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モノが原因で3人に一人が「離婚危機」?夫婦円満の秘訣は片付けにあり。

夫婦喧嘩・親子喧嘩の原因の多くは、ズバリ「モノ」です。
片づけにまつわる夫婦・親子間のトラブルは、意外にも深刻です。株式会社サマリーが行なった「夫婦間のモノのトラブルにまつわる意識調査」(インターネット調査/既婚者600人対象)によると 、モノについて揉めた経験のある夫婦は7割にものぼります。

「相手の持ち物が多すぎる」「自分のモノを勝手に捨てられた」といった一見些細ないざこざ原因で、半数の夫婦が結婚を後悔し、3人に1人が、離婚の危機にまで発展しているのです。

「自己奉仕バイアス 」という心理用語があります。簡単に説明すると、「成功」は自分の手柄とするのに、「失敗」の責任は取ろうとしない人間の習性を表しています。曖昧な情報を都合の良いように解釈する傾向とも言えます。

これを家庭に置き換えると、「家庭内のことが上手くいけば自分のおかげ」「上手くいかなければ家族や環境のせい」にしてしまう危険性があります。

夫も妻も、親も子も、家庭に向けた自身の貢献度を過大視する一方で、「あの人が協力してくれないから、この家は汚れているんだ」「宿題がやる気にならないのは、部屋が散らかっているからだ」と、ことあるごとに家族や環境への不満を募らせていくのです。

モノのいざこざで夫婦が離婚危機にまで発展してしまうのも、お互いが自分を棚に上げて(環境のせいにして)、自らの非を認めようとしない態度に原因があります。この状態から脱するには、「部屋のせいにさせない」ことです。

家庭環境があなただけでなく、家族の思考や言動を決定づけると言っても過言ではありません。夫婦、家族の関係を良好に保つためにも、片づけがいかに重要かを相手に気付かせるように働きかけてみてください。

【米田まりな】1991年生まれ。整理収納アドバイザー1級。モノを愛してやまない人に向けた「捨てない片づけ」を考案。著書に「あの人に、イライラするのは部屋のせい」「集中できないのは部屋のせい」(PHP研究所)「捨てない片づけ」(ディスカバー21)。日経新聞NIKKEIプラスワンにて連載中。東京大学経済学部を2014年に卒業後、総合商社でベンチャー投資を担当し、現在は不動産ディベロッパーに勤務。平日は会社員として働きながら、副業で片付けの普及活動をしている。

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