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【ハラミってどこの部位?】実は「赤身肉」ではなくて…。今さら聞けない食材の話!

こんにちは、料理家ふらおです。

「そういえば『ハラミ』ってどこの部位なの?」

赤身が多いいからロースと同じ『赤身肉』だよね?」

赤身が多いのに、どうして柔らかくて食べやすいんだろう?」

今回はこんな疑問を解決したいと思います。今回の内容を抑えておけば、「ハラミってどこの部位?なんで赤身肉なのに柔らかいの?」という知人や家族からの質問に、スマートに回答できるようになりますよ。

実は「赤身肉」ではない!

まず、よく誤解されていることですが、ハラミはロースやカルビのような「赤身肉」ではありません

ではいったい何なのか。答えは「ホルモン(内臓肉)」です。実はハラミは肺の近くにある横隔膜の一部なのです。

このため牛一頭から2kgほどしかとれない希少部位といえます。一般的なスーパーなどでハラミが販売されていないのはこういう事情があったのですね。

「ハラミ」は希少なホルモン
「ハラミ」は希少なホルモン

横隔膜は2種類の肉に分かれる?

「お肉屋さんで『サガリ』という部位も横隔膜だと聞いたことがあるけど」という方もいらっしゃるかもしれません。

実は牛の横隔膜からは、ハラミサガリの2種類のホルモンがとれます。

  • ハラミ:横隔膜の背中側
  • サガリ:横隔膜の肋骨付近

ちなみに、サガリの方が脂の量が少なく、よりあっさりとしているのが特徴です。ハラミとサガリ、セットで覚えておくとよいかもしれませんね。

ハラミは糖質制限ダイエットに◎

ハラミは横隔膜からとったホルモンであることをご理解いただいたところで、最後に栄養素やカロリーについても簡単にみておきましょう。

まず「糖質」は100gあたり0.3g。白ご飯1杯の糖質が概ね50~60gといわれることを考えれば、ハラミの糖質がいかに少ないかが分かるかと思います。

さらに「カロリー」は100gあたり321kcal。ロースやカルビといった赤身肉よりも約20%も少ないのが嬉しいポイントです。

このため、ダイエット(とくに糖質制限ダイエット)をしている方にとっては、美味しく罪悪感少なく食べられる食材として「ハラミ」はオススメといえそうです。

まとめ

  • ハラミは横隔膜背中側の部位で「ホルモン」
  • 横隔膜の肋骨付近の部位は「サガリ」
  • 低糖質&赤身肉と比べて低カロリーダイエット中に◎

この結論を知っていただければ、焼肉店に行って「ハラミってどこの部位?どんな特徴?」などと尋ねられてもバッチリ答えられそうです。

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29歳で脱サラし料理家になった1児の父|フーディストノートアンバサダー|食生活アドバイザー|懐事情が厳しくて節約レシピを研究中|メディア掲載→アイスム、macaroni、SmartNewsほか|レシピや料理に関する豆知識を毎日1〜2記事 投稿|X(旧Twitter)でレシピを毎日発信|フォローすると、毎日の料理を「時短化」できるうえ、知ってうれしい「キッチン周りの雑学」が自然と身につきます|目標はレシピ本出版

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