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【衣替え】クローゼットがみるみる片づく収納の裏ワザ

暑さを感じる日も増えてきた今日この頃。皆さん「衣替え」、完了しましたか?
「面倒くさい!やる気にならない!」という方も、どなたでも簡単に実践できる衣替えの裏技を、ご紹介します!
この裏技を使えば、ギュウギュウのクローゼットが生まれ変わり、朝の洋服選びがぐっと楽になりますよ。

必要なのはメジャーだけ!1分でできる衣替えの裏技

「そもそも衣替え、やる必要はあるの?」と疑問に思った方は今すぐ、メジャーを使って、ご自宅のハンガーラックの横幅を測ってみてください。
ラックの横幅の長さを、「÷3cm」することで、洋服の適切な収納容量が分かります。
(人の手の厚みは1.5cm程度、両手を入れても横の服に触れない距離が「3cm」です。)

手持ちの洋服がラックの容量よりも少ない方、衣替えは全くしなくても、大丈夫ですよ!
手持ちの洋服がラックの容量よりも少ない方、衣替えは全くしなくても、大丈夫ですよ!

隙間を空けずに洋服を詰め込んでしまうと、探しにくく戻しにくい空間になってしまいます。「クローゼットはパンパンなのに、肝心の着たい服がない!」というのは、まさに死蔵化した状態ですね…。衣替えを行うことで、ラックにつるす服の数を適正化できます。

ご自宅のクローゼットで、早速実践してみましょう!

Before:洋服がギュウギュウで、なんだか取りづらい…
Before:洋服がギュウギュウで、なんだか取りづらい…

◇スマート衣替えの手順

  1. ラックの横幅を、メジャーで測定する (例:120cm)
  2. 「ラックの横幅÷3cm」で、適切な収納容量を計算する。(例: 120cm÷3cm=40着)
  3. 手持ちの洋服の数を数える。 (例:80着)
  4. 「手持ちの洋服÷収納容量」で、年間に衣替えをすべき回数を調べる。(例:手持ち80着÷容量40着=年2回(夏と冬)、衣替えが必要)
  5. 今シーズンに着たい服を厳選する/シーズン外の服は衣装ケースなどに詰める
  6. ハンガーラックに3cmずつの間隔で、今シーズンの服をつるす
 After:手が伸ばしやすくて、いい感じ!洋服を選びやすそう。
After:手が伸ばしやすくて、いい感じ!洋服を選びやすそう。

ちなみに、クローゼットをスッキリ見せる裏技として、ハンガーの種類と向きを統一すると良いですよ。クリーニング屋さんのハンガーをそのまま使わずに細身のハンガーを購入する・服がかかっていないハンガーはつるさず外しておくのもポイントです。

オンシーズンの服は、コーディネートを作りながら厳選する

「人は洋服を選ぶのに1日あたり平均17分間費やす」と言われます。衣替えの際、ただただ夏服と冬服を入れ替えるだけでなく、これからのシーズンに着たい服に厳選することで、毎日の服選びがグッと楽になります。ポイントは、服1着単位で見極めるのでなく、コーディネートを作りながら考えることです。

室内の洗濯物ラックなどを使いながら、コーディネートを組み合わせてみましょう
室内の洗濯物ラックなどを使いながら、コーディネートを組み合わせてみましょう

◇オンシーズンの洋服をスマートに見極める手順

  1. 頻繁に手に取るボトムスを1点選び、ボトムスに2~3種類のトップスを合わせる。
  2. コーディネートが作れた衣類から順に、ハンガーラックの手の届きやすい位置につるす
  3. コーディネートが合計30種類できたら選抜終了。(一ヵ月、毎日違う服で、生活ができる水準)
  4. 活用できなかった服は、手放すか、箱に詰めて一時保管する。

ちなみに、服選びをさらにスムーズにする裏技として、全身写真をスマホで撮っておくのも便利です。一気に撮るのが大変な場合は、毎朝、家を出るに姿見で自撮りをするのでもOKです。コーディネートを一覧で見られるようにしておくと、朝の服選びに役立つだけでなく、買い物の際にも活用できます。

シーズン外の洋服は、衣装ケースや圧縮袋に詰める(クリーニング付外部保管も)

今シーズンに着る洋服を選んだ後は、シーズン外の衣類を効率的に収納します。なるべく体積を圧縮し、押し入れの枕棚や下段など、手の届きにくい場所に詰めるのが効果的です。衣装ケースは自宅のクローゼットの奥行きにあったものを選びましょう。

ダウンジャケットや羽毛布団など、かさばるアイテムを収納する裏技として、クリーニング付の保管サービスで次の季節まで預かってもらうのも良いですね。
あわせて、落ちない汚れ、胸元やソデの伸び、尻や肘のテカリなど、頻繁に着た洋服の劣化についても、チェックをしましょう。

目指せ、誰に見せても恥ずかしくないクローゼット!
目指せ、誰に見せても恥ずかしくないクローゼット!

面倒だからと衣替えをしなかったり、漫然と服を入れ替えてしまうと、忙しい朝に度々、洋服選びに悩まされることになってしまいます…。今まさに着たい服が、取り出しやすく収納されたクローゼットを作れれば、毎朝の準備時間は短縮され、気分も爽快です。お気に入りのコーディネートで毎日過ごせれば、自己肯定感がアップすること、間違いなし
梅雨入り前に、裏技を活用しながらスマートに衣替えをやり切って、晴れやかに夏を迎えましょう!

【米田まりな】1991年生まれ。整理収納アドバイザー1級。モノを愛してやまない人に向けた「捨てない片づけ」を考案。著書に「あの人に、イライラするのは部屋のせい」「集中できないのは部屋のせい」(PHP研究所)「捨てない片づけ」(ディスカバー21)。日経新聞NIKKEIプラスワンにて連載中。東京大学経済学部を2014年に卒業後、総合商社でベンチャー投資を担当し、現在は不動産ディベロッパーに勤務。平日は会社員として働きながら、副業で片付けの普及活動をしている。

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