれば、「木綿」の方が豊富なものが多いとお伝えしてきました。しかし、「絹ごし」の方が特筆して多く含まれる栄養素もあるのです。

それが、高血圧の予防むくみの改善に効果があると言われる重要な栄養素「カリウム」。この含有量が「絹ごし」の方が約1.4倍も多いといわれます。

なぜ栄養素に違いがあるの?

同じ大豆から作られているにも関わらず、なぜ含まれる栄養素にこれほどの違いが生まれるのでしょうか。その要因は実は「作り方」によるものです。

「絹ごし」は、豆乳に凝固剤(にがりなど)を加え、そのまま固めて作られます。一方で「木綿」は、固めた「絹ごし」を一度崩して型に入れ、水分を抜きながら再度固め直すという工程で作られます。

「カリウム」は実は水に溶けだす水溶性の栄養素です。「木綿」は作る過程でカリウムを含む水分を抜いているので、水分を抜かない「絹ごし」の方がより多くのカリウムを含むというわけなのです。

一方で、水分を抜いて圧縮している分、他の栄養素(タンパク質やカルシウムなど)については「木綿」の方が多く含まれる、ということになるのです。同じ原理で、カロリーも「木綿」の方が1.3倍ほど多くなります(といっても100gあたり73kcalと低カロリーではありますが)。

まとめ

  • 圧縮して作られる「木綿」には、タンパク質・カルシウム・食物繊維・鉄などが豊富!
  • 水分を抜かない「絹ごし」には、カリウムが特に豊富!
  • カロリー「木綿」が多いがどちらも低カロリー!

「今日の献立は木綿でも絹ごしでも作れるな。どっちにしよう…」と悩んだ時は、ぜひ本日の内容を参考にしていただければ幸いです。

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29歳で脱サラし料理家になった1児の父|フーディストノートアンバサダー|食生活アドバイザー|懐事情が厳しくて節約レシピを研究中|メディア掲載→アイスム、macaroni、SmartNewsほか|レシピや料理に関する豆知識を毎日1〜2記事 投稿|X(旧Twitter)でレシピを毎日発信|フォローすると、毎日の料理を「時短化」できるうえ、知ってうれしい「キッチン周りの雑学」が自然と身につきます|目標はレシピ本出版

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