【水戸市】中華・四川料理の名店。茨城の食材にこだわり抜く料理人の「情熱の炎が宿る」夜メニューを堪能!
こんにちは〜、かごマルシェです!
今回は、水戸市の人気の四川料理店、「四川厨房 炎神(あぐに)」を訪れました!
水戸駅南口から徒歩2分、立地の良いところにあるお店。よって、地元のお客様はもちろんのこと、県外からのお客様、中にはプロスポーツ選手の常連さんも多いそう!
ランチの時間帯も賑わっていますが、実は、こちらのお店は夜がメイン!
料理人は、昼間は、お値段を抑えて手早く提供することを第一優先とせねばなりません。しかし、夜は、手間暇と労力をかけて料理に向き合い、提供することができるため、炎神の真の魅力を味わいたいなら、やはり夜メニュー!!
今回は、なかなか夜に取材できない私のために、店長さんがご配慮してくださり、お昼の時間帯に夜メニューを作ってくださいました。お優しい〜。
お店の外観
黒の背景に白抜きの「炎神」の文字が印象的。木とレンガで落ち着いた雰囲気です。
コロナ対策として始めた換気システムは、今も継続。除菌システムやオゾン消毒などの効果があり「日本一安全なお店を目指す」がモットーだそうです。
店内のようす
店内はテーブル席、カウンター席があります。夜はもう少し暗めでムーディです。
お酒の種類にもビックリ!!ウィスキー、紹興酒、日本酒などたくさん。特にウィスキーは人気ということで、銘柄もたくさん揃えているそうです。
お店の歴史
今の店長が、四川飯店で修行を積んだ後、2003年6月18日に今の地にオープンしました。なんと、今年で20周年!
茨城の食材をメインに、素材にこだわるということを第一に、できるだけ化学調味料を使わず、四川料理の味付けをベースに食べやすい料理の提供を目指しています。
食材については、産地巡りをし、取引先を1軒1軒訪ね、20年かけて開拓してきたとのこと。
例えば、野菜は美味しい減農薬を作っている農家などを探し、60件以上の農家から、季節の旬の野菜を直送で揃えています。野菜ソムリエの資格を持つ店長が仕入れ先を厳選。
また、お肉も、貴重な品種、ブランド品種を育てている酪農家と取引し、長年に渡り信頼関係を築いてきたそう。だからこそ、なかなかお目にかかれない品種のお肉を提供できるのだそうです。
店名の由来
店名の「炎神(あぐに)」は、サンスクリット語で「火」を意味する言葉。火の守護神でもあり、人々が火の中に投げ込んだ供物を炎神が天上の神々のところまで運んでゆくことから、地と天の仲介者・神界からの使者と呼ばれていました。
ドリンクメニュー
まずは、デザイン性の高い、メニュー表から。金属の表紙と綴じ金具がオシャレです。
驚くドリンクメニューの数!種類の多さが、半端ないです!
ビールは、キリンの生ビールを「樽冷方式」で提供。東京からキリンの社員の方がわざわざ飲みに来るほどのレベルで、モデル店としても認定されています。
ノンアルコールも充実!お酒の飲めない方も安心です。人気のプレミアムトマトジュースは、ぜひ飲んでいただきたい一品。甘さが格別です!
夜メニューより3品
お店が自信を持ってオススメする、3品をご紹介します!
梅山豚(メイシャントン)のスペアリブ四川コンフィ
梅山豚とは、中国原種の珍しい豚で「幻の豚肉」と呼ばれています。品種を掛け合わせた豚とは異なり、風味があって、脂も軽く甘さがあります。取り引きをしている牧場では、月30頭ほどしか屠殺しないので、数も出回らず、都内のミシュランの星付きレストランの方もなかなか使うことができないほどの希少な豚肉です。
まずは、分厚いお肉を、頂きます。
噛んだ瞬間に、口の中にじゅわ〜っと溶け出る脂と甘み!!この、お肉のキメの細かさ!これほど分厚いのに、柔らかくしっとり。脂も軽く、むしろ脂身を食べたいほどです。スパイシーマヨネーズ(数種類のスパイスとマヨネーズを合わせたもの)をつけると、様々な香りと酸味で、また違った味わいに。
「コンフィ」とは、フランス料理で使われる、油をかけながらじっくりと煮る手法のこと。こちらのお店では「ルー水」と呼ばれる10種類の漢方薬が溶けた液体(18年継ぎ足し!)に一日つけ、その後、自家製の梅山豚のラードと数種類のスパイスを入れて、低温で4時間半真空調理。オーダーが入ったら、周りをカリッと焼いて提供する、なんとも手の込んだ料理です。
バルバリー鴨肉の胸肉で四川ダック
北京ダックならぬ、四川ダック。「樟茶鴨子」という、四川料理の古くから伝わる、茶で味付けをしてからアヒルを樟(クスノキ)の葉で燻す料理法をアレンジ。最近では鴨が鳥インフルエンザなどで市場に出回らなくなり、仕入れるのも一苦労とのこと。
こちらのお店では、2日間特製のタレに漬け込んだ後、ヒバの葉とオリジナルのチップで鴨肉を短時間でスモークし、低音でじっくり火入れし休ませます。絶妙な火の入りを調整し、鮮やかなピンク色に仕上げています。提供前に、カリッと皮目に色をつけて提供。
まずは、鴨肉だけを一口。スモークの香りが鼻に抜け、後を追うように鴨の脂が舌に載り、いつまでも噛み続けたいと思うほど。
ナス、舞茸、ブロッコリーなどのお野菜にタレをつけて、鴨肉と共に中華蒸しパンに挟んで食べれば、豪華な四川風サンドイッチ!色も鮮やか、野菜の甘みも加わって、更に美味しく食べられます。お野菜も、付け合わせでなく、主役級。炎神では、お肉がメインでもお野菜をふんだんに調理し、盛り付けるそうです。店長の野菜への敬意の表れですね。
タレも4種類あり、味変できます。甘い、しょっぱい、色々な味が楽しめます。
左から「スパイシーマヨネーズ」「自家製梅干しのソース」「甜麺醤ソース」「ごま油」。私は、塩気の効いた「ごま油」が一番好みでした。
常陸牛 麻婆豆腐
こちらのお店は、麻婆豆腐も有名なのですが、常陸牛の入った麻婆豆腐がメニューにあるのに驚きました!
では、いざ、実食!
見てください、この大きな肉の塊!しかも高級な常陸牛。食べると、口の中でホロっと崩れるほど柔らかいのです。そして、お豆腐もお肉に負けておらず、しっかりと存在を主張。辛いだけでなく、スパイスの香りがして、次から次へとお口に運んでしまいます。うーん、美味しい!
常陸牛は塊で煮込むこと4時間。よって、すぐ作ることはできないため、売り切れになることも。お豆腐は、大子の豆腐メーカーより、国産大豆100%で作った木綿豆腐を仕入れています。だから、お豆腐の味が濃いのだそう。
ランチにも麻婆豆腐を提供していますが、お昼はマイルドに少し優しい味付け。夜はメリハリをつけて、辛さはより辛く。低温でゆっくり焼いた唐辛子をミルで粉にし、山椒などのスパイスを効かせて、味に深みも足しています。夜は本当に手間暇をかけて作られてるのですね。
その他
料理の味ももちろんのこと、お料理の盛り付けも美しく、食器にもこだわっていらっしゃるという印象でした。店長さんにお聞きすると、特にデザインの勉強をされたことはないとか。天性の美的センスをお持ちなのだ、と思いました。食器は、笠間焼などの陶器類が多いそう。思い切った色合いの食器を合わせ、従業員にも、食器と料理の組み合わせを自分達で考えるよう指示し、任せているそうです。四川ダックの「赤と黒」の食器、実は炎神のテーマカラーの食器だと、みなさん、気付きましたか?
最近は、お客様が、インスタグラムに写真をあげ、それを見た別なお客様が来店し、というような流れも多く、遠くから「炎神の料理が食べたい!」と訪れてくださる方がたくさんいらっしゃるとのこと。そのようなお客様と、料理について熱く語り合う時間が何より楽しく嬉しいそうです。
テイクアウトも、引き続き行っているとのことですが、提供数が限られており、注文は事前に電話で行った方がスムーズです。
また、店長さんは、このように、地元への貢献もされています。プロのお料理する姿を間近で見られるチャンス!ご興味ある方はぜひ!
これから、暑い季節になりますので、ぜひ、炎神の、食材にこだわった四川料理、そしてスパイスの効いた料理を食べて、夏を乗り切りましょう!
店舗情報
四川厨房 炎神(あぐに)
住所:茨城県水戸市桜川2-1-6 アイランドビル1F(水戸プリンスホテル裏)
アクセス:JR常磐線水戸駅下車 南口より徒歩2分
電話番号:029-222-0777
営業時間:ランチタイム 11:15〜14:30(L.O. 14:00)
ディナータイム 18:00〜23:00(L.O. フード 22:00、ドリンク22:30)(入店は21:40まで)
定休日:日曜日
駐車場:ディナータイムのみ提携駐車場の補助あり
公式ホームページ
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※ 価格は取材当時のものになります。
※ 取材では炎神さんの協力により、梅山豚のスペアリブ四川コンフィ、バルバリー鴨肉の胸肉で四川ダック、常陸牛 麻婆豆腐を無償で提供いただきました。本記事制作にあたって はガイドラインに基づき公平中立に制作しています。