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【神戸市垂水区】カメラを使って子どもの探求心と自己肯定感を育む

小坂裕子フリーランスMC/ライター/ワーママ(神戸市)

親は、我が子の明るい未来のために今できることを誰しも考えるものではないでしょうか。自己肯定感や探求心を育むことができるこども写真教室が、来月5月に垂水で開講とのことで取材しました。主宰者の想いを届けたいと思います。

こども写真教室「Imiloa(イミロア)」

想いが詰まったロゴとイラスト
想いが詰まったロゴとイラスト

「Imiloa(イミロア)」は、こどもたちがあらゆるものに興味を持ち、学び、探求し、理解を深める「探求者(Imiloa)」になれる場所であって欲しいと、ハワイ語の「探求者」「探求」という意味から名付けられました。

技術を教えるだけではない

一般的な「写真教室」のゴールは「いい写真が撮れるようになる」ことですが、イミロアはそれと同時に、将来大切になる能力「自己肯定感」と「探求心」を小さいうちから育めるように工夫されています。

  • 撮りたいものを自分で選ぶ機会を多くすることで、自分の「好き」を見つけるきっかけをつくる
  • 撮った時の気持ちやストーリーをじっくりと聞いて、褒め合うことで次のチャレンジに繋げる
  • 表面的な知識で満足せず「どうすれば」をとことん追求する
  • 本人以外の誰かのものと比較せず、その子にしか撮れない世界を大事にすることで個性を伸ばす
  • 応用編:イメージ通りに撮影できる方法を自分で考え、ディスカッションし、他人も認められる心を育てる

そして、現代において危険はいつも、こどもたちのそばに潜んでいます。トラブルに巻き込まれないよう、また巻き込まれた時にどうすればいいかなど、ロールプレイングのような体験型講習にして、体と脳を動かしながら身につけます。

  • 撮影してもいいのか、その都度判断ができるようになる
  • SNSの危険性を知った上で利用できるようになる
  • 写真と友達との付き合い方を学ぶ
  • 自分自身の守り方を知っておく
こどもでも一眼レフが使えるようになる
こどもでも一眼レフが使えるようになる

無料体験会レポート

この春開催された無料体験では、撮影で大切な「光」がテーマになりました。リンゴにライトを当てて、その位置によって変わる変化を見ながら好きな雰囲気を見つけてもらうようにしたそうです。身近なものを使って実演を見ながら理解できるので、実は高度な技術もこどもたちはスポンジのように吸収してくれそうですね。

編集・調整なしの参加者の作品(小学校高学年)
編集・調整なしの参加者の作品(小学校高学年)

好きな小物を選んで自由に並べてもらうことで、自分の作品へのこだわりや、工程を楽しむことができます。初めての一眼レフだったそうですが、遠近をしっかりと表現してぬいぐるみを引き立てた、とっても素敵な写真ですよね。

「上手く撮りたい」と目標を持つ子もいれば「自由に撮りたい」と思う子もいます。「本人が思うゴールへ向かえるように導くことが私の役目」と、主宰で講師の筒井彩夏さんは仰っていました。

編集・調整なしの参加者の作品
編集・調整なしの参加者の作品

飛行機の写真を撮りに行った時には、子どもたちは周囲の景色に夢中になり、いつの間にか飛行機が飛んできて、カメラを準備始める頃には飛行機は過ぎ去り、撮影できませんでした。そんな体験のあとは「なぜ撮れなかったのか」「どうやったら撮れるのか」を自分で考えてもらいます。

撮影に必要なポイントに気づき、理解した男の子は、飛行機が来た瞬間に撮れるように、カメラを持ったまま待つことができるようになりました。そして無事、飛行機の撮影に成功しました。

対象物の「特徴」を知ることや、よく観察することが大切…と答えをそのまま教えるのではなく「どうすればいいか」を一緒に考えて「飛行機は近くで見るととても速い」だから「飛んでくる景色をしっかりと観察しなければいけない」いうことに自ら気づき、成功に至ることで「自分で達成した」と強く感じられるようになります。

このような教え方は、私たち親も、ぜひ学びたいことだなと感じました。こどもの成長だけではなく、託す親も学びが得られる活動で、参加してみたいと思いました。

「探求者」になって欲しい

こども写真教室「Imiloa(イミロア)」を主宰する筒井彩夏さんは、2人の男の子のママ。フリーランスのフォトグラファーとして活動しながら、写真に興味を持ち始めた二男(3歳)の行動がきっかけで、教室を始めようと思われたそうです。

息子さんが、彩夏さんのスマートフォンで、並べたおもちゃを撮ったり、両親を撮ったりして楽しんでいたある日、それまでずっと縦向きで、上からの俯瞰写真しか撮れなかったのに、スマホを横に向けて、さらにおもちゃと同じ目線で撮影していたことに気づいたそうです。どうやればかっこよく撮れるかを、子どもなりに一生懸命考えて試行錯誤していたことに驚き「この感動を、他のパパやママにも感じて欲しい!」と思われました。その想いが原動力となり「自信」「考える力」「探求心」を身につけられる写真教室の開講を決意・準備されてきました。

主宰・講師:筒井彩夏さん
主宰・講師:筒井彩夏さん

こども写真教室は、神戸市内やその周辺にお住いのこどもたちのご自宅へ伺う出張型です。習い事といえば、曜日も時間も決まっていて、その送り迎えが保護者に負担となり、やってみたいことを諦めさせてしまうこともあったかもしれません。働き方も多様な時代。これまでの概念を壊した新しい習い事として「学びたいこども皆が通えるように」とこのようなスタイルにされているそうです。

ご自宅が難しい場合は、垂水区の「おうちスタジオ」でも対応可能です。カメラの貸し出しもあるそうなのでご安心ください。月1回1時間の月謝制で、曜日や時間が相談でき、兄弟割もあります。定期的に野外活動や写真展、親子企画なども予定されているので、楽しみですね。この春、こどもたちに新しい経験をさせてみませんか。

※写真提供:Imiloa

教室情報

こども写真教室Imiloa
公式HP / Instagram(どちらも外部リンク)

場所:神戸市内・周辺地域自宅出張型
料金:月1回 2,500円/月(現金のみ)
一緒に受けるご兄弟お二人目から500円引き
日時:ご相談下さい(1回1時間)

申込・問い合わせ:
ayaka.tsutsui@photoservice-lei.com
090-1143-9808

学童など、団体でのお申込みや、商業施設などで一般向けイベントも対応可能。
施設に出向いて写真教室を行います。単発依頼も歓迎。

講師:筒井彩夏(つついあやか)
ブライダル業界や子ども写真館での勤務経験を活かし、2022年、出張撮影サービス「Lei」を開業。産婦人科での新生児撮影や出張撮影などで実績を積み、2023年5月、自身のママとしての想いも込めた写真教室を開講予定。

フリーランスMC/ライター/ワーママ(神戸市)

兵庫県神戸市で子育て中(0歳・2歳)のワーママ。フリーランスのウェディング司会者として活動しながら、カフェで隙間時間に執筆。趣味の茶道は、お抹茶といただく季節菓子が楽しみのひとつ。忙しい合間の息抜き時間を、有意義に楽しんでもらえるような地域情報を発信していきます。1984年明石市出身。

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