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「なんで靴下、脱ぎっぱなし?」片付けない夫・妻に、ついイライラしてしまう理由

パートナーがずぼらで、散らかっていても平然としている…。
注意しても、脱いだ服や靴下を床に脱ぎっぱなし…。
結局自分ばかりが先に気がついて、家事を多く負担することになるのは不公平だ!

そんな風にお悩みの方も少なくはないかと思います。
しかしガミガミ怒ったところで、残念ながら溝は一生埋まらないでしょう。散らかりに対する許容度には、大きな個人差があるからです。

東京大学大学院新領域創生科学研究科は、被験者を1人ずつ居住空間に入れ、空間に徐々にモノを増やしていって、どのポイントでストレスを感じるかという実験を行ないました。被験者の反応から、ストレスが高まる閾値には大きな個人差があることがわかりました。「多少モノが散らかっていた方が、何もモノがないよりもむしろ落ち着く」という人も一定数存在したのです。

片づける能力は、その人の育った家庭環境に依拠します。目白大学大学院心理学研究科の調査によると 、子ども時代に同性の親がどのように片づけに向き合い、片づけるよう指導をしたかによって、片づけ行動に変化が出ることがわかっています。

「同性の親」という点がポイントで、仮に整理整頓が行き届いた実家に育った男性でも、母親一人が片づけを担い父親は何もしていなかった場合は、成人後に家庭をもった際、自分の父親と同じ態度を取るのです。

家庭環境以外でも、視野の広狭・身長の高低・空間把握能力・記憶力など、片づけ能力に影響する要因は多く存在します。視力が悪く、細かい埃やゴミがそもそも見えていないという人もいます。

後天的にスキルを上げようにも、集団で片づけの練習ができる場は幼稚園くらい。まずは夫婦間で片づけの習慣・能力に差があることは「当たり前」のこととして受け入れるところからスタートしましょう。

【米田まりな】1991年生まれ。整理収納アドバイザー1級。モノを愛してやまない人に向けた「捨てない片づけ」を考案。著書に「あの人に、イライラするのは部屋のせい」「集中できないのは部屋のせい」(PHP研究所)「捨てない片づけ」(ディスカバー21)。日経新聞NIKKEIプラスワンにて連載中。東京大学経済学部を2014年に卒業後、総合商社でベンチャー投資を担当し、現在は不動産ディベロッパーに勤務。平日は会社員として働きながら、副業で片付けの普及活動をしている。

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