藤沢本町に、いつもお昼過ぎには売り切れてしまう「神と呼ばれる惣菜パン」があります。

それは一体「どんな惣菜パン」で「なぜ神なのか」、また「誰が神と呼び始めたのか」…今回は、その惣菜パンができるまでを密着取材してきました。

やってきたのは「藤沢本町駅」から徒歩約20秒のパン屋さん『JACOMO'S a Bakery（ジャコモズアベーカリー）』。お店は朝6時半オープン。女性店主の河野さんが、早朝から次々とパンを焼いていきます。

この日の陳列棚も、焼きたてのパンでいっぱい。

どれも主役級のパンですが、本日の主役はこちら。

一昨年掲載した記事のなかでも触れた「明太子ポテトフランス（237円）」です。参考記事：【藤沢市・パン屋】162円のクリームパンが大人気！早朝6:30～夜21:00まで営業するパン屋さん

元々は、湘南高校のチアリーダー部の女の子たちが、237円とは思えないボリュームと美味しさから「神」と呼び始めたのだとか。近くの清流高校の生徒さんたちの間でも人気だそうですよ。

では、「神」と呼ばれる「明太子ポテトフランス」ができあがるまでの工程を見ていきましょう。

まずはフランスパンを焼き、下茹でしたホクホクのじゃがいもを「手」でていねいにマッシュします。「手」でマッシュする理由について、河野さんは「包丁やはさみを使うと、どうしても口のなかに“角”があたります」「機械を使わないことで、あえてゴロゴロとした食感も残しつつ、優しい口あたりに仕上げています」と話します。

そうしてマッシュされたじゃがいもを詰めていくわけですが、ご覧の通り、その量がぎゅうぎゅう詰めのてんこ盛り。パンの“顎”が外れそうです。

じゃがいもを限界まで詰めに詰めたところで「明太子は『かねふく』が美味しいのよ～！」と言いながら、明太子マヨネーズを作り、トッピングしはじめた河野さん（余計なお世話ですが、パンの数に対して、明太子マヨネーズの量が多過ぎやしませんかね？）。

パンに半分塗り、伸ばしていくのかと思いきや…

「うちのはね、明太マヨを“塗る”んじゃなくて“盛る”の」と、反対側からまだまだ塗る…いや、まだまだ「盛る」、最後の最後までとにかく「盛れるだけ盛る」（これ以上盛ったら別カテゴリのグルメになっちゃうよ…。汗）

まさに具が盛り盛りの状態で焼かれた「明太子ポテトフランス」がこちら。

最後の仕上げにパセリをふりかけて完成です。

取材後、出来立てを1個いただきました。

今更ですが、そもそもパリパリ食感のフランスパン自体が美味しいの。そこに盛られたアツアツホクホクの明太子ポテトは、さらなる幸せをもたらす味です。これ以上は説明不要、ぜひ一度ご賞味くださいませ！

美味しいうえに1個でお腹が満たされ、237円とは思えないお得感までついてくる。これはまさに惣菜パンの「神」、間違いなく殿堂入りです（異論は認めません）。

「明太子ポテトフランス」は、冬場は11時ごろに焼きあがります（時間が異なる場合もあります）。お目当ての方は、焼き上がり時間を目安にご来店を。

そして冬に登場する限定パンと言えば、バレンタインやホワイトデーにぴったりな「愛の限定メニュー HAPPYバレンタイン（237円）」。

濃厚なホワイトチョコレートで覆われたパンのなかに、チョコホイップがサンドされたひと品で、本日2023年2月1日から販売がスタートしました（予約やお取り置きも可能）。意外と甘さが控えめで、毎年予約も多い商品とのこと。期間限定商品ですので、公式 Instagram（外部リンク）で販売期間をチェックし、足を運んでくださいね。

今日は『JACOMO'S a Bakery』の、詰め過ぎ・盛り過ぎ・お得で旨過ぎな237円の惣菜パン「神と呼ばれる明太子ポテトフランス」を中心にお届けしました。