Yahoo!ニュース

散らかったデスク、何とかならない?綺麗をキープするには、半径1メートル以内の使い方がキモ!

デスク周り半径1メートルの使い方が、整ったデスクを維持するために何より大切です。

半径1メートルの写真を、撮ってみてください。そこに写っているモノのうち、「今週1回も使っていない」モノの数は、何個ありますか?
多すぎて数えられないという方…… その状態、非効率です!

流通業で用いられる「在庫回転率」は、「対象期間中に、在庫商品が何回転したか」を示す指標です。これを片づけにも応用してみます。

デスク周りに置かれるモノの1週間あたりの在庫回転率を100%にしましょう。

「在庫回転率を正確に測定するなんて、面倒くさいよ…」なんて思った方も、

週に1回以上使うモノしか、デスク周りには置かない。

このルールだけを、守れば良いんです。

理想的には、デスクの上は基本をゼロにして、何も置かない。しかし毎日押し入れから荷物を出し入れしていては、非効率ですよね。そのため週に一度以上使うものは、机の周り半径1メートル以内においていきます。出し戻しがしやすい、カラーボックスやキャビネットが、ここで活躍します。

PC・書類・文房具といった作業道具はデスクではなくカラーボックスに、使用頻度別に定位置を決めましょう。

こうすることで、作業開始と同時に、スピーディーに必要なモノを出すことができ、作業終了時にまたサッと戻すことができます。

沢山のモノが乱立するなかから、1つのモノを選ぶのには、目と神経を使います。50m走の道が複数に分岐していたら、どうしても減速せざるをえないですよね。
あなたが取り組むすべての作業は、50m走のように、ゴールに向かって一本道を走るように進みます。「使わないモノが使うモノの手前にある状態」は、50m走の途中にハードルが立っているようなものです。ハードルが2本・3本と増えていくと、ゴールに到達する時間が長くなるだけでなく、そもそも走り始めること自体、面倒に感じてしまうこともあります。

かといって、デスク周りにモノがまったくない状態も、かえって無駄な移動が増え非効率です。作業中に鼻をかんで、ゴミ箱が近くになければ、席を立ってごみ箱に向かうあいだに作業が中断されてしまいます。この場合、ごみ箱は使用頻度が高いのでデスク近くに配置すればいいだけの話です。

今週の作業中に使うモノは、半径1m以内に、定位置を定める。

それ以外のモノは、半径1mより外のエリアにアーカイブする。

この工夫で、デスクでの作業は、驚くほど心地よくなります。

洋服を衣替えするように、デスク周りも定期的に衣替えをしましょう。
終わったプロジェクトの書類や、最近使っていないガジェット、デスク周りに置きっ放しにしていませんか?月1回、月末のタイミングで、「今月一度も触らなかったものがないか?」点検しましょう。

【米田まりな】1991年生まれ。整理収納アドバイザー1級。モノを愛してやまない人に向けた「捨てない片づけ」を考案。著書に「あの人に、イライラするのは部屋のせい」「集中できないのは部屋のせい」(PHP研究所)「捨てない片づけ」(ディスカバー21)。日経新聞NIKKEIプラスワンにて連載中。東京大学経済学部を2014年に卒業後、総合商社でベンチャー投資を担当し、現在は不動産ディベロッパーに勤務。平日は会社員として働きながら、副業で片付けの普及活動をしている。

こめまり【捨てない片付けコンサルタント】の最近の記事