小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」から徒歩7分のところにある『KUGENUMA RICE（クゲヌマライス）』。朝7時から開店しているテイクアウト専門の「おむすび屋」で、気さくでにこやかな宇井さん夫婦が営みます。

店舗はお客さんが3人も入ればいっぱいの広さですが、お昼過ぎには完売してしまう人気ぶり。取材中も次々と商品が売れていくので焦ります。数年前の取材時には、お店に着いた時にはほぼ売り切れていて撃沈...なんていう洗礼を受けたこともありました。笑

そんな『KUGENUMA RICE』のショーケースは、定番から季節限定ものまで「おむすび」がいっぱい。その種類は30種にも及び、1日に400個以上売れるのだとか。

美味しさの秘密のひとつはお米。白米は「山形県産特別栽培米つや姫」、もち米は「千葉県産ひめのもち」、玄米は「青森県産まっしぐら」を使用。玄米は「羽釜」を使って炊くこだわりです。

また具材にもこだわりがあり、この日は「小田原曽我の十郎梅（172円）」「ねぎ味噌（194円）」「たらこマッシュポテト（183円）」「鶏ごぼう（216円）」「和牛しぐれ煮（270円）」など、個性的な「おむすび」がたくさんそろっていました（私は味がしっかりした「鶏ごぼう」が好きです）。

さて、こだわりがいっぱい詰まった人気の「おむすび屋さん」…ということをお伝えしたところで、今日は『KUGENUMA RICE』で売られている意外な商品にスポットをあてたいと思います。

まずは、ガッツリボリューム系「おむすび」代表「スパムテリヤキ（270円）」。

お店で唯一「俵型」ににぎられた「スパムテリヤキ」は、子どもや女性なら1個食べれば腹八分のボリューム。香ばしく焼かれたスパムの塩気と照り焼きのタレ、そしてマイルドなマヨネーズの相性が抜群で、湘南の人たちをパワフルにする「元気玉」的存在のひと品です。

続いて「厚焼き玉子（1パック194円）」。

元々料理人だった宇井さん。「このお店を始める前は、飲食店で1日50本の玉子焼きを焼いていました。その玉子焼きの味をベースに、冷めても美味しい味付けに仕上げています」と話します。ホッとする優しい甘さが魅力で「おむすび」とあわせて楽しみたい商品ですよ。

最後は「おはぎ」。

きび砂糖と三温糖で炊いた自家製あんこが楽しめる、定番の「粒あんおはぎ（183円）」や「きなこおはぎ（194円）」のほか…

「黒ごまくるみおはぎ（205円）」や、ちょっと珍しい「ココナッツおはぎ（216円）」があります。

「ココナッツおはぎ」は、ココナッツミルクで味付けをしたもち米の中に粒あんが入ったもの。そっと持ち上げないと崩れてしまいそうなほど柔らかく、とてもしっとりした食感。自然な甘さの粒あんとココナッツの香りが、心にも染みる味わいです。

「黒ごまくるみおはぎ」は、粒あんの中にくるみがゴロゴロ。黒胡麻とくるみの風味を楽しめるおはぎで、こちらも極上の柔らかさです。

種類豊富な「おむすび」だけでなく「厚焼き玉子」や「おはぎ」も美味しい『KUGENUMA RICE』。買いに行く際は、開店後早い時間に訪問を…！