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【藤沢市】湘南らしく彩られた超穴場スポット『空と海のトンネル』手がけたのはなんと...

ころんころライター(藤沢市)

【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。48カ所目は藤沢市宮前にある『空と海のトンネル』です(自動車は通り抜けできません)。

『TSUTAYA村岡店』から50メートルほど東へ進んだ先に、地下へと続く脇道があります。

『空と海のトンネル』北側の入り口
『空と海のトンネル』北側の入り口

その道を進むと、突き当りには「制作2007.3 村岡中学校美術部」と書かれた文字が見えます(トンネルの北側)。そしてさらに進むと…

全体が水色に塗られた、幅のあるトンネルが広がります。左側の壁一面には「海のいきもの」が描かれており…

右側の壁一面には「空を飛ぶいきもの」が描かれています。

この爽やかなペイントのおかげで、まるで海へと続く道のよう。湘南らしくてすてきなアイデアだなぁ...。

トンネルの中腹にもいきものの絵がペイントされている
トンネルの中腹にもいきものの絵がペイントされている

そしてトンネルを抜けた反対側がこちら。真上を電車が走り抜けていきます。

『空と海のトンネル』南側の入り口
『空と海のトンネル』南側の入り口

南側の入り口には「制作2007.3 藤ヶ岡中学校美術部」の文字が刻まれています。

このトンネルのペイント作品について、当時制作にたずさわった藤ヶ岡中学校の先生にお話を聞くことができました。「もともとは天井が低く薄暗いトンネルなので、落書きも多くありました。その雰囲気を変えるため、本校(藤ヶ岡中学校)の美術部の生徒と、村岡中学校の美術部の生徒さんとで作業にあたった合同作品です」と話す先生。続けて「当時、本校(藤ヶ岡中学校)美術部は15名ほどでした。ペイント自体は1週間から10日ほどですが、企画や仕事分担、図面などを考える作業もありましたので、それなりに時間を要しましたね」と教えてくれました。当時ペイントを担当した美術部の生徒さんたちは、今ごろすっかり大人になっていますよね。覚えているかな...?

最後に…

『空と海のトンネル』ですが、正式名称は『宮前避溢橋りょう(みやまえひいつきょうりょう)』と言います。「しゅん功 昭和57年1月23日」と書かれていることから、その時期から使われている避溢橋りょうと思われます。

「避溢橋りょう」とは?
「溢」れるのを「避」ける「橋」。鉄道と河川が交差する地点より上流で河川が氾濫しても、あふれた水が滞留しないよう、水の通り道として盛土の一部を橋梁にしておくもの。

近くを流れる「柏尾川」は「暴れ川」として有名で、いく度も流域に住む人々を水害で悩ませてきたそう。その被害をなくすために『宮前避溢橋りょう』がつくられたということですね。

写真を数分撮っている間にも、次々と利用者が通り抜けた『空と海のトンネル』。中学生たちのアイデアによって「湘南らしく」生まれ変わり、藤沢市と鎌倉市をつなぐ通のひとつとして欠かせない存在になっています。機会があれば、ぜひのぞいてみてくださいね。

基本情報
『空と海のトンネル』
住所:藤沢市宮前
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所近く。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。ご登録いただくと藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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