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40代からの健康習慣。「節分」で豆は撒くな。豆は食べろ!納豆習慣があなたを救う。

水野雅浩/健康マネジメント健康マネジメント専門家

こんにちは、健康マネジメントスクール、水野雅浩です。

『ビジネスパーソンの健康マネジメント』を中心に本の執筆、企業、行政、大学などで講師をしています。特にアラフィフは、ストレスも増え、年齢差が大きくなるステージ。ぜひフォローして、「攻めの健康マネジメント」にお役立てください。

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■40代の「節分」は豆まきではなく、納豆を食べること「

寒い日々が続いているが、体調を崩していないだろうか。今年はコロナやインフルエンザに加え、10年に一度の寒波も襲ってきた。寒かったと思えば、急に暖かくなり、寒暖差で体調を崩しがちだ。

ときは折しも、節分。節分の由来は、季節の変わり目には鬼(邪気)が生じ、体調を崩す人が多くなることから、奈良時代~平安時代の宮中では、陰陽師によって旧年の鬼(厄)をはらう「追儺(ついな)式」が執り行われていた。これが「福は内、鬼は外」の起源と言われる。

では、40代のビジネスパーソンは、伝統にならって、豆をまけばよいのだろうか?いや違う。あなたがすべきことは、節分のマインドは引き継ぎながら、現代に即した形でアップデートして取り入れることだ。今回、オススメしたいのは、毎日1パック「納豆」を食べる習慣だ。その理由を紹介する。

■納豆が、死亡リスクを下げる

言わずもがなだが、納豆の原料は、畑のお肉と言われる大豆。大豆には、たんぱく質や食物繊維、ミネラル、イソフラボンなどの様々な成分が含まれる。これらが、血圧・体重・血中脂質などに良い効果を及ぼすことが多くの先行研究から報告されている。

ただ、今回、紹介したいのは、国立がんセンターの最新の研究だ。「発酵性大豆食品の摂取量が多いほど総死亡リスクが低い」ということが明らかになっている。具体的には納豆を1日1パック食べると、死亡リスクが10%低くなるということだ。死因別にみると、循環器疾患死亡リスク、つまり、臓や管などが正常に働かなくなる疾患、圧・疾患・脳管疾患などの死亡リスクが低くなるということだ。

私は新卒から約10年間、介護・看護サービスの仕事をしていた。この間、何千人という高齢者の老後を見てきた。ここで痛感したのは、人間の生命活動の要は「血管」の健康ということ。人間の血管は、若い時は茹でたてのマカロニのように弾力があるが、加齢に伴い乾燥したカチコチのマカロニのようになる。これが、割れたり、老廃物が詰まったりして、人は死ぬ。血管の健康が、私達の生命活動の要なのだ。そのリスクを納豆を1日1パック取ることで、低くできるという。食べない理由があるだろうか。

■効果的に納豆を食べるコツ

納豆と言えばスーパーでも3パックで100円弱。1パック約30円と考えたら1日30円で死亡リスクを下げられるとは、なんとコスパがよい食材だろうか。ではこのコスパのよい納豆のパワーをさらに引き出す食べ方をご紹介したい。

1)食べる30分前に納豆パックを出しておく

納豆に含まれる納豆菌は、非常に強力だ。納豆菌は他の菌よりも分裂が早く、約30分ごとに倍増し、16時間で1個から40億個にまで増える。この性質を利用しよう。具体的には、食事の準備をする際に、冷蔵庫から先に納豆パックを出しておく。すると常温で納豆菌は活性化し始める。ちなみに、私は朝ごはんに納豆を食べるようにしているが、その納豆は、夜から出して納豆菌のパワーを享受している。

2)さらに栄養価を高めたいなら、ひきわり納豆

納豆は発酵によって大豆の栄養価を引き出される。大豆を砕いて作られるひきわり納豆は、砕いていない粒納豆よりも表面積が大きくなる。そのため納豆菌による分解が進み、栄養価がより高まることがわかっている。例えば骨を強くするビタミンKなら1.6倍、善玉コレステロールを増やすパントテン酸なら1.2倍。より納豆パワーを享受したいなら、ひきわり納豆がおすすめだ。

3)オリーブオイル を一回し

余裕があれば、スプーン一杯のオリーブオイルをかけよう。オリーブオイルを入れる理由は、納豆に含まれる脂溶性のビタミン類の吸収率を上げてくれるから。また、オリーブオイルは醤油とも相性がよく、コクもグッと高まる。さらに、納豆をオイルでコーティングしてくれるため、熱に弱い納豆キナーゼという酵素もアツアツのご飯から守ってくれる。一石二鳥なのだ。

■40代の健康習慣、まずは、30円の投資から始めよう

40代は仕事でもプライベートでも余裕がでてくる時期だ。この余裕をどのように再配分するかが、今後の将来を決める。人生100年時代を見据え、再度、学び直しをする人もいれば、資産運用を見直す人もいるだろう。しかし、将来のビジョンを描く上では、健康がベースになることは間違いない。その健康投資を、まずは、1日30円の納豆1パックから始めよう。

朝、納豆を食べるということは、ご飯を食べるということ。納豆ご飯を食べるということは、炭水化物とタンパク質が体に入るということ。朝ごはんを食べなかったり、栄養がスカスカのコンビニの菓子パンで朝ごはんを済ませるよりも100倍よい。1日の仕事のパフォーマンスも間違いなく変わってくる。そしてそのポジティブな一歩は、ポジティブな未来へとつながっている。

節分を機に、死亡リスクという鬼を払い、健康という福を呼び込む「納豆習慣」を始めよう。

健康マネジメントスクール

水野雅浩

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■プロフィール
健康マネジメントスクール 水野雅浩

https://healthylifepj.com/

1975年生まれ 福岡県在住 予防医学の専門家。健康経営アドバイザー。講師・作家。『グローバルで勝つ!太らない疲れない7つの習慣』はAmazon総合ランキング1位。香港の勤務時代に、食事・睡眠・運動・ストレスケア・サプリメントに気を使い仕事のパフォーマンスを上げるビジネスパーソンを目の当たりにして、日本のメタボサラリーマンとの差に愕然とする。その後、某大手外資系企業のサプリメント商品開発責任者として10年歴任。しかし、サプリメント以前に、日本では健康習慣の基礎の啓蒙が必要と痛感。健康マネジメントの専門家として、企業・大学・行政で講師として啓蒙に力を入れている。

■講演実績
【企業】富士通株式会社、東レ株式会社、株式会社麻生グループ、株式会社中外製薬、アクサ生命保険株式会社、三菱商事株式会社、JR西日本グループ、株式会社大日本印刷、コカ・コーラボトリング株式会社、大塚製薬株式会社、ネスレ日本株式会社、Huawei Technologies Co., Ltd.北日本銀行、鳥取銀行、日本海新聞社、岩手日日新聞社、京都ホテルオークラ、とりねつ株式会社、ソルネット経営コンサルティング、税理士法人中央総合会計事務所、北斗工業エンジニアリング、一般社団法人日本パーソナルブランド協会、株式会社ホーマス・キリンヤ【労働組合】全トヨタ労働組合連合会(119社)、豊田自動織機労働組合 【行政】鳥取県、宮崎県、福岡県、岩手県など 【大学】台湾大学 【塾】公文など多数

■保有資格
日本成人予防協会一級健康管理指導員(認定番号H35366)/健康経営アドバイザー 認定番号3000092)東京商工会議所/健康マスター検定エキスパート・普及認定講師 認定番号E1400471/健康美容情報認定協議会 健康美容アドバイザー認定講師/日本ダイエット協会 ダイエットプロフェッショナルアドバイザー/JADP認定 生活習慣病予防アドバイザー/サプリメントアドバイザー(認定番号H35366)/米国NLPコーチング研究所 NLPプロフェッショナルコーチ

健康マネジメント専門家

健康マネジメントスクール代表。作家・講師。予防医学の専門家。健康経営アドバイザ-。『グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣』はアマゾン総合1位。企業・行政・大学で「仕事のパフォーマンスを上げる健康マネジメント」、学習塾で「子供の成績を上げる食事・睡眠習慣」をテーマに講師。著書に『親子で作る健康習慣「本番力」で受験に勝つ』がある。中央大学法学部卒業後、介護サービスに携わり10年間、人の老化と向き合う。その後の香港勤務では海外のビジネスパーソンらが実践する健康投資を目の当たりにする。日本に帰国後、12年、外資系ヘルスケア企業で商品開発の責任者を担う。1975年生まれ。福岡在住。

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