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年末年始に絶対食べたい博多豚骨ラーメン5選【2023-24】

上村敏行ラーメンライター
福岡東エリアの初詣と合わせて楽しみたい“超”チャーシュー麺(店舗情報は下記)

皆さん、啜っていますか? 2023年の年末、24年の新春に福岡へ観光で訪れる方、帰福する方、さらに地元の豚骨ラーメンラバーのための、バリうま!博多ラーメン店の年末年始情報。すでに「100店舗分掲載! 福岡ラーメンの年末年始情報決定版2023-24」をアップさせていただいていますが、本記事では支店も含めた100店舗以上の中から、絶対食べるべき5店の年末年始情報をピックアップします。大晦日ならではの心温まるサービスのある店、2024年元旦にオープンする店、初詣スポットの近くにある名店を選出しました。

辰年も最高のラーメンライフを!

●バリバリ通好み!大晦日限定「運そば」とは?「一九ラーメン 老司店」

「一九ラーメン老司店」のラーメンは1杯500円。体にスゥ〜と染み渡る優しい豚骨スープ
「一九ラーメン老司店」のラーメンは1杯500円。体にスゥ〜と染み渡る優しい豚骨スープ

1965(昭和40年)創業と60年近くの歴史を刻んできた博多ラーメンの重鎮。福岡出身者へ「ソウルフード的なラーメンは?」と問うと、かなりの確率で上がるのが「一九ラーメン 老司店」です。現在、ラーメン1杯500円。安くて、うまい店として親しまれていますが、“大晦日のみ”の心温まるサービス「運そば」があることをご存知でしょうか。決して大それたものではありませんが、大晦日のみラーメンにデフォルトで“そば”が混ぜられて出てくるのです。「今年もありがとう」という、大将のさりげない気持ちにほっこり。

大晦日だけ食べられる「運そば」は、知る人ぞ知るサービス
大晦日だけ食べられる「運そば」は、知る人ぞ知るサービス

この運そばを食べないと年が越せないという常連客も多く大晦日は大にぎわい。15:30ごろには決まって売り切れてしまいますので、12/31(日)に“運そば”を体感したい方は早めに出かけてください。今年10月にリニューアルを行い建物が新しく、駐車場もより広く入りやすくなっています。

「一九ラーメン老司店」の岩井店主。真っ平な平網を巧みに操り湯切りをする。運そばは“感謝”の気持ちも込めた恒例行事です
「一九ラーメン老司店」の岩井店主。真っ平な平網を巧みに操り湯切りをする。運そばは“感謝”の気持ちも込めた恒例行事です

【一九ラーメン 老司店】
住所:福岡市南区老司1-33-13
電話:092-565-0193
営業時間:11:00〜20:00、12/31(日)は〜15:30ごろ
休み:不定休、2024年1/1(祝)〜3(水)
席数:30席
駐車場:22台

●“シャバい”“くさうま”で愛される博多ラーメンの総本店が元旦オープン! 大晦日には創業店近くで振る舞いラーメンも開催「駒や」

昭和の懐古趣味をくすぐる“シャバイ”“クサウマ”な「駒や」の豚骨ラーメン
昭和の懐古趣味をくすぐる“シャバイ”“クサウマ”な「駒や」の豚骨ラーメン

往年の博多ラーメンファンには懐かしく、若い世代には新しい味わいとして親しまれる“博多シャバ系”。2019年より「駒や」が打ち出すこの“シャバ系”は、博多豚骨ラーメンの一つのカテゴリとして広く知られることとなりました。大人気店へと成長を遂げた「駒や」の年末年始2大NEWSを紹介。

まずは大晦日に恒例「ふるまいラーメン」を開催。生粋の博多っ子で、生まれ育った東区・馬出愛に満ちた店主の倉田承司さんはじめ、ラーメン連合「令和維新会」のメンバーが集い3年前から開催しています。12/31(日)11:00から「駒や 馬出創業店」すぐ近くのグランドでラーメンを先着200杯提供。高校生以下は無料。それ以上は1杯500円で販売し、売り上げは全額寄付されます。

2年前の「ふるまいラーメン」の様子
2年前の「ふるまいラーメン」の様子

第2に、2024年元旦に「駒や 総本店」がオープンすること。「駒や」の創業店「馬出店」、「箱崎店」に次ぐ、“総本店”の位置付けである最新店が福岡県糟屋郡宇美町に登場します。2024年1/1(祝)にスタートし、ラーメン1,000円で替え玉何玉でもOK、高菜などの惣菜も食べ放題、創作ラーメン、鉄板焼きも楽しめる他店にはないスタイル。新年からラーメン好きの間で話題を集めそうです。

2024年元日11:00にオープンする「駒や 総本店」
2024年元日11:00にオープンする「駒や 総本店」

【駒や 総本店】
住所:福岡県糟屋郡宇美町光正寺2-14-7
休み:2024年1/1(祝)のオープンから当面休みなしで営業
時間:11:00〜、夜の部18:00〜翌3:00、夜の部は鉄板豚焼肉、チャンポン、味噌ラーメンなどを提供
※12/31(日)の振る舞いラーメンは「馬出創業店」(福岡市東区馬出2-5-7)近くのグランドで開催

●福岡“ドラゴンロード”の申し子。「天龍」の龍之介が作る一杯で辰年も好発進!

「天龍ラーメン」

辰年のスタートにふさわしい「天龍」の濃厚濃密なラーメン
辰年のスタートにふさわしい「天龍」の濃厚濃密なラーメン

福岡空港にもほど近いロッパチ(県道68号)は、屋号に“龍”の付く豚骨ラーメンの老舗が点在していることから、熱心な豚骨ラバーから“ドラゴンロード”と呼ばれ親しまれています。中でも特に濃厚。圧倒的な豚骨濃度の高さを誇っているのが「天龍ラーメン」。

ドラゴンロードの申し子「天龍ラーメン」の森崎龍之介さん
ドラゴンロードの申し子「天龍ラーメン」の森崎龍之介さん

1973 (昭和48年)創業で、先日創業50周年を迎えた超名店です。現店主の森崎龍之介さんは生まれた時に、家業である「天龍」の屋号にちなんで命名されました。子供の名前から店の屋号を決めることはよく聞きますが、その逆、屋号から子供の名前が決まり、さらに本人の龍之介がラーメンの道に入り店を継承しているのは感慨深く、歴史を感じます。

熱伝導のいい羽釜に、豚骨、豚足も加えてガッツリ炊き込む
熱伝導のいい羽釜に、豚骨、豚足も加えてガッツリ炊き込む

ドラゴンロード「天龍」店主・龍之介の作る濃厚濃密ポタージュ豚骨は辰年のスタートにふさわしい。昇り龍をあしらった丼ぶりもいいですね。年末年始は2024年1/1(祝)のみ休み。大晦日は17:00までの営業です。

【天龍ラーメン】
住所:福岡県糟屋郡志免町南里1-3-31
電話:092-935-1588
時間:11:00〜22:00、12/31(日)は〜17:00
休み:2024年1/1(祝)
席数:18席
駐車場:共用11台

●太宰府天満宮の参道を出たら即、バリうま豚骨ラーメン「らーめん おいげん」

言わずと知れたメジャー初詣スポット「太宰府天満宮」の参拝と合わせて楽しみたいラーメンとして推すのは「らーめん おいげん」の濃厚豚骨。2023年2月、西鉄太宰府駅の目の前に復活オープンしました。大晦日も三が日も休みなしで営業。

「らーめん おいげん」のスペシャルな一杯
「らーめん おいげん」のスペシャルな一杯

同店の顔である、炭火炙りチャーシューがのる豚骨ラーメンや、海老薫る醤油らぁ麺、おめでたい重箱に入った炙りチャーシュー丼などが味わえます。

「らーめん おいげん」店主の津曲剛さん
「らーめん おいげん」店主の津曲剛さん

【らーめん おいげん】
住所:福岡県太宰府市宰府1-10-32
電話:092-408-8697
時間:12/31(日)10:00〜翌3:00、2024年1/1(祝)〜4(木)10:00〜24:00
休み:なし
席数:12席
駐車場:なし

●宗像大社はじめ福岡東エリアの初詣と共に楽しんで! 大晦日、三が日も休みなし

「世界一のラーメン王に俺はなる」

5店目は、今年2023年2月にオープンした新店を選出。場所は宗像市の県道69号沿い。大晦日、三が日も営業しているので「宗像大社」など、福岡東エリアの初詣と合わせて楽しんでほしいですね。

麺も、丼の縁も全く見えない「超チャーシューメン」
麺も、丼の縁も全く見えない「超チャーシューメン」

北九州の名店「ラーメン リュウリュウ」仕込みのラーメンは、豚のゲンコツオンリーで煮出すフレッシュな「取りきりスープ」が特徴。定番「白」と、ピリ辛「赤」と大きく2種の味わいがあり、それぞれで対応してくれる「超チャーシュー麺」は圧巻のビジュアル。丼の縁をグルリとチャーシューが囲むボリューミーな一杯、ぜひ体感してください。

ラーメン「赤」はピリ辛味
ラーメン「赤」はピリ辛味

【世界一のラーメン王に俺はなる】
住所:福岡県宗像市赤間駅前2-3-5
電話:0940-51-5215
時間:大晦日三が日ほか正月期間営業11:00〜15:00、19:00〜翌1:00
休み:水、2024年1/3(水)は営業
席数:18席
駐車場:共用10台

ラーメンライター

1976年鹿児島市生まれ。2002年、福岡でライター業を開始。同年九州ウォーカーでの連載「バリうまっ!九州ラーメン最強列伝」を機にラーメンライターとして活躍。各媒体で数々のラーメンページを担当し、これまで1万杯以上完食。取材したラーメン店は3000軒を超える。ラーメン界の店主たちとも親交が深く、ラーメンウォーカー九州百麺人、久留米とんこつラーメン発祥80周年祭広報、福岡ラーメンショー広報、ソフトバンクホークスラーメン祭はじめ食イベント監修、NEXCO西日本グルメコンテストなど審査員も務めてきた。ラーメンライターとしての活躍はイギリス・ガーディアン紙、ドイツのテレビZDFでも紹介

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