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【板橋区】「都会の喧騒を忘れられる…」美しい鯉と梅。緑に囲まれた庭園で、坂道の疲れをリフレッシュ

名月子店(めいげつこてん)板橋を「歩いて、撮って、書く」ライター(東京都板橋区)

はじめまして。Yahoo!地域情報ライターの「名月子店(めいげつこてん)」と申します。

板橋区の志村坂上地区はその名の通り、坂が多い地域です。お住まいの方は買い物や散歩の往復も一苦労ですよね。

そんな方へ、こちらの庭園で憩いのひと時を過ごすのはいかがでしょう。

今回ご紹介するのは「薬師の泉」。

中山道のすぐそばにある、江戸文化のかおりを持って復元された庭園です。かつてこの地にあった清水薬師は江戸名所の一つとして知られており、平成元年に「薬師の泉」として開園されました。静かな庭園内には泉が湧き、溢れる木々は四季折々の表情を見せています。(渇水期には泉が湧いていない場合があります。)
板橋区ホームページ「薬師の泉ご案内」より

薬師の泉は、都営三田線「志村坂上」駅から徒歩5分の場所にあります。道路と住宅の中で、塀と木々に囲まれた空間が目立ちます。道路に面した石柱が目印。

石柱を左に曲がると入口があります。
石柱を左に曲がると入口があります。

庭園入口
庭園入口

薬師の泉は、どなたでも無料で入園することができます。

※動物の連れ込みや喫煙は禁止です

「薬師の泉」の魅力①:複数ある休み処

庭園には入り口付近に1つと、園内に2つ、座って休憩できる場所があります。屋根がついているので、雨宿りもできますよ。

園内の休み処①
園内の休み処①

低くて大きな木のベンチが2つあり、ゆったりと休憩できます。

奥では管理人さんが常駐しており、園の植物のことや鯉のことについて、優しく説明してくれました。

園内の休み処②
園内の休み処②

泉の向こう側にあるあずまや。ここから園全体を見渡すことができます。

園全体。下ると泉があります。
園全体。下ると泉があります。

「薬師の泉」の魅力②:美しい梅と鯉。鯉の餌やりの時間に立ち会えることも。

薬師の泉の一番の魅力は何といっても、静かで美しい泉です。この泉は『江戸名所図会』(江戸時代の地誌)の挿絵に描かれ、この地が古くから良質の水を産していたことを物語ってきました。

泉には飛び石や灯ろうが配置されており、一周すると癒しと和の情趣を十分に感じることができます。

飛び石や灯ろう
飛び石や灯ろう

周りには、泉を囲むように季節の植物が植えられていて、休息しながらじっくりと観察することができます。

1月から3月は、梅の花が咲いています。鮮やかな赤色が、寒さが続くこの季節に、暖かい春を思い起こさせてくれます。

そして、泉にはたくさんの鯉が泳いでいます。

錦鯉が近くを泳いでいました。
錦鯉が近くを泳いでいました。

園の鯉は人懐っこく、足元まで泳いで来てくれます。ゆったりと泳ぐ姿にとても癒されました。

餌を食べる鯉たち
餌を食べる鯉たち

鯉の餌やりは管理人さんが行っており、運が良ければその時間に立ち会うことができます。

鯉たちは、優雅に少しずつ餌を食べていました。庭園の雰囲気を守り続けることに、彼らも貢献してくれているのですね。

小さい滝も流れていました。
小さい滝も流れていました。

これからますます寒さが厳しくなっていきますが、命の美しさを感じると心があたたかくなりますね。

どんな季節でもあたたかい命を感じながら、ゆっくりと休憩できる「薬師の泉」。癒しスポットとしておすすめですよ。

「薬師の泉」施設情報

●住所:板橋区小豆沢三丁目7番20号
●交通アクセス:都営三田線「志村坂上」駅下車5分
●開園時間:午前9時~午後4時30分
●休園日:12/28~翌年1/4
●利用料金:無料
●お問い合わせ:
板橋区役所 土木部 南部土木サービスセンター 地域連携係
〒174-0062 東京都板橋区富士見町3番1号
電話:03-3579-2532 ファクス:03-3579-7447

板橋を「歩いて、撮って、書く」ライター(東京都板橋区)

板橋に住んでもうすぐ1年の、「板橋初心者生活」を楽しむライターです。板橋に昔から住んでいる人と、今日から暮らし始めた人との「笑顔の交流」をコンセプトに、板橋という「地元」をもっと楽しめるような情報をお届けします。内容のジャンルはグルメ、お出かけスポット、憩いの場所などさまざま。

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